■草津白根山噴火!噴火警戒3
首都圏豪雪被害と北海道竜巻被等災害が続いています、先ほどアラスカ沖でマグニチュード8の地震発生の一報が入りましたが、白根で噴火です。
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群馬県の草津白根山が今日午前中に噴火しました。草津白根山は有名な草津温泉に熱源を供給する火山系の一つで、定期的に水蒸気爆発などを発生させています。今回の噴火は湯釜火口付近で発生しており、規模や噴煙から火口付近の池が地中に浸透し地下水となり、地中の高熱のマグマと接触、蒸気圧が高まり地表へ吹き出す水蒸気爆発の可能性が高い。
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草津白根山は群馬県北西部の活火山で、護衛艦しらね艦名の一つ、白根山-逢ノ峰-本白根山の白根三山の総称で標高2170m、湯釜火口湖と涸釜火口湖に水釜火口湖があります。草津国際スキー場が隣接しており、日本で初めてリフトが設置されたスキー場であると共に白根火山ロープウェイにより山頂から8000mのスキー滑降が可能という素晴らしい立地です。
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草津国際スキー場に近い本白根山鏡池付近からの噴火はスキー場内へ噴石被害と、噴火に伴う火山性地震や衝撃波により雪崩が発生、スキー客や冬季訓練中の陸上自衛隊員を襲いました。群馬県の大沢知事は、今回の火山災害を受け第12旅団長の岩松陸将補へ災害派遣要請を出し、旅団よりヘリコプター部隊や偵察隊と特科隊等からなる陸上部隊が派遣されました。
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雪崩と噴石により草津白根山では1名が死亡し11名が負傷しました。噴石は大きな噴石は1km近く吹き飛ぶ映像が監視カメラに記録されており、この噴石によりスキー場ロッジやスキー場ゴンドラが破損、ロッジを臨時救護所として消防と自衛隊が救助に当たっていますが、負傷者のうち3名は負傷の度合が大きく、山頂には80名が取り残されていたという。
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第12旅団は群馬県相馬原駐屯地に旅団司令部を置き、北関東信越地方を旅団管区とし、空中機動と山岳作戦を得意としています、草津白根山において旅団冬季訓練中で、1名が噴石に当り殉職、6名が負傷しました。小野寺防衛大臣によれば、3名の容体が深刻と発表されている。第12旅団は2014年の御嶽山火山災害においても災害派遣を担当した旅団です。
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陸上自衛隊災害派遣部隊はスキー場運営会社からスキー客66名とスタッフ12名が取り残され、当初は自家発電により下山を試みたものの噴石被害の危険から航空機や車両による救助を要請されました。第12旅団は山頂のゴンドラ駅にヘリコプターや雪上車、スノーモービル型の軽雪上車を展開、1730時頃に全員救助完了、知事からの撤収要請を受けました。
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気象庁は火口周辺情報をレベル1からレベル2へ、続いてレベル3の入山規制へと上げ、注意を促しています。草津白根山は2014年に火山性微動等の噴火兆候が見られたため、気象庁は噴火警戒レベルをレベル2として火口付近へ立ち入らないよう注意を促していましたが、その後の火口温度観測を経て2017年6月3日にレベル1へと引き下げています。
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本白根火砕丘列噴火として3000年ほど前に火山爆発指数VEI4規模の噴火が発生しています、VEI4規模の噴火は2010年に欧州の航空交通網を成層圏滞留火山灰により大きく妨害したアイスランドのエイヤフイヤヨークトル火山噴火と同規模をしめします。ただ、ここ2000年間はVEI3以上の噴火記録はありません。VEI2は2000年有珠山噴火の規模です。
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火山活動は、しかし小規模噴火に限れば多く、明治以降も1882年、1897年、1900年、1902年、1905年、1925年、1927年、1928年、1932年、1937年、1939年、1940年、1942年、1958年、1976年、1982年、1983年、と噴火が観測されており、1982年の噴火は10月26日の水蒸気爆発に続いて12月29日に水蒸気噴火となり、降灰が確認されました。今回はこの1982年以来の水蒸気爆発で、気象庁は今後の火山活動に注意を促しています。
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冒頭に示しましたアラスカ沖マグニチュード8の巨大地震について。この地震は日本時間本日1832時頃に発生、ハワイの太平洋津波警報センターは環太平洋地域に津波の危険があるとして、気象庁は現在情報を解析中です。アラスカ津波センターではカナダ西部ブリティッシュコロンビア州、アメリカアラスカ州に津波警戒を、アメリカのカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州に注意を促しています。気象庁の解析を待ちましょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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首都圏豪雪被害と北海道竜巻被等災害が続いています、先ほどアラスカ沖でマグニチュード8の地震発生の一報が入りましたが、白根で噴火です。
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群馬県の草津白根山が今日午前中に噴火しました。草津白根山は有名な草津温泉に熱源を供給する火山系の一つで、定期的に水蒸気爆発などを発生させています。今回の噴火は湯釜火口付近で発生しており、規模や噴煙から火口付近の池が地中に浸透し地下水となり、地中の高熱のマグマと接触、蒸気圧が高まり地表へ吹き出す水蒸気爆発の可能性が高い。
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草津白根山は群馬県北西部の活火山で、護衛艦しらね艦名の一つ、白根山-逢ノ峰-本白根山の白根三山の総称で標高2170m、湯釜火口湖と涸釜火口湖に水釜火口湖があります。草津国際スキー場が隣接しており、日本で初めてリフトが設置されたスキー場であると共に白根火山ロープウェイにより山頂から8000mのスキー滑降が可能という素晴らしい立地です。
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草津国際スキー場に近い本白根山鏡池付近からの噴火はスキー場内へ噴石被害と、噴火に伴う火山性地震や衝撃波により雪崩が発生、スキー客や冬季訓練中の陸上自衛隊員を襲いました。群馬県の大沢知事は、今回の火山災害を受け第12旅団長の岩松陸将補へ災害派遣要請を出し、旅団よりヘリコプター部隊や偵察隊と特科隊等からなる陸上部隊が派遣されました。
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雪崩と噴石により草津白根山では1名が死亡し11名が負傷しました。噴石は大きな噴石は1km近く吹き飛ぶ映像が監視カメラに記録されており、この噴石によりスキー場ロッジやスキー場ゴンドラが破損、ロッジを臨時救護所として消防と自衛隊が救助に当たっていますが、負傷者のうち3名は負傷の度合が大きく、山頂には80名が取り残されていたという。
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第12旅団は群馬県相馬原駐屯地に旅団司令部を置き、北関東信越地方を旅団管区とし、空中機動と山岳作戦を得意としています、草津白根山において旅団冬季訓練中で、1名が噴石に当り殉職、6名が負傷しました。小野寺防衛大臣によれば、3名の容体が深刻と発表されている。第12旅団は2014年の御嶽山火山災害においても災害派遣を担当した旅団です。
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陸上自衛隊災害派遣部隊はスキー場運営会社からスキー客66名とスタッフ12名が取り残され、当初は自家発電により下山を試みたものの噴石被害の危険から航空機や車両による救助を要請されました。第12旅団は山頂のゴンドラ駅にヘリコプターや雪上車、スノーモービル型の軽雪上車を展開、1730時頃に全員救助完了、知事からの撤収要請を受けました。
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気象庁は火口周辺情報をレベル1からレベル2へ、続いてレベル3の入山規制へと上げ、注意を促しています。草津白根山は2014年に火山性微動等の噴火兆候が見られたため、気象庁は噴火警戒レベルをレベル2として火口付近へ立ち入らないよう注意を促していましたが、その後の火口温度観測を経て2017年6月3日にレベル1へと引き下げています。
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本白根火砕丘列噴火として3000年ほど前に火山爆発指数VEI4規模の噴火が発生しています、VEI4規模の噴火は2010年に欧州の航空交通網を成層圏滞留火山灰により大きく妨害したアイスランドのエイヤフイヤヨークトル火山噴火と同規模をしめします。ただ、ここ2000年間はVEI3以上の噴火記録はありません。VEI2は2000年有珠山噴火の規模です。
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火山活動は、しかし小規模噴火に限れば多く、明治以降も1882年、1897年、1900年、1902年、1905年、1925年、1927年、1928年、1932年、1937年、1939年、1940年、1942年、1958年、1976年、1982年、1983年、と噴火が観測されており、1982年の噴火は10月26日の水蒸気爆発に続いて12月29日に水蒸気噴火となり、降灰が確認されました。今回はこの1982年以来の水蒸気爆発で、気象庁は今後の火山活動に注意を促しています。
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冒頭に示しましたアラスカ沖マグニチュード8の巨大地震について。この地震は日本時間本日1832時頃に発生、ハワイの太平洋津波警報センターは環太平洋地域に津波の危険があるとして、気象庁は現在情報を解析中です。アラスカ津波センターではカナダ西部ブリティッシュコロンビア州、アメリカアラスカ州に津波警戒を、アメリカのカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州に注意を促しています。気象庁の解析を待ちましょう。
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