週に1回だがドイツ語の学習会に参加している。私は趣味でドイツ語をやっているので、専門家ではない。しかし、NHKのテレビとかラジオでそうどれくらい時間勉強しただろうか。いつも入門クラスの段階だが、少しづつは進歩をしている。だが、逆にいうと間違いをいつもする。前回の学習会のときの要約をつくってつぎの会のときにもって行き、それが学習会の後半の主な教材になっている。
昨夜の要約資料でどんな間違いをしたか恥ずかしながら述べてみよう。
「ドイツでは食堂車は廃止された」というのを In Deutscland hat der Speisewagen abgeschaffen. としていた。主語がder Speisewagenのつもりだったことがわかる。そう考えて不思議に思わなかったのだ。よくわかっていないにもほどがある。これはもちろん In Deutscland hat man den Speisewagen abgeschaffen. と訂正された。
会話の聞き取りの中で「僕たちはもう子どもではない」というのがあったが、これは正しくWir sind doch keine kleinen Kinder. と記録されてあったのに一瞬どう間違ったかWir sind doch keine kleine Kinder. が正しいのではないかと言ってしまった。誰かにKinderは複数ですよといわれてはっと気がついた。単数と勘違いをしていたのだ。
複数の形容詞の語尾変化は「えんえんとenが続く」と言われるように、前に無冠詞であろうと不定冠詞類が来ようと定冠詞類が来ようとその語尾はenのはずである。ああ恥ずかしい。もっとも形容詞の格変化はドイツ語の中でも難しいことの一つなので、それが十分に身についていないといって専門家でなかったら恥ずかしがる必要はないのかもしれない。このような格変化は間違えても十分に通じることは確かである。
もう一つ。「軌道に乗せる」というのをドイツ語ではins Gleis bringenとかいうのが普通の使い方だろう。 他の言い方としてin einem Umlaufbahn bringenと記録していたが、Bahnは女性名詞だからin einer Umlaufbahn bringenではないかと言ってしまった。これも誰かからin eine Umlaufbahn bringenだろうと訂正がされた。きちんと調べてないからわからないが、多分動作の方向を示すのだから4格支配が正しいだろう。だのに場所を示すので3格支配と決め付けてしまっていた。何でこんなミスをするのだろうと思う。
ミスをするのはドイツ語ばかりではない。数学の計算で難しいところはあまり間違わないのに単純な数の計算をよく間違う。小学生でも間違えないようなことをである。これは私の頭のずさんさを示しているので、多分共通の原因で間違いをしているのだろう。心理学の先生はなんと言うだろうか。ミスの学習心理学というのは研究されているのだろうか。