ある必要があって、ある雑誌を購入した。まだその個所を読んではいない。午後にでも読むつもりである。
日曜には徳島科学史会で話すテーマの構想を練ろうとした。以前から問題にしていた課題として、二つまだ話すべきテーマが残っていたので、そのうちの一つにいやいや取り掛かっていたのだが、昨日、武谷三男の『現代の理論的諸問題』(岩波書店)の「序文に代えて」を読んだら、今年は取り扱わないと決めたほうのテーマへのヒントが書かれていた。
それで急遽して取り扱うテーマを変えることにした。この取り扱うことにしたテーマは『武谷三男の生物学思想』(風媒社)である。ここで著者の伊藤康彦さんに武谷三男のルイセンコ遺伝学についての見解を完膚なきまでに論破されたと感じていたからである。
だから、これを取り扱って論じるのはいつかはしなくてはいけないと思いながら、今まで引き延ばしてきた。武谷の『現代の理論的諸問題』は1968年であり、伊藤の『武谷三男の生物学思想』が出たのは2013年であるから、その間に45年ほどの年数の間隔がある。
ただ、私自身は伊藤の触れなかった武谷の書『死の灰』『原水爆実験』(岩波新書)についての言及をすべきだと前から考えていたのだが、実は武谷自身がこの2書について『現代の理論的諸問題』の「序文に代えて」で触れていたことに昨日気がついた。このことが私に伊藤の『武谷三男の生物学思想』について今年はとりあげようと思いつかせた。