■防衛情報-ウクライナ戦争
射程の長い地対空ミサイルは射程の長い精密誘導ロケット弾で叩くという手法ですが何故そのロケット弾を迎撃できないのかはさておき、戦訓の一つ。
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ウクライナ軍はクリミア半島のS-300地対空ミサイル部隊をATACMSで攻撃したとのこと。ISWアメリカ戦争研究所6月10日付ウクライナ戦況報告です。クリミア半島東方のザポリージャ州では昨年のウクライナ軍反転攻勢失敗以後厳しい状況が続き、ロシア軍はスタロマヨルスケを占領するなど攻勢を強めていますが、状況を転換し得る。
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ATACMSが攻撃を行ったのはクリミア半島の防空戦闘全般を担当するロシア第31防空師団部隊で、具体的にはヂャンコイ付近に布陣するS-400地対空ミサイルと、チョルノモルスケ及びイェフパトリア付近に展開していたS-300地対空ミサイル、ATACMSの攻撃により誘爆し二次爆発を起こしたことが確認されているとのこと。
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2014年にロシア軍が武力併合しロシア化を進めていたクリミア半島は、防空拠点が置かれ、此処からウクライナアゾフ海沿岸都市上空まで地対空ミサイル圏内に入り、ウクライナ空軍の運用を阻害していました。しかしロシア軍地対空ミサイルが破壊される事で、残る貴重な攻撃機や今後供与開始されるF-16戦闘機などを活用が可能となります。
■防衛情報-ウクライナ戦争
日本が提供した多数の高機動車がウクライナへ引き渡されたとのことで退役装備の有効活用ですが、一方ロシアは人員確保に国際法上問題のある選択肢を。
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ロシア軍はアフリカ地域での戦闘要員募集を強化している、6月10日付イギリス国防省ウクライナ戦況報告によれば、5月28日にウクライナ国防省情報総局の報告を引用する形でロシア国防省のアフリカ戦闘員募集の情報を示しました。狙われているのは中央アフリカ諸国、ロシアがワグネルなどを通じて鉱山運営権確保などを行う地域という。
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中央アフリカのルワンダやブルンジ、コンゴやウガンダなどが対象となっていて、ロシア国防省が示した情報として先ず契約手当2000ドル、月給は毎月2200ドル、更にロシア旅券発行などを報酬として提示しているとのこと。この背景にはロシア国内の戦闘員不足が挙げられており、これを補填するために外国人兵をあつめることとしている。
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ロシア国内では部分動員により兵員を集める以上に、ロシア国内を脱出する医療従事者やIT技術専門家によりロシア国内の労働力不足と熟練労働力の払底を生んでいました、これを避けるために囚人兵募集を行いましたが、戦闘力となる囚人の払底という状況を生んでおり、所謂、グローバルサウス人材を行い追加動員を回避したいもようです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
射程の長い地対空ミサイルは射程の長い精密誘導ロケット弾で叩くという手法ですが何故そのロケット弾を迎撃できないのかはさておき、戦訓の一つ。
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ウクライナ軍はクリミア半島のS-300地対空ミサイル部隊をATACMSで攻撃したとのこと。ISWアメリカ戦争研究所6月10日付ウクライナ戦況報告です。クリミア半島東方のザポリージャ州では昨年のウクライナ軍反転攻勢失敗以後厳しい状況が続き、ロシア軍はスタロマヨルスケを占領するなど攻勢を強めていますが、状況を転換し得る。
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ATACMSが攻撃を行ったのはクリミア半島の防空戦闘全般を担当するロシア第31防空師団部隊で、具体的にはヂャンコイ付近に布陣するS-400地対空ミサイルと、チョルノモルスケ及びイェフパトリア付近に展開していたS-300地対空ミサイル、ATACMSの攻撃により誘爆し二次爆発を起こしたことが確認されているとのこと。
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2014年にロシア軍が武力併合しロシア化を進めていたクリミア半島は、防空拠点が置かれ、此処からウクライナアゾフ海沿岸都市上空まで地対空ミサイル圏内に入り、ウクライナ空軍の運用を阻害していました。しかしロシア軍地対空ミサイルが破壊される事で、残る貴重な攻撃機や今後供与開始されるF-16戦闘機などを活用が可能となります。
■防衛情報-ウクライナ戦争
日本が提供した多数の高機動車がウクライナへ引き渡されたとのことで退役装備の有効活用ですが、一方ロシアは人員確保に国際法上問題のある選択肢を。
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ロシア軍はアフリカ地域での戦闘要員募集を強化している、6月10日付イギリス国防省ウクライナ戦況報告によれば、5月28日にウクライナ国防省情報総局の報告を引用する形でロシア国防省のアフリカ戦闘員募集の情報を示しました。狙われているのは中央アフリカ諸国、ロシアがワグネルなどを通じて鉱山運営権確保などを行う地域という。
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中央アフリカのルワンダやブルンジ、コンゴやウガンダなどが対象となっていて、ロシア国防省が示した情報として先ず契約手当2000ドル、月給は毎月2200ドル、更にロシア旅券発行などを報酬として提示しているとのこと。この背景にはロシア国内の戦闘員不足が挙げられており、これを補填するために外国人兵をあつめることとしている。
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ロシア国内では部分動員により兵員を集める以上に、ロシア国内を脱出する医療従事者やIT技術専門家によりロシア国内の労働力不足と熟練労働力の払底を生んでいました、これを避けるために囚人兵募集を行いましたが、戦闘力となる囚人の払底という状況を生んでおり、所謂、グローバルサウス人材を行い追加動員を回避したいもようです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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