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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

本能や欲望をどう考えるか (大人になって知る防衛機制 3/10 )

2018-10-26 | 第三章「無意識の世界」

 私も前期高齢者なので(笑)、時々お墓のことを考えるのだが、私たちの祖先の縄文時代の祖先のお墓を知れば知るほど、魂を巡る非常に強い想いを感じざるを得ない。かつて学校で習ったような埋葬方法とは違い、屈葬だけでなく伸展葬も廃屋葬もあり・・実に多様なのだ。当時の人の魂や死者への想いは今の私たち以上なのかもしれない。

 かつて、ネアンデルタール人の墓に花粉が大量に見つかって花が添えられたのではということで話題になったが、最近の縄文遺跡・カリンバ遺跡の本を読んだりすると、当時の祖先達の故人への思慕やあの世への強い想いが分かるようだ。

 人は本能を持っている。食欲、性欲・・こうした欲望の存在は誰でもわかり、また学校でも教えられてきたが、デジデリウムという見神欲はどうだろう。デジデリウムは西欧では19世紀くらいまでポピュラーで大学でも教えられてきた。このデジデリウムであるが、最近また見直されて研究する方もでてきたとも聴く。欲望全体を哲学し生きる上で意味づけするのは大事なことで、伝統宗教(仏教やキリスト教など)でも先人がいろいろ真面目に思索を巡らせている。

 欲望を感じることは誰でもあるが、それを抑圧することなく一旦は認めた上で、どのように解釈し行動するかは大事なところである。欲望は社会的な問題を起こすきっかけにもなるが、人の成長のきっかけともなる、本来それは神聖なものかもしれない。

大人になって知る防衛機制 3/10

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