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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

第1、第2、第3・・・の故郷(幸福への感情生活とは 3/10)

2018-07-18 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 ビールにも第3のビールがあるが、故郷も第1だけでなく第3の故郷もあるように思う。私の第1は東京の四谷であり、父の実家のある広島県竹原は第2の故郷かもしれない。第2の故郷には夏になると楽しく墓参りに訪れるが、今年は豪雨被害の真っ只中であり思案中だ。そんな中、U先生の勉強会が関西のカトリックの某観想修道会で開催され参加した。有意義な学びのひとときを過ごさせていただいたが、今回、社会人になって5年間過ごした若き日の関西が、私にとっては第3の故郷であることに気がついた。奈良方面は行かなかったが近江、大阪(住吉まで)、京都、宝塚とたどり感覚的にはかなり関西を堪能し、当時の感情生活を思い出したのだった。

写真は初日に泊まった大津から見た琵琶湖である。

   (比叡山の方向)

 比叡山の方向を見ると延暦寺も思い出すが、天智天皇が遷都した近江京の遺跡周辺を散策したことも思い出す。1300年前の近江京での暮らし。若き日の持統天皇も暮らしたに違いない。女帝は、当時は天智天皇の子でもあり。弟の大海人皇子の正妻の立場でもあったが、大友皇子がほぼ次の天皇となることが決定し、うつうつとした日々を近江京で送っていたのだろう。結局、天智天皇の激しい血を受け継いでいたのか、政権を奪取する意思をもつ天武天皇(大海人皇子)にすべてを託した。琵琶湖の近江から、吉野に向かった持統天皇の胸には何が去来したのだろう。自分の生死をも賭けた選択、究極の自発性は近江京での経験が大きかったのだろう。

 持統天皇の故郷。生まれた河内が第1の故郷であっただろうが、第2の故郷は難波京だったかもしれない。第3は飛鳥、第4は近江、第5は吉野だったのだろうか。

 故郷というと、私は成長の場という意味をその言葉の中に感じる。そして、成長の感覚は自発性と表裏一体ではないだろうか。

 自発性にもいろいろあるかもしれない。身体からくる自発性、生育史をベースにしたこころからの自発性、そして宗教・哲学の領域だと思うが魂からの自発性。それが、流れるような感情生活とともに噴出する。私にとってちょっと異文化であった関西での5年間は、生きる上での大切な基礎を作った時期だったように思う。その時の感情の流れの経験は、ひょっとすると全人生の50%とか60%に及ぶ感情生活のパターンをだったように思う。

 並べておこがましいが、女帝にとっての近江も、対人関係での嫉妬や失望の日常、唐との戦争で敗れた後の苦悩に満ちた政権の悲哀もあったかもしれない。そんな約5年の近江京を後にしての壬申の乱。感情生活としては、ひょっとしたら全生涯に匹敵するくらいのパターンを経験したかもしれない。もちろん私どころの比ではないのだろう。その後、現代にまで影響力を及ぼす律令制度の完成に貢献できたのも、このころの感情生活の経験だと思う。 

幸福への感情生活とは 3/10 

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