イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

十薬(ドクダミ)

2006-06-25 | 2006年度(1/13まで)
 梅雨の十薬(ドクダミ)の臭いは強烈で、幼年期から馴染みの草である。庭の隅の日の当たらない場所に生えており、梅雨の頃に十字の白い花をつける。
 今日は、大掃除の手伝いで、十薬(どくだみ)を沢山抜いた。ただそれだけであるが、臭覚という五感の一つを充分意識させていただいた。視覚、聴覚といったメジャーな五感と比べ、臭覚はちょっとマイナーであるが、独特の特性を持っているように思った。視覚や聴覚より、より動物的で感覚の持続性というか余韻が強いように思える。
 十薬(ドクダミ)の臭いは、なにか、陰湿な蜘蛛や菌類、ナメクジのようなものを想起させるが、その一方、覚醒と緊張をもたらすように思える。
 私にとって、早春の沈丁花の香と十薬(ドクダミ)の臭いは今でも、臭覚を意識させられる植物である。