■統合任務部隊司令部設置が必要
北朝鮮国連制裁監視支援新任務、任務増大の海上自衛隊を支援するには航空自衛隊や陸上自衛隊を統合運用し、関係各省庁の航空機や船舶とも協力する必要がある。
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統合任務部隊を北朝鮮船監視任務へ編成する必要はないか。任務増大の海上自衛隊は手一杯の状態です。従って、P-3C哨戒機やP-1哨戒機は、この高性能機でしか達成できない任務に重点化し、海洋監視任務については航空自衛隊と陸上自衛隊が海上自衛隊へ最大限協力し、併せて情報伝送と共有の迅速化へ、陸海空自衛隊統合任務部隊を置く必要がある。
U-125AにもLR-2にも本来の任務がある事を忘れてはなりませんが、現在の海上自衛隊任務は、特に終息の見通しがつかない状況下において、激務の限度を超えているとさえ言えます。しかし、任務の規模に見合う水準に防衛力増強が出来ない現状では、統合任務部隊を創設し、陸海空自衛隊の情報を包括化し、この危機へ対応してゆく必要があるでしょう。
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北朝鮮国連制裁違反の禁制物資密輸監視新任務、海上自衛隊の新任務として加わりましたが、南西諸島に弾道ミサイル警戒と海賊対処に並行、海上自衛隊の負担を考えた場合、これは陸海空自衛隊の統合任務部隊司令部を佐世保地方総監部か春日基地西部航空方面隊司令部に設置し、陸海空が有する全ての装備品を統合任務部隊へ一元運用すべきでしょう。
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P-3C哨戒機やP-1哨戒機の洋上哨戒機としての能力は高いのですが、高性能航空機には別の任務、特に高性能航空機でなければ達成できない任務がある、ならば、そちらの任務に集中すべきで、海上自衛隊は、これ以上の任務は事故増大などへ直結するリスクがあり、期間を区切り短期的に無理を通し事故リスクを呑むか、能力過大という事を政治へ示すか。
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P-3C哨戒機とP-1哨戒機は海上自衛隊が誇る哨戒機で、主たる任務は有事の際に、日本のシーレーンを脅かし、また本土へ巡航ミサイル攻撃の脅威を及ぼす潜水艦の索敵と制圧です。一方、長大な航続距離と滞空時間を持ち、海洋哨戒機としても活躍しており、ソマリア沖海賊対処任務や南西諸島哨戒外国公船監視任務ではその能力を最大限発揮しています。
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中国潜水艦の沖縄尖閣諸島接続水域侵入事案、P-1哨戒機は、11日に発生した中国潜水艦による沖縄県尖閣諸島接続水域潜航侵入を受け、更に中国政府がこの侵入事案を日常訓練の一環と発表した事で同様事案が続発する懸念があり、優れた対潜哨戒機としての性能を有するP-1、P-3C哨戒機には潜水艦を警戒する、という哨戒機にしか出来ない任務がある。
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一方、北朝鮮船舶や北朝鮮行船舶は基本的に商船ですので、潜水艦のように潜航し隠れる可能性もありませんし、水上戦闘艦のようにステルス性を以て自己位置を秘匿する能力もありません、その発見と追尾には海中の潜水艦を追う最先端の電子機器を備えるP-1哨戒機やP-3C哨戒機の能力はやや過剰で、それならば、ほかの機種を使い得る、ということ。
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冷戦時代に海上自衛隊護衛艦は約60隻、哨戒機も100機装備されていました。冷戦後に脅威が減少したとの判断を受け順次縮小しているのですが、脅威が増大した現状では増強に転換したものの微増に留まり、財政難という問題が防衛上の問題と重複し、財政再建が優先されている状況で、部隊負担だけが増大しています。現状では事故に繋がりかねない。
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E-767早期警戒管制機や将来的に配備されるE-2D早期警戒機も船舶監視任務には有用です、実際に海洋監視能力をレーダー処理能力に織り込んでいます。また、船舶監視だけならばF-15DJ戦闘機やF-4EJ改戦闘機、F-2B戦闘機等の複座戦闘機も有用でしょう、速力が大きく即座に進出できます。しかし現実問題、対領空侵犯措置任務が大きすぎ、余裕が無い。
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南西諸島防空を考えた場合、航空自衛隊の負担も無視してはなりません。実のところ緊急発進の件数は航空自衛隊が350機の戦闘機を運用していた当時よりも、戦闘機数が280機となっている現状の方が回数が増大しており、これでは有事の際の航空優勢維持への訓練体制破綻も時間の問題です。引き抜く部隊がありません、この認識を忘れてはなりません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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北朝鮮国連制裁監視支援新任務、任務増大の海上自衛隊を支援するには航空自衛隊や陸上自衛隊を統合運用し、関係各省庁の航空機や船舶とも協力する必要がある。
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U-125AにもLR-2にも本来の任務がある事を忘れてはなりませんが、現在の海上自衛隊任務は、特に終息の見通しがつかない状況下において、激務の限度を超えているとさえ言えます。しかし、任務の規模に見合う水準に防衛力増強が出来ない現状では、統合任務部隊を創設し、陸海空自衛隊の情報を包括化し、この危機へ対応してゆく必要があるでしょう。
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北朝鮮国連制裁違反の禁制物資密輸監視新任務、海上自衛隊の新任務として加わりましたが、南西諸島に弾道ミサイル警戒と海賊対処に並行、海上自衛隊の負担を考えた場合、これは陸海空自衛隊の統合任務部隊司令部を佐世保地方総監部か春日基地西部航空方面隊司令部に設置し、陸海空が有する全ての装備品を統合任務部隊へ一元運用すべきでしょう。
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P-3C哨戒機やP-1哨戒機の洋上哨戒機としての能力は高いのですが、高性能航空機には別の任務、特に高性能航空機でなければ達成できない任務がある、ならば、そちらの任務に集中すべきで、海上自衛隊は、これ以上の任務は事故増大などへ直結するリスクがあり、期間を区切り短期的に無理を通し事故リスクを呑むか、能力過大という事を政治へ示すか。
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P-3C哨戒機とP-1哨戒機は海上自衛隊が誇る哨戒機で、主たる任務は有事の際に、日本のシーレーンを脅かし、また本土へ巡航ミサイル攻撃の脅威を及ぼす潜水艦の索敵と制圧です。一方、長大な航続距離と滞空時間を持ち、海洋哨戒機としても活躍しており、ソマリア沖海賊対処任務や南西諸島哨戒外国公船監視任務ではその能力を最大限発揮しています。
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中国潜水艦の沖縄尖閣諸島接続水域侵入事案、P-1哨戒機は、11日に発生した中国潜水艦による沖縄県尖閣諸島接続水域潜航侵入を受け、更に中国政府がこの侵入事案を日常訓練の一環と発表した事で同様事案が続発する懸念があり、優れた対潜哨戒機としての性能を有するP-1、P-3C哨戒機には潜水艦を警戒する、という哨戒機にしか出来ない任務がある。
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一方、北朝鮮船舶や北朝鮮行船舶は基本的に商船ですので、潜水艦のように潜航し隠れる可能性もありませんし、水上戦闘艦のようにステルス性を以て自己位置を秘匿する能力もありません、その発見と追尾には海中の潜水艦を追う最先端の電子機器を備えるP-1哨戒機やP-3C哨戒機の能力はやや過剰で、それならば、ほかの機種を使い得る、ということ。
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冷戦時代に海上自衛隊護衛艦は約60隻、哨戒機も100機装備されていました。冷戦後に脅威が減少したとの判断を受け順次縮小しているのですが、脅威が増大した現状では増強に転換したものの微増に留まり、財政難という問題が防衛上の問題と重複し、財政再建が優先されている状況で、部隊負担だけが増大しています。現状では事故に繋がりかねない。
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E-767早期警戒管制機や将来的に配備されるE-2D早期警戒機も船舶監視任務には有用です、実際に海洋監視能力をレーダー処理能力に織り込んでいます。また、船舶監視だけならばF-15DJ戦闘機やF-4EJ改戦闘機、F-2B戦闘機等の複座戦闘機も有用でしょう、速力が大きく即座に進出できます。しかし現実問題、対領空侵犯措置任務が大きすぎ、余裕が無い。
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南西諸島防空を考えた場合、航空自衛隊の負担も無視してはなりません。実のところ緊急発進の件数は航空自衛隊が350機の戦闘機を運用していた当時よりも、戦闘機数が280機となっている現状の方が回数が増大しており、これでは有事の際の航空優勢維持への訓練体制破綻も時間の問題です。引き抜く部隊がありません、この認識を忘れてはなりません。
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