■平和と安全をかんがえる
沖縄78年目の慰霊の日を昨日迎え首相臨席の慰霊式典と共に県知事からは沖縄の防衛力強化への不安が指摘されました。
沖縄戦、激戦でした。しかし第32軍と共に県民が多大な犠牲を払い米軍を南西地域にくぎ付けとしたことで、本土決戦という状況が現実化する前に、特に台風シーズンは連合軍の航空作戦や海軍部隊の運用が制約される、その最中に終戦交渉を進め地上戦を回避できた、こうした意味で本州九州の住民は沖縄本島の方々に多大な借りが有ることも事実なのです。
地政学的な要件が有る為に、日本国憲法の精神が平和的であるのか中国共産党の行動が平和的であるのかを考えた上で、地政学上の要衝は抑える力が弱まればその地理的要件が地域紛争の要因となる、解決策は中国の民主化を進め権威主義国家の専制的行動を制約する他ないのですが、沖縄の平和を考える際にはこうした視点も絶対必要なのです。しかし。
旧軍は沖縄県に郷土連隊を配置せず防衛を担ていた、あまり京都では旧陸軍の配置などを教えるものではありませんし、義務教育において自分の郷里にどの旧軍部隊が配備されていたかは教えないのですが、沖縄では第32軍については平和教育として教えています。すると、戦局悪化までは貼り付け部隊も要塞砲兵も置いていなかった、という事実はある。
自衛隊の反撃能力整備、現在の地対艦ミサイル中隊は射程から考えた場合、沖縄に上陸しないでほしい、と拒否する為の装備体系となっていますが、地対艦ミサイルの射程延伸により、相手の策源地に直接攻撃を加える装備体系、と転換し得ます。いや沖縄配備の部隊だけでもNSMミサイルなど相手を刺激しない装備に切替えられれば、とおもうのですが。
B-21爆撃機のような、スタンドオフミサイルを運用する事が既に方針として示されているのですから、思い切ってかつてオーストラリアがキャンベラ爆撃機やF-111戦闘爆撃機を導入した際の様に、B-21は一応オーストラリアも検討した上で現段階で不要、と結論が出た、こうした装備を思い切って導入し、沖縄は沿岸防備に集中しても良いのではないか。
那覇基地や嘉手納基地に配備するのではなく、思い切り後方の相手の准中距離弾道弾射程外の基地に配備し、有事の際には空中退避し必要な策源地攻撃や反撃能力行使に当る、こうした選択肢があって良いのかもしれませんが、防衛政策を政治が考える場合には、歴史的で文化的な要素というものをもう少し配慮する事が出来ないだろうか、と考えるのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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沖縄78年目の慰霊の日を昨日迎え首相臨席の慰霊式典と共に県知事からは沖縄の防衛力強化への不安が指摘されました。
沖縄戦、激戦でした。しかし第32軍と共に県民が多大な犠牲を払い米軍を南西地域にくぎ付けとしたことで、本土決戦という状況が現実化する前に、特に台風シーズンは連合軍の航空作戦や海軍部隊の運用が制約される、その最中に終戦交渉を進め地上戦を回避できた、こうした意味で本州九州の住民は沖縄本島の方々に多大な借りが有ることも事実なのです。
地政学的な要件が有る為に、日本国憲法の精神が平和的であるのか中国共産党の行動が平和的であるのかを考えた上で、地政学上の要衝は抑える力が弱まればその地理的要件が地域紛争の要因となる、解決策は中国の民主化を進め権威主義国家の専制的行動を制約する他ないのですが、沖縄の平和を考える際にはこうした視点も絶対必要なのです。しかし。
旧軍は沖縄県に郷土連隊を配置せず防衛を担ていた、あまり京都では旧陸軍の配置などを教えるものではありませんし、義務教育において自分の郷里にどの旧軍部隊が配備されていたかは教えないのですが、沖縄では第32軍については平和教育として教えています。すると、戦局悪化までは貼り付け部隊も要塞砲兵も置いていなかった、という事実はある。
自衛隊の反撃能力整備、現在の地対艦ミサイル中隊は射程から考えた場合、沖縄に上陸しないでほしい、と拒否する為の装備体系となっていますが、地対艦ミサイルの射程延伸により、相手の策源地に直接攻撃を加える装備体系、と転換し得ます。いや沖縄配備の部隊だけでもNSMミサイルなど相手を刺激しない装備に切替えられれば、とおもうのですが。
B-21爆撃機のような、スタンドオフミサイルを運用する事が既に方針として示されているのですから、思い切ってかつてオーストラリアがキャンベラ爆撃機やF-111戦闘爆撃機を導入した際の様に、B-21は一応オーストラリアも検討した上で現段階で不要、と結論が出た、こうした装備を思い切って導入し、沖縄は沿岸防備に集中しても良いのではないか。
那覇基地や嘉手納基地に配備するのではなく、思い切り後方の相手の准中距離弾道弾射程外の基地に配備し、有事の際には空中退避し必要な策源地攻撃や反撃能力行使に当る、こうした選択肢があって良いのかもしれませんが、防衛政策を政治が考える場合には、歴史的で文化的な要素というものをもう少し配慮する事が出来ないだろうか、と考えるのです。
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