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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

アメリカ海兵隊岩国航空基地フレンドシップデイ08 注目の地上展示

2008-05-07 22:26:23 | 在日米軍

■岩国航空祭で個人的に注目した機体

 本日は、昨日に続いて岩国航空基地日米フレンドシップデイに関連する記事。個人的に、おや、と思った機体を掲載。

Img_0059  いちばんの注目は、やはりこのMCH-101掃海輸送ヘリコプター。地上展示を撮影したのは初めて。こいつは岐阜の川重で試験飛行中からの馴染みだが、距離は遠かった。パイロットの話では、ハイテク化された機体で、コンピュータを監理するのがパイロットの任務、という印象のようだ。米軍の新型S-70系統の掃海ヘリに対応するかたちでの導入となったが、なにぶんMH-53Dよりも小型の機体ということで、掃海機具は開発中とのこと。

Img_0030  UP-3D電子戦訓練支援機。数あるP-3C派生型の中で、EP-3やOP-3,UP-3Cは撮影の機会に恵まれたが、この機体だけは高高度をゆく不鮮明な写真しか撮ることができなかった。航空自衛隊のEC-1と同等の機体で、岩国基地に配備されている。

Img_9906  訓練支援機U-36A、これも初めて撮った機体。縁が無かったがようやく。4機が岩国の第91航空隊で運用されており、任務は艦船の対空射撃と電子戦訓練支援。最高速度マッハ0.78で海上自衛隊最高速にして唯一のジェット機(XP-1もジェットだが、まだ海上自衛隊には引き渡されていない)。導入は1987年からなので、そろそろ後継機の話が出てきそうだ。練習機T-5とも縁が無いが(昨年、大阪湾展示訓練に参加予定だったのだけど、前日の悪天候で中止)、これは生産再開の話もあるようだし気長に機会を待ちたい。

Img_0004  これは珍しい、MC-130HコンバットタロンⅡ.特殊作戦支援に用いる輸送機で、C-130H輸送機に遠距離地形追随・高精度分解地上マッピング用レーダーAPQ-170や機首にAAQ-15赤外線探知システムを搭載、ALR-69レーダー警報装置、ALQ-172探知妨害装置、WJ-1840信号探知装置、AAR-44地対空ミサイル発射警報装置、QRC-8402赤外線妨害装置、チャフフレア発射装置、デュアル型夜間空中給油システムなどを搭載したハイテク機である。

Img_9888  海上自衛隊のMH-53E掃海ヘリコプター。西側最大の大型輸送ヘリコプターを基にした掃海ヘリコプターで、これも観艦式や舞鶴展示訓練の際に望遠レンズで遠距離のところを撮影したことはあるが、地上展示を間近にみるのは初めて。操縦性もよく、パワーもある機体とのこと。どことなくHSS-2に似ている面持ちはシコルスキーの系統でしょうか、とパイロットと雑談。

Img_9999  KC-135空中給油機。これは横田でも見ることが出来たのだが、よくよくみてみると、ボーイング707を母体とした機体であるが、機首の印象がB-52を思わせるような印象。むろん、まったく別の機体なのだが、雰囲気が似ている、という感じだ。MC-130H,KC-135ともに機内一般公開には長蛇の列が出来ていた。

HARUNA

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