北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

昭和の日特集 鉄路を行くブルートレイン・夜行急行・特急・通勤・近郊電車

2009-04-29 23:08:52 | コラム

◆今日は昭和の日

 本日は昭和の日、ということで、昭和を思わせる鉄道車両から最新型車両まで、ブルートレインから夜行急行、特急から通勤電車、近郊型まで、先日、首都圏に足を運んだ際、撮影した写真から厳選して掲載したい。

Img_0473  中丸忠雄氏が亡くなったとのこと。胸部動脈瘤破裂、76歳。日本のいちばん長い日、にて演じた椎崎中佐、無条件降伏に反対する陸軍省軍務課員の役は、正直怖いほどという印象。ちなみに、人に勧める歴史映画は?と問われれば、小生は、日本のいちばん長い日を筆頭に勧めます。また、独立愚連隊西へ、でスパイか脱走兵か謎に包まれた金山中尉を演じている。

Img_7319  SF愛好家であれば日本沈没の邦枝秘書官、特撮ファンならば大鉄人17の佐原博士、時代劇ファンなら三船プロの大忠臣蔵にて演じた神崎与五郎や東野英治郎の時代の水戸黄門にて演じた謎の絵師石塚清正なんかを思い出す。謎の、というような雰囲気を醸し出す、俳優の方であった。ご冥福を祈りたい。

Img_7325 東京駅に停車する200系新幹線。ここから鉄道特集です。上越新幹線・東北新幹線用に開発された新幹線特急電車で、東海道山陽新幹線の0系と比べ積雪地域を走行することから車体下部が覆われており、車体前面も斜度の高い流線形を採用している。やまびこ、なすの、とき、たにがわ、として運用されている。最高速度245km/h。

Img_0465  急行能登。赤羽駅で撮影。上野駅と金沢駅を結ぶ夜行急行で489系電車にて運行されている。489系は、485系のファミリー。寝台車こそ連結していないもののグリーン車、指定席車、女性専用車、自由席車に加えロビーカーを有する夜行急行。上野から大宮、熊谷、高崎と出て、直江津から糸魚川を経て、黒部、富山、金沢に至る。

Img_0516  ブルートレイン、寝台特急北陸。EF-64電気機関車にけん引され八両の客車が上野に向かってラストスパート。走行距離は517kmと日本最短の寝台特急ながら編成の半分は個室寝台、安価な往復割引切符も販売されており、非有効時間帯の移動を最大限実現した寝台特急の強みを最大限活かした列車。

Img_0557  EF-64電気機関車にけん引されてブルートレイン、寝台特急あけぼの、が上野駅に向け快走する。あけぼの、は上野駅と青森駅を結ぶ寝台特急で、個室寝台から特急料金のみにてリネン類を省いた開放B寝台を利用できるゴロンとシートなど様々な輸送需要に対応した寝台特急だ。

Img_6733 あけぼの、赤羽駅で撮影した編成は通常、この塗装のEF-64電気機関車にて牽引される。ブルートレインは年々少なくなってきてはいるものの、上野駅を起点とするブルートレインには、このほか、札幌と上野を結ぶ北斗星などが挙げられる。少なくなったとはいえ、まだ最後の旅客需要は残っているようだ。

Img_0613  ここからは特急。特急あかぎ。上野駅/新宿駅と前橋駅を結ぶ特急。185系は、1987年に国鉄から登場した特急。それまでの485系特急電車から新世代へと転換を目指した特急車両。デビュー当時は、転換式クロスシートであったが、現在はリクライニングシート化されている。最高速度110km/h、JR西日本などで快速用に導入された117系と似ているが、部品の互換性もあるようだ。

Img_7748   E351系電車スーパーあずさ。新宿駅で撮影。1993年に導入された特急電車でVVVFインバータ制御方式を採用、カーブを高速で走りぬけられるよう制御付き自然振り子制御装置を採用。特急スーパーあずさ号は、新宿駅から高尾、甲府を経て松本に向かう特急。松本から南小谷へ、新宿から東京や千葉まで延長運転される列車もある。

Img_7702  E257系特急あずさ。2001年からJR東日本が国鉄時代の特急車両の置き換えを目指して開発した電車。車体の制御には、既に導入されていたE231系電車などが参考にされている。斬新なデザインということで注目を集め、2002年に鉄道友の会からブルーリボン賞を受賞している。

Img_7477  スーパーひたち号として運行される651系特急電車。スーパーひたち号は上野駅から、土浦や石岡、勝田を経て日立、いわき駅までを結ぶ特急。651系は、485系の置き換えを目指し1988年から導入が開始された特急用車両で、在来線特急としては初めて130km/hの営業運転を可能とした車両。ブルーリボン賞を受賞している。

Img_6728  E653系電車。スーパーひたち号などにも運用されている車両なのだけれども、残念ながら暗すぎて判別は出来なかった。このE653系も651系と同じく485系電車の代替として開発された電車。国鉄の一時代を築いた485系は、その後継車両にて日本の特急網に彩りを備えているが、高い運転台の位置など、その面影を垣間見ることができる。

Img_2210  成田エクスプレス253系。東京と成田空港を一時間当たり二本運行し連絡する特急として1991年から運行を開始した。130km/hでの営業運転が可能だが、間もなく新型車両が導入され、淘汰が始まるようだ。国際空港に向かい特急ということもあり、グリーン車の一部には個室も設けている。

Img_6791  201系。ここからは通勤電車。201系、しかも青梅特快運行に充当されている。中央線の残り少ない201系だ。1979年に、回生ブレーキを備えた省エネ電車としてデビュー。大阪環状線など、JR西日本ではかなりの数が現役であるが、JR東日本ではかなりの数が廃車となっている。

Img_2163  205系電車。1985年に導入され、国鉄民営化後もJR東日本、JR西日本で製造が続けられた。205系は、山手線の標準電車として運行されていたが、新型車両により置き換えられており、写真の埼京線や川越線、南部線、横浜線、相模線などで運行されている。ちなみにJR西日本では、阪和線にて103系とともに仲良く頑張っている。

Img_7467  山手線のE231系500番台と京浜東北線の209系。この209系は、機器を簡素化することで低コスト化を目指した電車であるが、その分、車体寿命も短いとされる。209系、初めて雑誌でこの車両を見た際に、209系の近代的な外観に衝撃を受けて以来、個人的に好きな車両だ。

Img_7658  中央線運行につくE-233系。E-233系は、デビューするや中央快速線の201系をあっという間にわきに追いやってしまったほどの大量生産。最初の一年で800両近くが導入された。ステンレス車体を採用しており、通勤輸送の快適化を期して車両限界ぎりぎりまで車内空間を広げたのが設計上の特色。

Img_0443  こちらは京浜東北線運行につくE-233系。京浜東北線というと209系を思い浮かべるのだが、E-233系により209系を置き換えることとなっており、これによって京浜東北線用だけでも、さらに800両程度が増強されるとのこと。これからの首都圏通勤電車の基本形となるだろう電車。

Img_0588  211系電車。ここから近郊型電車の特集。といっても、今回は横須賀に行かなかったので、扱っている種類は限定的だ。211系は、国鉄時代の1985年に導入された電車で、民営化後はJR東日本、JR東海などで運用されている電車。近郊型であるので、グリーン車や、ボックス席を有する配置を採用している。

Img_0572  E-231系1000番台。湘南新宿ラインの運行についている車両で、中間にはダブルデッカーのグリーン車を連結している。グリーン車といっても、急行や特急のグリーン車と違い、距離ごとにかなり割安で乗れる、名鉄や南海の特急指定席車という扱いに近い。乗り心地はよく、できれば、これで長距離急行列車を、と思ってしまう。

HARUNA

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