◆向かうは無限の大海原、未踏の未来へ
海上自衛隊幹部候補生学校卒業式と練習艦隊出航の様子を撮影しましたのでお伝えしましょう。
江田島卒業式と練習艦隊近海練習航海部隊、外洋練習航海部隊出港の様子、当方の撮影は三年連続となりました、快晴となった一昨年に対し昨年は生憎の荒天、さてさて、本年の江田島気象予報にはやや期待と心配を両含みの面持ちを見上げつつ、江田島へ向かうことに。
練習艦隊かしま以下、5隻堂々の出航の様子です。今年は快晴に恵まれた、と言いたいところですが、昨日は未明から断続的に小雨と快晴が繰り返す狐の嫁入りという様相、出港直前には視界が1km未満となるほどの豪雨突風に見舞われましたが、幸運、出港時には天候は回復です。
江田島へは広島の宇品港から市営高速艇にて中町行きに乗船、高田港にて下船しました。かしま、しらね、しらゆき、せとゆき、あさゆき、あさぎり、本年の近海練習航海及び外洋練習航海は5隻の参加となっていましたが、しまゆき、のみ水道を航行しているのを高速艇から望見しました。
練習艦かしま。単縦陣で進む艦隊を如何に正面から撮るのか、ということが、江田島撮影の大きな目標でして、毎回高田港から三高港方面へ向かい、行き過ぎてしまうのですが、今回の撮影位置は少々足りませんでした、もう少し津久茂瀬戸の水道よりで撮影するべきでしたね。
練習艦せとゆき、護衛艦あさぎり、ヘリコプター搭載護衛艦しらね、の順に単縦陣で外洋へ出港します。艦隊の背景に並ぶ白い建物の一群が江田島海軍兵学校として世界にその名を轟かせた、今日の海上自衛隊幹部候補生学校江田島基地の様子です。荒天を突き抜けた陽射しとともに進む様子が美しい。
ヘリコプター搭載護衛艦しらね、護衛艦あさゆき、飛行幹部候補生課程修了者とともに外洋練習航海部隊が江田島を出港してゆきます。しらね、は予定通りならば来年のヘリコプター搭載護衛艦いずも就役とともに長い現役生活から自衛艦旗を返納し任務に終止符を打ちます、舞鶴の精鋭だ。
護衛艦あさぎり、明日、近海練習航海部隊は大阪へ入港します。天保山埠頭、朝早くには入港することでしょう、一般公開も行われます、足を運ばれる方も多いのでしょうね。さて、この護衛艦あさぎり、つい数年前までは練習艦へ種別変更されていましたが、南西諸島の緊張に伴い、護衛艦へ復帰しました。
しらね、今回撮影したいのはこの一隻なのですが、目の前を行く近海練習航海部隊もともに撮影したいところで、交互に撮影と撮影、其処で今回はサンニッパ搭載50Dから標準中望遠ズームEOS7DにPowerShotG-12まで総動員、G-12を定点撮影に充て、後の二台で交互撮影という感じ。
ヘリコプター搭載護衛艦しらね、古鷹山を背景に進んでゆきます。この古鷹山は帝国海軍が兵学校訓練の一環として登山の場となり、古鷹山下水清く、と謡われた江田島海軍兵学校ですが、重巡洋艦古鷹の艦名由来ともなった名山、感慨深く眺めていましたら、なんと偶然お隣のご老人が戦時中、重巡洋艦青葉乗員として経験しておられたのだと。青葉型は古鷹型の改良型ですね。こういう話を聞けるのも江田島ならでは。
こうして艦隊は出港してゆきました。実はこの時、いつもお世話になっている方、昨年は貴重な機会を頂いた方々が自動車にて長躯展開されていまして、豪雨の中車に入れてもらい、色々とお世話になりました。最後になりましたが、本当にありがとうございました。
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