北大路機関

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【京都幕間旅情】京都駅-智頭急行HOT7000系気動車,青色の列車に考えさせられる長距離旅客移動利便性の努力

2023-10-07 07:00:44 | コラム
智頭急行HOT7000系
 青色の列車というと一昔ならばブルートレインをおもい浮かべたものですが実はその頃既に北大路機関が在ったという事は長く書いてきたものだとしみじみ思う。

 スーパーはくと。智頭急行が運行しているディーゼル特急なのですが、京都駅まで乗り入れています。智頭急行、ちず、という名前が一部で難読扱いされていますが鳥取県に乗り入れている。そしてこの特急、東海道本線と山陽本線も走っているのですね。

 HOT7000系気動車、1994年から2002年まで34両が量産され、車体はステンレス車両ながら先頭車の前の部分のみ頑丈な鋼製、機能一辺倒という車両が増えている中で、凝っている先頭車形状は旅情を誘う、京都駅に新しい風を吹き込んだ一陣の車両の一つ。

 姫路まで山陽本線を運行しているのですが、これ、岐阜のお世話になった方が鳥取へ旅行する際、利用しようとしたならば新幹線ひかり号と乗り継ぎ時間が2分しかない、訝ってみどりの窓口で聞いてみますと、ああこれ京都駅から乗ってください、と。

 京都駅から倉吉駅までは293kmもあるということで、ちょっと驚くのですが、この路線は1986年までは国鉄智頭線として維持されていましたが、国鉄赤字増大を背景に民営化方針が固まるさなか、第三セクター路線として転換された、という歴史があります。

 智頭急行は路線が56kmとなっていますので、それにしても293kmあるスーパーはくと運行路線の大半は依然としてJRなのだなあ、と感じさせられるところです。そして考えさせられるのは、利便性を考えて京都駅まで乗り入れることができているということ。

 第三セクター鉄道の乗り入れはこのほかにタンゴディスカバリー号など京都駅にはスーパーはくと以外にも運行されているのですけれども、別会社となっても相互乗り入れを継続しているという利便性重視の姿勢は、これは大切なこととおもうのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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