整理学という本を書いた人が昔いた。加藤秀俊さんだったかな。その中に整理の基本は物をおく場所を決めてそれを守るというのがあった。
何かの映画で警察の刑事がカードでのデータの探し物をしている。そしてカードは折ってよい。汚してもよい。だが「元の場所へ返せ」と誰かに言われるという場面があるというのだった。
こういう原則を貫いているのは私の場合では家や車のキーホルダーくらいで後はこの原則はおぼつかない。妻はこの原則があまり守っていなくてときどき家や車のキーホルダーをあちこち探している。
一番大切な学問とか教育の資料がどこにいったかわからなくなって、あちこち探してもわからず、必要がなくなったときにひょっと見つかるといった経験は誰でもしたことがあるはずだ。
理科系の内容ではある公式や定数の値を探して、あちこちの本やハンドブックを探して一日暮れたということはそれほど珍しくはないだろう。それで公式集を編んだという序は時々見かける。
それにしてもどの公式集やデータ集も一長一短であって、なかなか満足というものには出会わない。だからかどうか、こういった種類の本やハンドブックがいろいろと出されている。いつかは私もそういうものを編纂してみたいという希望をもっている。