日常の中でふと思い出す記憶の断片。人生の節目節目の、劇的な場面もあれば、何でこんなことが浮かぶのだろうという場面もある。
3歳の時に、家の火鉢にぶつかったときの火花?
7歳の時にアラスカの公園でトーテムポールの前に一人達、見入っていたこと。
側溝に落ちて、雪どけ水の急な流れで危うかったこと。
ボートで移動するときに、海の底の大きなヒトデ。
入社初日に、会社の会議室のドアを開けたときのこと。
・・・
思い出せばきりがないが、例えば入社初日のことは、多くの同期の人との出会いや、会社役員の方からのお話、出勤風景・・・いろいろあっても、そのドアをあけるところが鮮明なのである。
考えてみると、その場面は五感・体感で何かをゆっくり味わいつつ(物理的な時間の長さだけでないかもしれない)、意識を越えて、こころに奥にしまい込む・・・といった、何というか魂の時と表現すればよいのだろうか・・・そんな時なのである。決して、理屈中心の表面的な時間ではないように思える。
さて、傾聴の6つのポイントの最後は、次のような構えを大事にする。
☆ ゆったりと間をおいて応答する
傾聴訓練などで、話を聴いてもらう時、いろいろ考えながら話すのであるが、このゆっくり間をおいて・・・ということは、本当に助かる。
間とは何か、それはどのようなものか、どのように人に影響を与えるのか。世界の心理療法家が愛読する本に宮本武蔵の「五輪書」がある。今日はもう一度、間について想いを巡らそう。
写真は府中の誰もいない運動場。間と関係があるかな?
(こころの援助を考える⑮(1億2千万人のための生き甲斐の心理学) 16/60)
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