ところが心の場合は、器質障害は別にして、主観的なものになってしまい、身体の健康尺度と比べると余りに少ないようだ。
しかし、こころの健康は確かにあり、また、建設的に生きるためにもとても重要である。自分のことを振り返ってみても、確かに輝いているような時もあれば、そうでないときもあった。
輝いていない時。
全体的にではあるが、こころの底から感動することもなく、大きな流れの中にいるといるより、ポツリと砂漠にいるような印象。人と話していると、自分の問題の大きさに、相手がビックリするが、自分は何か他人事のように感じる。話すといっても、男は黙って・・・といった雰囲気で、あまり語ることがない。
こころの健康は、身体の健康と別ものと思うことも多々ある。ターミナルケアを受けている方のほうが元気で、細かい気遣いをされたりして、ケアされている方が逆にケアされることも。
大きな悩みがあっても、それを、ひょうひょうと楽しむ方もいる。解釈が柔軟で、とても謙虚であったりする。
さて、こころの健康を測る尺度は、1950年台にカールロジャースが考案した、プロセススケールが有名だ。既に、このブログでもご説明したが、「生き甲斐の心理学」第3章に詳しい。参考までに、以下に7つのスケールと、ブログでのリンクをしているので、参考にしていただきたい。
プロセス・スケール 2009年10月23日から30日に連載。十月のブログ
1.感情と個人的意味づけ (10/24)
2.体験過程 (10/25)
3.不一致 (10/26)
4.自己の伝達 (10/27)
5.体験の解釈 (10/28)
6.問題に対する関係 (10/29)
7.関係の仕方 (10/30)
7つの尺度はそれぞれ、簡単に分けて、底、中、高があり、それが底から中、中から高に向かう場合は健康的であるが、その反対の方向は良くない。また、総合的にみて底より、中、高が良いようである。ただ、世の中さまざまなことが起こるのであり、誰でも、底になったりすることは当然ある。
自分のこころの健康状態を知る。大切なことだと思う。
(こころを鍛える③(1億2千万人のための生き甲斐の心理学) 24/60)
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