Anilir Serkanは日本に現在住んでいる、天才的な建築家である(注)。
インフラフリーの住居を研究しているという。インフラフリーが何を意味しているかすぐにはわからなかったが、水道とか電気とかガスとか電話とかはインフラストラクチャーであろう。
そういうものがいらない住居がすぐに作れるとは思わないが、特定の状況にある人々が一時的に住む住居としての可能性を考えることは意味があるだろう。
インフラフリーの住居に住むのは難民であったり、地震や台風とか水害に襲われて家を失った人だったりする。
電気は太陽電池が作動すれば、うまくいくかもしれない。水をどう自分たちで確保するかこれは水のろ過装置がいるかもしれない。ガスは電気で調理ができればいらないだろう。電話は携帯があれば十分であろう。インターネットは無線LANがあればそれでいい。
本日の朝日新聞be面ではAnilir Serkanは宇宙物理学者と紹介があったが、本来建築家というべきであろう。8ヶ国語を操り、天才というにふさわしい発想の豊富さであるらしい。
私が関心をもったのはこの人はどうやって基礎的な数学とか物理を身につけたかということである。いま三角関数のe-Learningのコンテンツを書いているので、たとえば余角の公式とか補角の公式とかをどう理解したのだろうとか考えた。
「これらの公式を覚えなさい」と高校のときにある数学の先生から言われたのを覚えているが、「こういうのは覚えられるものではないし、また覚える必要がない」ということをその後に本を読んで知って大いに憤慨をした。
私の数学教育への関心の起源の一つは昔の私のような不幸に間違った教育を受ける生徒を一人でも少なくしたいということである。
昨日補角公式、余角公式等をどう導くかということの説明を数冊の本で読んで考えたところである。日本ではこういう基礎数学教育はあまりしっかりとしていないように思うが、これは私だけが感じていることだろうか。
Anilir SerkanのブログのURLはhttp://blog.anilir.net/だという。多才な若い学者である。
(注) ここでAnilir Serkan氏のちょうちん持ちをしたようでもあるが、下のコメントを読まれてセルカン氏についてのより正しい実像を推測してみてほしい。
その後セルカン氏がどうなったかは承知していない。上のブログは削除すべきかもしれないが、記録なのでわざと残しておく。
ただし、下のかなり多くのコメントを全部読んでほしい。