物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

AIに感情をもたすことは可能か

2019-07-04 12:54:09 | 日記

昨夜のNHKのEテレの超AI入門でAIに感情や共感とかをもたせることが必要な時代がやってくるのではないかというような話題が取り扱われていた。

倫理学者のインタビューであったのだが、論理だけで物事が決まるという時代はすぎたということだろうか。もっともその前の週のテーマはAIの判断を人間が理解できないことが問題になっていた。

これで思い出すのは武谷三段階論である。これは人間の自然認識等をテーマにしたものであったが、AIに感情を持たせることよりも前に「AIの判断を人間が理解できないこと」の方がむしろ深刻なテーマかもしれない。

将棋とかでAIの手を人間が理解できないとかいうことがいわれている。しかし、それはAIの判断を一つの自然現象と考えて、それを人間が理解するという風に考えれば、AIが人間に与える謎も自然を人間が探求していったときに遭遇する謎も似たようなものかもしれない。

要するに、「AIも人間がつくった拡張Aされた自然だ」と考えれば、AIの判断もすぐにはわからないかもしれないが、理解する方途はあるのであろう。

それにしても「AIが下す、ある判断はどういうことから来ているのか」ということを人間が判断するということで、また人間の認識の構造が分かるようにならないかという夢もある。


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