物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

生命の定義と無秩序の世界

2021-07-23 12:10:27 | 物理学
車を運転しながら、今日聞いたラジオの話が興味深かった。ラジオR2のカルチュアラジオの「地球外生命を探る」第3回目の話だった。

途中、途切れ途切れだったりしたのだが、生命と宇宙全体の不思議さを十分伝えてくれたと思う。その話をしている人は調べてみたら、松井孝典(たかふみ)さんだった。

この講師は物理のことも化学のことも詳しい人だということがわかった。この人の経歴を詳しく調べたことはないのだが、東京大学地球物理学科に所属されていたような気がする。聞き逃し番組で聞くことができるらしいので、詳しく聞いてみよう。

話は急に変わるが、ドイツに留学していたころに知り合った地球化学者が隕石の研究者であり、アミノ酸とかの痕跡が隕石にないのかとか調べているのだとか聞いたことがある。

10年以上前だが、島根県にかなり大きな隕石が落ちたことがあったが、その隕石を分析のためにこの地球化学者がもらい受けに行ったとか聞いた。

もっとも、その話はその人からではなくて、その世話をしたその当時島根大学にいたある地球化学の研究者だったと聞いた。この話は私の知人の、その研究者の夫君から聞いた話であった。この夫君も地球科学の研究者であったが、ずいぶん前に亡くなられた。



Liebe geht durch den Magen

2021-07-23 11:16:33 | 本と雑誌
Liebe geht durch den Magen(リーベ ゲート ドュルヒ デン マーゲン)とはドイツのことわざである。

直訳すると「愛は胃を通じて行く」ということだが、これで意味がわかるだろうか。大阪人は「料理の上手な女性と結婚する」とかいう。要するに関西人の男性には結婚する女性が料理が上手かどうかが重要なのであろう。

それと同じ発想だろうが、シンチンガーの独和辞典には「男心をそそるのはおいしい手料理」とか日本語訳がついていた。

他の独和辞典もいくつか引いてみたが、さすがにこのことわざを引用している独和辞典はなかった。だいたい独和辞典は前からある独和辞典を発展的に受け継ぐと思っていたが、そうでもなさそうだ。

(注)私はまちがえてMagenを女性名詞と思っていたが、durch  den Magenからもわかるようにder Magenと男性名詞であった。それはden Magenのdenに現れている。denは男性定冠詞derの4格(目的格)である。

この語尾enが男性定冠詞のシンボルである。ドイツ語では形容詞まで格変化をして、つぎに示すように、gutは形容詞の後ろにつづく名詞が男性名詞であるときこの名詞が4格(目的格)なら、形容詞の語尾がenとなる(こういう文法規則は面倒なので、規則として覚えるように最近のドイツ語の先生は強制したりはしなくなっている)。

Guten Tag(4格)でTagは男性名詞だし、Guten MorgenでMorgenも男性名詞である。しかし、Gute NachtでNachtは女性名詞である。こういうことはドイツ語を母語としない私たちには重要なことだが、ドイツ語を母語とする人たちは当然のことでなんてこともないらしい(注)。

もっとも成人したドイツ語を母語とする人にはなんてこともないことでも、まだ幼児のころにはこの名詞の性の間違いをする。ドイツ語を母語にしない者には難しいが、それだって母語にしている人も通ってきた道なのだと知れば、いくらか気が軽くなる。

(2021.7.27付記)
ドイツ語では主格と目的格を示す定冠詞とか不定冠詞の語尾が女性名詞、中性名詞では同じであるが、男性名詞は主格と目的格を示す定冠詞とか不定冠詞の語尾が異なる。そこが男性名詞が面倒と言われる所以である。

(2023.8.11付記)
あいさつの「おはよう」でも「今日は」でも
       Ich wüsche Ihnen Guten Morgen (Guten Tag).
の省略したいい方であり、 Guten Morgen (Guten Tag)は動詞wûnschenの目的語であり、4格(Akkusativ)である。だから男性名詞の場合には形容詞の語尾にはenがつくのである。

(2024.9.11付記) 文法用語として主格、目的格とか書いたが、(直接)目的格は対格ともいわれる。また間接目的格は与格ともいわれる。所有格は属格ともいわれる。こういう用語として決まったものが現在あるのかどうかは私にはわからない。

私のちょっと知っている外国語ではドイツ語は1格から4格までだが、ロシア語は普通には1格から7格まである。主格、生格、与格、対格、造格、前置詞格だったか、もう一つ格があるはずだが、今思い出せない。