■東千歳の機甲師団
ウクライナ戦争でのロシア軍による都市攻撃や清掃作戦と称する非ロシア系住民への行動を見ますと何度でも思うのは抑止力の重要さというものでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/d0/e57cfd1bb456d0500f98510c502ef6aa.jpg)
東千歳駐屯地祭は第7師団と云う我が国唯一の機甲師団が執り行う師団祭ですが、行事は全国の師団祭と同じく巡閲と訓示に祝電披露と観閲行進、そして訓練展示です。北海道、しかしこう遠くまで撮影へとやってきたからには、これぞ北海道という写真を撮影したい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/38/505d922c0f6104fcbe1b5aab782195b6.jpg)
観閲行進準備は、静から動へ、こう説明される事も多いのですがまさにそのとおりで、今まで並んでいた戦車が一斉に戦車部隊へと転換する瞬間ですので、一秒一秒が、なるほど京都では撮影するのが難しいような大部隊の展開となる訳です。90式戦車とか羨ましい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/c9/2e855516cfbc38da835130ccc93d129b.jpg)
90式戦車。練馬の第1師団祭などをみますと、戦車が74式戦車から最新の10式戦車に切り替わると共に、師団祭の印象が一転しました。なるほどFH-70の特科火砲に普通科部隊は高機動車の中隊主体に僅かな軽装甲機動車、この他の装備は基本前と変わりありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/c2/4c6c46f823ca35ab128b82429da3219f.jpg)
戦車が変る事で大きな意味があるのか、と問われますと現用のC4I化された戦車が先鋒を担う事は部隊全般のC4I能力を底上げし得る、第1戦車大隊に10式が配備された当時はデータリンクを結ぶ相手が、と揶揄されたのだけれども、少なくとも入口に立つ事が出来る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/39/9e61ce985f4fa62d41ffe4ebf5d1cb5e.jpg)
16式機動戦闘車を備えた偵察戦闘大隊という新部隊が全国に新編されるようですが、あの防御力で現代の対戦車ミサイルが飛び交う第一線において優位を獲得できるのか、実際即応機動連隊の訓練展示は機動戦闘車が攻撃よりも防御を重視しているではないか、と思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/a8/67135a3a3d73ca30ad0c5b14bb401221.jpg)
自衛隊の師団は、規模は小さくとも特科連隊と戦車大隊が一通りそろっている小型の歩兵師団だ、とは1962年の自衛隊師団制度導入の際には強調できましたし、1995年防衛大綱改定前には、徒歩の普通科部隊が多かったものですが、相応に能力は高かったといえます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/db/aeded894a7cdced4f54755ebc1083ab7.jpg)
しかし、現代の良くわからない地域配備師団や一個連隊に全てを傾ける即応機動旅団等の編成を見ますと、いやいや、安全保障と防衛の現実を実任務で血を流して痛感する代償は政治家も担わなければならないのだぞ、考えてしまうものですね、北海道には北の脅威が。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/07/d19d5a08b16430ff7be2e90e331ec4a7.jpg)
ロシア軍の脅威、こうしたものに世界の自由主義圏はながらく備えてきたわけですが、あれはなんだったのだ、と考えられるかもしれません、いうまでもない、ウクライナ侵攻です。当初二日間でキエフ陥落といわれたものですが二週間かけ包囲さえできていない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/ca/32e48142a06a0b4935526e034a045c98.jpg)
キエフ包囲は一ヶ月を経ると地名が日本ではキーヴと称されるようになりまして包囲する和えに地名が変るという状況になりました、そしてロシア軍は包囲を断念して後退に転じています、いやはや、21世紀にこんなことが起こるものなのだ、と驚きを禁じ得ません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/d6/7fba2e31f03fb905a8b9c4ad63713019.jpg)
T-90戦車は、頑丈になったとも湾岸戦争の教訓を受けダメージコントロールの、といろいろ主張されていまして、自分でも情けないのが程度の差はあるが向上したのだろうと鵜呑みにした部分も大きい、おちついて考えれば湾岸戦争は30年前の戦争であるにも関わらず。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/a2/0aaf2f62454343207da54ace4e3dd098.jpg)
T-72もT-72B3からはかなり頑丈になり、シリア内戦では毎回の出撃で数発のRPG対戦車擲弾の命中を貰ってくるという状況でも乗員は無事、という話とともに、かなり大規模に損害を受けた場合でも短期間で野外整備部隊により修復され現役復帰していた、という。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/89/f6d95f1e5787b037b805dad99750d51c.jpg)
シリアでの運用は相応に事実であったのでしょうけれども、ウクライナにおいてアメリカ製ジャベリンミサイルやイギリス製NLAWミサイルの餌食になっている、若しくは撃破されている写真がウクライナにより公開され、撃破車両見本市のような状況となっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/00/3004ed2b727fae9a5f54906aefead837.jpg)
T-14アルマータ戦車、これが投入されていたならばという意見も散見するのですが、T-90とパレードの際に並んだ写真からT-14は大きすぎる、という印象を受けたものでした。車体の装甲カプセルに乗員が全員着座するため仮に砲塔を吹き飛ばされても全員無事が売り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/22/4750b35a17e02b6c4753298b0c7dd21d.jpg)
アルマータ、期待したいのは私たち以上にロシア軍当局なのでしょうが、T-14の装甲カプセルは本当に第一級のAPFSDS弾が命中した際の非常識な衝撃と貫徹力に耐えられるのでしょうか、またHEAT弾の貫徹力も年々非常識な数値を叩き出しています、いまは不安だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/98/ac678e117b3de3b2a867339a0f12daae.jpg)
また、ロシア経済は大きく停滞することが必至ですので、果たして陸軍の装備世代交代をできる程度に経済を回復させられるのでしょうか。一方で不安な要素は、陸軍の戦車が役に立たないからこそ、今後は戦術核兵器のポテンシャルが高まるのではないかと危惧する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/1e/16d814bbeb11e890dfff6a157bf0a176.jpg)
核兵器なんて簡単には使えない、こう反論があるのは承知していますが、その反論も実のところ2022年1月までと2022年3月初旬で、相当に意味合いが違ってきているようにも思うのですね。すると74式戦車のように核戦場第一に想定した戦車が必要となるのか、と。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/0a/fab414483cbc6709c07aeb7cc73fa537.jpg)
安全保障情勢というものは、一夜にして転換する認識は必要なのですが、これまで重大な脅威と考えられたロシア戦車の意外な弱点と、そしてその結果として戦術核兵器使用にかんする障壁が低下したのではないかと危惧、いやはや不確かな時代に入ったと痛感します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/62/610d701b8d90964589072c3ec092289f.jpg)
北海道。しかし、ロシア軍の北海道侵攻はウクライナでの損耗もある事だし当面ない、こう高をくくれるかと云いますと、今後どういった軍事力を再建するのか、軍事力と云うものを通じての選択肢を相応に上位に置く国である故に、一概に安堵は出来ないのですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/78/4519aca2ef37a9229ff8b43ed867bd9a.jpg)
核戦力と巡航ミサイルによる恫喝、弱みにつけ込む隙があると考えれば日本へ向く可能性もある。その際に、平時には必要なのかと揶揄されつつも充分な機械化部隊を揃えておくならば、仮に恫喝したとしてもその後の占領などがうまくいく余地も皆無、と誇示できる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/b0/ea79395888a16b7a97a2e046362d1680.jpg)
税金の無駄だと反発する方々に聞きたい、すると防衛を軽視し実際に抑止力が機能せず、現在のウクライナの様に滅茶苦茶な口実で戦争を吹っ掛けられたならば、費用対効果が有るので素晴らしい、とでもいうつもりなのか。軍隊に費用効果を求めるのは好戦的過ぎる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/64/9968ec357ac5571f83fe50f687b22020.jpg)
抑止力というものを戦車の形で誇示している訳ですが、この観閲行進準備の様子を見ていましたらば、次には続々と除染車と散水車が展開してきました、これは訓練展示の一環で不測事態対処としてロシア軍が生物化学兵器を散布した想定、というわけではありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/50/07ba7684b29b920c5112df8def0aad9a.jpg)
除染車と散水車、これから開始される観閲行進は日本最大の戦車部隊の観閲行進、戦車等は横一列に数百トンの戦車が一斉に更新する為に砂塵が物凄いのです、すると何も見えなくなってしまう、砂漠の砂嵐作戦、ではないのです。見せなければ意味が無い、だから。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/bc/9ed2a3f496a470503e52f904cd77f1bb.jpg)
砂漠の砂嵐作戦、こう説明しましても最近の若い方は思い浮かばないので衝撃と畏怖作戦の方が通りが良い、そんな反応が在った際は率直に世代差と云うものを感じるようになってしまったかと驚いたものですが、まあ、砂塵で見えなくなることが無いように散水する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/da/2ae046542c8cc70ff0747add61e4cf76.jpg)
観閲行進はいよいよ開始されます、先ず先頭は第1高射特科団、陸上自衛隊最大規模の野戦防空部隊でして、ここ東千歳駐屯地に団本部を置き、大量のホークミサイルで北海道の防空砲兵任務を担います。師団祭ですが、この駐屯地は驚きと部隊が多い、行進が始まる。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
ウクライナ戦争でのロシア軍による都市攻撃や清掃作戦と称する非ロシア系住民への行動を見ますと何度でも思うのは抑止力の重要さというものでしょう。
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東千歳駐屯地祭は第7師団と云う我が国唯一の機甲師団が執り行う師団祭ですが、行事は全国の師団祭と同じく巡閲と訓示に祝電披露と観閲行進、そして訓練展示です。北海道、しかしこう遠くまで撮影へとやってきたからには、これぞ北海道という写真を撮影したい。
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観閲行進準備は、静から動へ、こう説明される事も多いのですがまさにそのとおりで、今まで並んでいた戦車が一斉に戦車部隊へと転換する瞬間ですので、一秒一秒が、なるほど京都では撮影するのが難しいような大部隊の展開となる訳です。90式戦車とか羨ましい。
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90式戦車。練馬の第1師団祭などをみますと、戦車が74式戦車から最新の10式戦車に切り替わると共に、師団祭の印象が一転しました。なるほどFH-70の特科火砲に普通科部隊は高機動車の中隊主体に僅かな軽装甲機動車、この他の装備は基本前と変わりありません。
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戦車が変る事で大きな意味があるのか、と問われますと現用のC4I化された戦車が先鋒を担う事は部隊全般のC4I能力を底上げし得る、第1戦車大隊に10式が配備された当時はデータリンクを結ぶ相手が、と揶揄されたのだけれども、少なくとも入口に立つ事が出来る。
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16式機動戦闘車を備えた偵察戦闘大隊という新部隊が全国に新編されるようですが、あの防御力で現代の対戦車ミサイルが飛び交う第一線において優位を獲得できるのか、実際即応機動連隊の訓練展示は機動戦闘車が攻撃よりも防御を重視しているではないか、と思う。
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自衛隊の師団は、規模は小さくとも特科連隊と戦車大隊が一通りそろっている小型の歩兵師団だ、とは1962年の自衛隊師団制度導入の際には強調できましたし、1995年防衛大綱改定前には、徒歩の普通科部隊が多かったものですが、相応に能力は高かったといえます。
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しかし、現代の良くわからない地域配備師団や一個連隊に全てを傾ける即応機動旅団等の編成を見ますと、いやいや、安全保障と防衛の現実を実任務で血を流して痛感する代償は政治家も担わなければならないのだぞ、考えてしまうものですね、北海道には北の脅威が。
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ロシア軍の脅威、こうしたものに世界の自由主義圏はながらく備えてきたわけですが、あれはなんだったのだ、と考えられるかもしれません、いうまでもない、ウクライナ侵攻です。当初二日間でキエフ陥落といわれたものですが二週間かけ包囲さえできていない。
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キエフ包囲は一ヶ月を経ると地名が日本ではキーヴと称されるようになりまして包囲する和えに地名が変るという状況になりました、そしてロシア軍は包囲を断念して後退に転じています、いやはや、21世紀にこんなことが起こるものなのだ、と驚きを禁じ得ません。
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T-90戦車は、頑丈になったとも湾岸戦争の教訓を受けダメージコントロールの、といろいろ主張されていまして、自分でも情けないのが程度の差はあるが向上したのだろうと鵜呑みにした部分も大きい、おちついて考えれば湾岸戦争は30年前の戦争であるにも関わらず。
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T-72もT-72B3からはかなり頑丈になり、シリア内戦では毎回の出撃で数発のRPG対戦車擲弾の命中を貰ってくるという状況でも乗員は無事、という話とともに、かなり大規模に損害を受けた場合でも短期間で野外整備部隊により修復され現役復帰していた、という。
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シリアでの運用は相応に事実であったのでしょうけれども、ウクライナにおいてアメリカ製ジャベリンミサイルやイギリス製NLAWミサイルの餌食になっている、若しくは撃破されている写真がウクライナにより公開され、撃破車両見本市のような状況となっています。
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T-14アルマータ戦車、これが投入されていたならばという意見も散見するのですが、T-90とパレードの際に並んだ写真からT-14は大きすぎる、という印象を受けたものでした。車体の装甲カプセルに乗員が全員着座するため仮に砲塔を吹き飛ばされても全員無事が売り。
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アルマータ、期待したいのは私たち以上にロシア軍当局なのでしょうが、T-14の装甲カプセルは本当に第一級のAPFSDS弾が命中した際の非常識な衝撃と貫徹力に耐えられるのでしょうか、またHEAT弾の貫徹力も年々非常識な数値を叩き出しています、いまは不安だ。
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また、ロシア経済は大きく停滞することが必至ですので、果たして陸軍の装備世代交代をできる程度に経済を回復させられるのでしょうか。一方で不安な要素は、陸軍の戦車が役に立たないからこそ、今後は戦術核兵器のポテンシャルが高まるのではないかと危惧する。
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核兵器なんて簡単には使えない、こう反論があるのは承知していますが、その反論も実のところ2022年1月までと2022年3月初旬で、相当に意味合いが違ってきているようにも思うのですね。すると74式戦車のように核戦場第一に想定した戦車が必要となるのか、と。
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安全保障情勢というものは、一夜にして転換する認識は必要なのですが、これまで重大な脅威と考えられたロシア戦車の意外な弱点と、そしてその結果として戦術核兵器使用にかんする障壁が低下したのではないかと危惧、いやはや不確かな時代に入ったと痛感します。
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北海道。しかし、ロシア軍の北海道侵攻はウクライナでの損耗もある事だし当面ない、こう高をくくれるかと云いますと、今後どういった軍事力を再建するのか、軍事力と云うものを通じての選択肢を相応に上位に置く国である故に、一概に安堵は出来ないのですね。
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核戦力と巡航ミサイルによる恫喝、弱みにつけ込む隙があると考えれば日本へ向く可能性もある。その際に、平時には必要なのかと揶揄されつつも充分な機械化部隊を揃えておくならば、仮に恫喝したとしてもその後の占領などがうまくいく余地も皆無、と誇示できる。
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税金の無駄だと反発する方々に聞きたい、すると防衛を軽視し実際に抑止力が機能せず、現在のウクライナの様に滅茶苦茶な口実で戦争を吹っ掛けられたならば、費用対効果が有るので素晴らしい、とでもいうつもりなのか。軍隊に費用効果を求めるのは好戦的過ぎる。
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抑止力というものを戦車の形で誇示している訳ですが、この観閲行進準備の様子を見ていましたらば、次には続々と除染車と散水車が展開してきました、これは訓練展示の一環で不測事態対処としてロシア軍が生物化学兵器を散布した想定、というわけではありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/50/07ba7684b29b920c5112df8def0aad9a.jpg)
除染車と散水車、これから開始される観閲行進は日本最大の戦車部隊の観閲行進、戦車等は横一列に数百トンの戦車が一斉に更新する為に砂塵が物凄いのです、すると何も見えなくなってしまう、砂漠の砂嵐作戦、ではないのです。見せなければ意味が無い、だから。
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砂漠の砂嵐作戦、こう説明しましても最近の若い方は思い浮かばないので衝撃と畏怖作戦の方が通りが良い、そんな反応が在った際は率直に世代差と云うものを感じるようになってしまったかと驚いたものですが、まあ、砂塵で見えなくなることが無いように散水する。
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観閲行進はいよいよ開始されます、先ず先頭は第1高射特科団、陸上自衛隊最大規模の野戦防空部隊でして、ここ東千歳駐屯地に団本部を置き、大量のホークミサイルで北海道の防空砲兵任務を担います。師団祭ですが、この駐屯地は驚きと部隊が多い、行進が始まる。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
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