北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

新田原基地航空祭2011詳報⑩ 眺鷲台撮影位置から新田原基地へ展開

2013-03-13 23:21:54 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆新田原基地へ撮影位置の大移動

 前回までに新田原航空祭は午前中の飛行展示を完了させました、そして午前と午後にある飛行展示の休憩時間に当方も移動です。

Nimg_9158 航空自衛隊の最精鋭、飛行教導隊の面々。ここは新田原基地の中です。眺鷲台から新田原基地までは道路を経て敷地が接しているのですが、流石に滑走路を横切るわけには参りませんので、3kmほど気合いで移動し、基地へ入場、航空祭が行われている地上展示地区へと展開しました。

Nimg_9062 T-2高等練習機、既に退役していますが、飛行教導隊塗装にて保存されています。T-2は後期型がレーダーと空対空ミサイル運用能力に機関砲を搭載していました、現在はF-15を運用する飛行教導隊は以前、T-2を運用していました。こうした貴重な地上展示機と接することが出来るのも基地の中に入ってこそ、というもの。

Nimg_9015_1 基地の人口密度はこんなところ、朝一で開門と同時に基地へ入りまして最前列から撮影し、午後から順光の眺鷲台に向かうか、午前中に眺鷲台から撮影し午後から基地へ入るか、いろいろと航空祭プログラムを検討しましたが、新田原基地のメインはやはりイーグルでありファントムだろう、と今回の行動計画に。

Nimg_9026_1 新田原は秘奥展示が凄いといわれても、やはり一度は基地へ入り地上展示機を撮影したいところ。南九州の新田原基地航空祭ですが、北関東の百里基地からRF-4偵察機が展開して地上展示へ並んでいました、このほかにもいろいろと。空が白っぽく見えているのは逆光ゆえ。

Nimg_8936_1 こちらは小牧基地のC-130H輸送機、輸送機の機首、その背景のところには迷彩服の隊員さんが並んでいますのが見えるでしょうか、こののちに行われる空挺降下展示に向けて、C-1輸送機へと乗り込もうとしているところで、午前と午後の飛行展示の合間の時間ながら、午後の飛行展示の準備は着々と進んでいる。

Nimg_8954_1 航空祭の人口密度、入間基地よりはものすごく空いているのは当然ですが、百里基地航空祭や浜松基地航空祭よりは余裕があります、九州中から航空祭へ多くの方が展開しているのですが、東京や大阪からは新幹線で行くにもここ宮崎は九州新幹線鹿児島中央から距離があり、そこまで混雑しない。

Nimg_8930_1 U-4多用途機。航空祭でそこまで混雑していない行事といいますと、那覇基地航空祭と小牧基地航空祭が割と余裕がありました。迫力の飛行展示は嬉しいのですが、朝の新快速並みに混雑している前列の背後から撮影となると難しく、いい写真を撮るには撮影位置も大事、そういう意味ではここ新田原は何というか、楽しい航空祭です。

Nimg_9072 冒頭に掲載した飛行きょうどうたい塗装のT-2練習機、なんでもT-2の小さな機体の機動性はMiG-21に似ているとのことで、デルタ翼のMiG-21と小さな主翼のT-2は機動性が似ているのか疑問もあるのですが、特にT-2を原型とするF-1支援戦闘機は米空軍が好んで異機種戦闘訓練を求めたとのこと、現用のF-15はSu-27を想定した機動性、という事になるのでしょうか、ね。

Nimg_8966_1 F-15は操縦席も一般公開されていました。戦闘機の操縦席の写真を個々でお見せしたいところですが、生憎とこの基地でも他の基地と同様撮影はご遠慮ください、とのこと。見ての通り、官制塔と戦闘機という並びを見ますと、ここぞ先頭っ基地、という雰囲気が抜群に醸し出されています。操縦席一般公開もそこまで多くは並んでいません。

Nimg_8959_1 P-3C哨戒機、新田原基地と同じ南九州、鹿児島の鹿屋航空基地に配備されている海上自衛隊の哨戒機です。先ほどの空挺降下展示に向けての準備もどんどん進められている模様で、午後の飛行展示が開始されるまでにこちらも地上展示を全部撮影したいところ、足をはやめました。

Nimg_8925_1 管制塔近くでは、装具の試着展示も行われていました。ところで、お手洗いを探しつつ建物を見てみますと、“霧島火山噴火につき火山灰の建物侵入を防ぐため必ず戸締りをすること”、との掲示が出ていました。火山灰は電子機器に良い影響を及ぼしませんので、注意が必要ですが、この時期の宮崎は口蹄疫に火山灰、大変な時期だったわけです。

Nimg_8926_1 それにしても、民主党政権下で生起した口蹄疫災害は、対処が後手後手に回り、主管官庁の大臣が緊急時ながら対処を放置し外遊に出る始末、危機管理のお粗末さを露呈していたのですが、最大の危機管理が試されたのはその翌年、東日本大震災において対処が後手後手に回り主管官庁の指導力を政治主導により発揮させないという、反省が全く生かされなかったこと、残念でなりません。

Nimg_9143 色々と歩いて回っていたのは、地上展示も撮影するところだ多訳すけれども、同時に土産物や昼食も、と考えていたところでして、屋台が並んでいるところへと前進しました、なに、空挺降下の準備が進んでいましたが、プログラムを見てみますと、もう少し時間があるはず。

Nimg_8909_1 もっきゅんもっきゅんと名物宮崎地鶏の炭火焼を頬張りつつ足を進めてゆきますと、物凄い数の増槽が並んでいます。実はこの少し前に小松基地のF-15戦闘機が飛行中に増槽が破裂する事故がありまして、これを思い出した次第。もしかして、安全確認まで、この増槽も此処で保管されているのでしょうか。

Nimg_8904_1 この新田原までの撮影展開や航空祭以外の様子は、別の機会にも紹介したいところ。昼食も食べ終えましたし、再度地上展示機へと撮影へ足を進めました。空挺降下など午後の飛行展示が開始され、ブルーインパルスの飛行展示も続いて開始されます。これらの写真については、また次回紹介することとしましょう。

北大路機関:はるな

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