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宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。

【2020年新党】「枝野が代表としてふさわしい」岡田克也さんが先陣を切って枝野幸男初代代表を推す、実力者一番乗り、一回では政権交代できないとの考えも

2020年08月20日 15時57分28秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]枝野幸男さんと岡田克也さん、きょねん2019年12月、宮崎信行撮影。

 岡田克也さんは、前日までに解党が決まった、立憲民主党と国民民主党の合流新党について、「私は合流新党に参加する」「枝野が代表にふさわしいいと思います」と語り、枝野幸男さんを初代代表に推すことを明言しました。2020年合併新党に参加を表明した議員のなかで、「枝野初代代表」に言及したのはこれがはじめて。一部で「民主党の再放送ドラマ」などとの批判がある中、枝野初代代表の流れをつくり、新党でも一定の影響力を維持したいとみられます。

 岡田克也さんは、きょう、令和2年2020年8月20日(木)正午から、国会内で記者懇談会。15名の記者が集まりました。


[写真]記者懇談会に向かう前に首相官邸前で自撮りをする筆者・宮崎信行、2020年8月20日午前11時45分ごろ。

 岡田さんは前日の国民民主党両院議員総会の決議で「解党」が入っておらず、玉木雄一郎代表が残るのではないかとの懸念を踏まえて、「可能な限り全員で(2020年新党)参加するのがこのましい。玉木さんが参加しないのは残念だ。全員に参加してほしい」としました。玉木さんに「イメージで説明する人なんで、具体的に説明してほしい」と東大法学部・官僚の後輩に対して翻意を求めました。岡田さんは「最近、玉木さんとは直接話していない」と明かしました。

 前回衆院選後、岡田さんが言い出した「大きな塊」がキーワードになったことを記者から指摘されると、岡田さんは「長い道のりだった」と振り返り、「今だから話すが、連合の神津里季生会長に会い、早く戻さないと、民社党と社会党になってしまいますよと言った。もっと早く戻せると思ったがなかなかできなかった」とし2017年の前原誠司さんの誤った判断を否定しました。

 福山哲郎さんが「150人規模」との見通しを示していることについては、岡田さん自身は分からないとしました。政権交代直前の水準に近づくとの観測について、岡田さんは「政権交代は私自身は1回では無理だと思っている。次の選挙で衆議院で130議席から150議席ほどになって、新しい党により政策を磨き、人を育てる時間が必要だ」と述べました。岡田さんは2016年に自らが「育てたい人材」と語った山尾志桜里さんの新党不参加については、質問が出ず、語りませんでした。

 「50億円問題」については、「玉木さんは毎回違うことを言っているから、9月にならないと分からない」としました。岡田さんは自ら「先日、私が2004年から2005年に初めて民主党代表をやったときの番記者の集いがあったが、その際、党職員の経費の前払い金を返還させたことが話題になった。ほとんど税金ですから」と語り、ごく一部の国民民主党の職員の動きを牽制しました。

 岡田さんは記者団に対して、最近、ガラケー(ガラパゴス携帯電話)からiPhone(アイフォーン)に替えたことも明かしました。国会議員は国外機関などのハッキング被害を懸念して、NTT関係が製造するガラケーにこだわっていました。最近は懸念が薄くなったので、アップル社のiPhoneにしたようです。

 以上です。
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【8/6】岡田克也「第3次補正予算案を組んで臨時国会を開け」「第二波で政府が想定してない事態になっている」

2020年08月06日 16時37分20秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]国会議事堂、きょう2020年8月6日、宮崎信行撮影。

 岡田克也さんはきょう令和2年8月6日(木)、国会内で記者懇談会を開きました。隔週という話になっていましたが、先週に続き開かれ、私は先週行けなかったので、きょうは出ました。こういう風に書くと、「だったら宮崎さんは、岡田さんに誰々を何何しろ、と言われたらその通りにするのか」とたずねる人が出てきそうですが、それには「愚問だ!」と答えるしかありません。

 それはさておき、岡田さんは臨時国会について「法案がないから国会を開けないということはなく、コロナの現状は国にとっては大変な状況で、国会が閉まっていることはよくない」とし、行政監視のためにも国会を開くべきだと強調。「自民党のみなさんは代議士として議論することを忘れてはならない。今地元で、議論しなくていい(ので臨時国会を開く必要は無い)と、地元で有権者に言えるかというと、そうは言えないだろう」としました。

 予備費10兆円のうちあすの閣議で1・2兆円の支出を決定することについては、「今回の件はともかくとして、第二波ということが明らかになりつつある中で、新しい事態ですから、政府が(第2次補正予算までに)想定していなかったになっているわけで、(歳出の)中身の議論を国会を開いてすべきだと思う」とし、「不透明な予備費の使い方をするよりは、第3次補正予算案を組むべきだ」と語りました。

 令和2年度第3次補正予算案について野党指導者が言及したのはこれが初めて。岡田さんはさらに「第3次補正予算案は特措法(コロナ特措法=改正インフルエンザ特措法)の改正とセットにすべきだ」と述べ、罰則付き休業補償を法制化すべきだとの考えをにじませました。

 立憲民主党と国民民主党の合流については、幹事長間の話し合いを見守る考えを強調しました。岡田さんは「どういう理由で膠着しているかは分からない」と明言しました。

【令和2年2020年8月6日(木)】

 きょうは特段、政府、国会、コロナ流行状況などの大きな動きはありませんでした。

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立憲民主党・国民民主党「新党」最新情報、岡田克也「ギリギリのときには役割を果たさなければならない」

2020年07月21日 21時48分17秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]玉木雄一郎代表(左)と枝野幸男代表(右)きょねん2019年秋、議員会館内で宮崎信行撮影。

 立憲民主党と国民民主党の両党首が、新党を設立して合流する提案をしたことについて、岡田克也さんは「最終盤のギリギリのときには、なんらかの役割を果たさなければならない」との意欲を語りました。

 岡田さんは、きょう令和2年2020年7月21日(火)、国会内で記者団の質問に答えました。

 岡田さんは前回総選挙直後から率いてきた「無所属フォーラム」の衆議院議員の会合を主宰。出席議員からは「早く結党してほしい」との意見が大勢でした。対等な団体になる「社会保障を立て直す国民会議」の野田佳彦さんとも会談。岡田さんは「この週末(4連休中)には、なんらかの合意に達してほしい」としました。岡田さん自身の新党への参加については、上のカギカッコと重複しますが、最終盤での何らかの役割を果たすために「ニュートラルにしている」と明言は避けました。

 党綱領策定で、立憲、国民両党政調会長だけの議論ではなく、無所属フォーラム、社保会議の意見を反映するよう、あすにでも両党首に意見書を提出したい意向で、日程調整をしています。

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【岡田克也】お誕生日おめでとうございます、野党再編に距離、「一つの塊」に嘆き節も「政治塾」は枝野、玉木両代表も講師に、外務委員会で6回質問、テレビ入りは1回も「予算委2年連続2日目1番機」

2020年07月13日 23時17分16秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]時計を見る岡田克也さん、きょねん2019年10月23年、衆議院第一議員会館、宮崎信行撮影。

 お誕生日おめでとうございます。岡田克也さんは、あと1時間弱、もうすぐ2020年7月14日となり、お誕生日。67歳となります。

 先週日曜日の都知事選は現職圧勝。岡田さんが都知事選のさいちゅうに最大野党党首のはしごを外されて4年の月日が経ったことになります。

 この1年間は、無役ながらも「政治塾」の事務局として、枝野幸男、玉木雄一郎両代表の講演を開催。野党1期生の橋渡しをしました。平均20名ほどの1期生議員が参加しました。


[写真]玉木雄一郎代表、2019年10月23日。

[写真]枝野幸男代表、2019年12月4日。

 そして、大きな変化として、腹心中の腹心だった本庄知史政策担当秘書が衆院選出馬のため昨年末に退職。代わりに参院選で惜敗した芳野正英・前三重県議が政策担当秘書(兼)三重民主連合事務局長になりました。引き続き、東京と四日市の組織・選挙を切り回す金指良樹事務所長と長年日本を代表する政治家の日程調整を任される安野啓子秘書の磐石な体制で代議士の見果てぬ夢を共有し続けています。

 岡田さん自身はこの1年間に衆議院外務委員会で6回質問。直接は聞いていませんが「現役」アピール。テレビ入り国会中継は1度だけでしたが、野党のエースともいえる「予算委員会の基本的質疑の2日目の午前9時」では2年連続登場となりました。

 令和元年から令和2年となり、新型コロナウイルス感染症で世界が混乱。岡田さんは自宅から1時間かけて国会まで散歩通勤。今まで縁が無かった参議院の第2議員宿舎がある「清水谷」の公園(ホテルニューオータニ至近)の美しさを知ったようです。

 開会中は週1回、閉会中は隔週1回の「記者懇談会」も開催し、新聞記者がおおよそ10社10名、フリーランス・独立系が2者2名くらい参加しました。1年分のノートを振り返りましたが、「野党は一つの塊になってほしい」と言い続けた1年間でした。無役ですので、それ以上のことにはかかわらずに、次期衆院選を迎えることになりそうです。

 「民進党離党」から1年半経ちましたが、永田町での影響力は維持し続けており、筆者としてもホッとしたところです。

 また、ご存知ない方が多いでしょうが、参院選で田村まみさんが初当選。比例代表の全体7位で、連合傘下では1位。組合員100万人のUAゼンセンでは初の1位。同産別では初めて女性参議院議員となります。田村さんはイオン社員で、イオン・リテール労連からは初めての参議院議員となりました。岡田さんは立憲民主党寄りですが、田村さんは国民民主党所属です。

 地元に戻れる時間は増えたわけですが、新型コロナウイルス感染症予防のため、四日市(川越町)の事務所から企業に電話をかけるような活動を重視。自動車産業の先行きは見通せないようです。

 67歳と言うと、初当選の年齢がほぼ同じ渡部恒三さんだと、大臣を3回、通商産業大臣、自治大臣、厚生大臣をやりました。一方同い年の二世議員、船田元さんは宮澤解散当日から27年経ってもいまだに再入閣できず。岡田さんは入閣2回ですが外務大臣、副総理ですし、与党の幹事長、野党の代表・幹事長の経験があるわけです。安倍総理は岡田さんより2歳若い65歳ですが、二階幹事長は81歳、麻生副総理は79歳となっています。

 正直、のんびりやっていますが、5年前の目の網膜剥離は完全治癒。野党の精神的支柱ではあり続けています。

 これからの1年間はとにもかくにも解散総選挙で、岡田さん自身の当選が最優先になります。それ以外は、まあなんかあるかもしれませんが、いまだ若き67歳、「風車、風が吹くまで、昼寝かな」といったところでしょうか。

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【岡田克也】「企業はよく踏ん張っている」休業者597万人に「人手不足は身に染みていて離すと戻ってこない」雇用調整金の支払い遅れなど「ギリギリのところに来ている」

2020年06月04日 18時57分00秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]国会図書館前から撮影した旧民進党本部(当時)3年前の2017年撮影。

 新型コロナウイルス感染症の拡大による失業率が2・6%と前年同月比0・1ポイントの微増に踏みとどまった背景に休業者が実に597万人という超高水準になっていることについて、経済通の岡田克也さんは「企業はよく踏ん張っている」としつつ、雇用調整助成金支給遅れなどで「ギリギリのところに来ている」と政府にはっぱをかけました。

 岡田さんは、週一回の定例記者懇談会として、国会内で記者団の質問に答えました。きょう2020年6月4日も主要メディアの記者は代理も含めて参加しました。

 総務省統計局が先週発表した労働力調査で、2020年4月の完全失業者は189万人で前年同月比7%増にとどまりました。しかし、就業者6628万人のうち、休業者が597万人となりました。これは前年同月比3・3倍、前月比2・4倍の激増で、統計局は追加資料を出して説明。高市早苗大臣はリーマン・ショック時にもなかった現象だとしました。

 これについて、記者(私)が、「良し悪し別として、量的金融緩和で内部留保が溜まりに溜まっていた成果ではないか」との問いに、岡田さんは「企業はよくふんばっていると思います。リーマンのときは、非正規の人を中心に外国人労働者も含めてバッサリ切った。企業はその後の人手不足が身に染みていて、離すと戻ってこないと思っている」としました。内部留保に関しては「少ない企業もある」としながらも、「なんとか踏ん張ろうという企業の姿勢がある。それができている間に乗り越えないといけない。時間が経てば経つほど厳しくなる。雇調金の支給が遅れたり、(持続化給付金などの)支払金が手元に届かなかったりしているあいだに、ギリギリのところに来ていると思う」と政府にはっぱをかけました。上述の数字は先々月(4月)ですから、先月(5月)はより厳しい水準だった可能性が高くなります。

 来週月曜日国会の提出の第2次補正予算案の予備費10兆円について「巨額の予算であり、憲法をすり抜けている。国民の税金を白紙委任する内容であり、事実上、脱法ならぬ脱憲と言われてもしかたない」と激しく批判。「東日本大震災のときに(与党幹事長として)予備費1兆数千億円を批判されたが、国会をは開いていた。(野党から)問題視されたが、それとはケタが違う。100兆円にして予備費にすることもできるようになる。異常なことだ」としました。

 そのうえで、臨時国会を開かないのではないかとの観測には、「秋の国会を開くかどうかは分からないが、少なくとも長い夏休みにはなりそうだ。10兆円が尽きるまで開かないと思う」としました。10兆円が尽きるのが具体的に何月ごろになるかの予測は明示しませんでした。

 昨夏の参院選三重選挙区(改選定数1)で自民現職に惜敗した、芳野正英さんが昨年末から岡田さんの政策担当秘書として記者懇談会の司会をしています。来週の予算委員会の岡田さんの登板について現時点で決定はしていないものの、その可能性はあるそうです。

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【岡田克也】「涼しくなってコロナ第2波が襲来する前の、8月後半以降に衆議院が解散される」シナリオに言及「予備費10兆円は国会を開かなくていいとの下心を感じる」

2020年05月28日 21時46分22秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]きょうの国会周辺。赤囲みは中国全人代「香港国家安全法」の成立に直面して日本の支援を求める香港の関係者の活動。

 岡田克也さんは、「涼しくなって(ウイルスの)第2波が来る前の8月後半に衆議院が解散されることは十分にありうる」と語りました。きょう2020年5月28日(木)の記者懇談会で語りました。

 岡田さんは前日閣議決定した第2次補正予算案に言及。新型コロナウイルス感染症対策予備費として異例の巨額が盛り込まれたことを「10兆円の予備費が国会で審議されず白紙委任されることがあってはならない」と問題視しました。「国会をしばらく開かなくていいという下心を感じる」とし、6月17日に閉会し秋の臨時国会を開かない可能性を示唆。「需要を喚起するための第3次補正予算案を審議するまで国会を延長すべきだ」としました。

 おとといの閣議で予備費から医療機関へのマスク配付1500億円が支出されました。岡田さんは自分が官僚時代の財務当局の指示を振り返り、「30年前は、予備費の支出は国会閉会中でないと駄目だという説明だった。それが国会開会中なのに予備費が支出されるのは憂慮すべきことだ。国民を代表する国会で評価されずに勝手に使うことは好ましくない」と語りました。

 黒川弘務・前検事長の賭けマージャン事件などで内閣支持率が29%まで落ちたことに関して「賭けマージャンはいけないことだが、身内に甘い処分の問題だ。訓告で済んだというおかしさ。安倍さんは国会を閉じて時間が経てば(有権者が)忘れることに期待している。閉じておけば(支持率上昇の)チャンスはある」と述べました。

 ごく一部での陰謀論に近い話ですが、トランプ大統領が6月下旬に「ホワイトハウス・サミット」を考案しており、安倍晋三首相が出席した場合は帰国後2週間首相公邸で自己隔離し、都知事選(7月5日)の応援演説を回避したうえで抜き打ち解散することについて。「サミットは言われれば、行かざるを得ないがすぐに解散とはならない」とし、8月後半以降の第2波前の解散にそなえる姿勢を鮮明にしました。

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【岡田克也】現金30万円の条件付き給付、野党の岡田克也さんが批判、「一律10万円を求めていた」

2020年04月08日 15時23分40秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]岡田克也さん、きょねん2019年11月、衆議院第一議員会館で、筆者撮影。

 最大野党「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」の、岡田克也さん(連続当選10回、三重3区)は、政府の現金30万円支給を批判しました。

 きょう令和2年2020年4月8日(水)から厚生労働省などが求めた新型コロナウイルス感染症など対策特別措置法の「緊急事態宣言」が、東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に発令されたことを受けて、SNS各媒体で発信しました。

 前日閣議決定された事業規模108兆円の経済政策パッケージ「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策 ~国民の命と生活を守り抜き、経済再生へ~ 」の中で、 現金30万円支給が決まりました。

 しかし、その条件は、次のようになっています。

 「世帯主の月間収入(本年2月 ~6月の任意の月)が、①新型コロナウイルス感染症発生前に比べて 減少し、かつ年間ベースに引き直すと個人住民税均等割非課税水準と なる低所得世帯や、②新型コロナウイルス感染症発生前に比べて大幅 に減少(半減以上)し、かつ年間ベースに引き直すと個人住民税均等 割非課税水準の2倍以下となる世帯等を対象として」

 となっています。筆者の考えだと、夫婦共働き子ども2人の世帯で、今月の世帯年収が21万円以下ですと、対象になると思います。住民税非課税世帯は昨年は1300万世帯程度で、けっこう身近な水準です。

 岡田さんのSNSに戻って、岡田さんは「私たちが主張していた一律(ひとり10万円)ではなく、自己申告制でかつ個人住民税非課税水準を基準に、減収額を2つのパターンで分けて給付の可否を決定するなど、複雑でわかりにくいことです。これでは窓口が混乱するなど実際に現金を手にするためにかなり時間がかかりそうです 」と指摘しました。

 岡田さんは、2005年の民主党代表時代に「マニフェスト」をかかげました。所得税の配偶者控除と年少扶養控除を廃止し、世帯所得に関係なく、中学生以下1人につき月1・6万円を支給する「子ども手当」を導入しました。2009年選挙で政権交代し、鳩山由紀夫首相は最初の当初予算で子ども手当を実現させました。ところが、どういうわけか納税者側から「所得制限をつけるべきだ」との大合唱になり、小沢一郎さんらが野党・自民党、公明党と組む格好で2010年から所得制限がついてしまいまいた。これにより、所得税の年少扶養控除廃止で所得税額が上がったアッパーミドルの会社員が、子ども手当支給額以上に手取りが減収になることに気づき、「民主党に騙された」論が浮上しました。

 これは、高所得者が有利になる「定額所得控除」に騙されていた、すなわち、自民党に長年騙され続けていたことを民主党によって気づかされたのではあって、民主党に騙されたというのは認知ギャップです。しかし、それを私が説明しても誰も理解してくれない状態でした。私は、所得制限をつけることによって、確定申告制度にみられる納税の自由を政府側にあげてしまうという国民側の発想がまったく理解できず、自分は違うのだな、と思うなか、3年3か月で民主党政権は下野しました。

 高所得者に有利な定額所得控除から子ども手当にする簡素で納得の税制や、低所得世帯が所得税の確定申告をすると還付金がもらえる給付つき税額控除が、まったく相手にされなかったときから、きょうの混乱は生まれました。わざと税制を複雑にして政治献金をせがむ自民党政権が7年間漂流してきました。税制はシンプルでなければ、民主主義は瓦解します。それがまったく理解されない日本社会は、私にはとても残念です。

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岡田克也「あの悪夢のときの民主党政権の法律だから適用するのが癪なのか」「党首会談菅直人首相早かった」国会休会論「これを自民党政権に全部丸投げするのは国会議員としての責任を果たしていない」

2020年03月05日 18時37分47秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]永田町は緊迫感はほとんどなくて閑散としているといったところ。

 岡田克也さんは、きょう5日(木)、週例の記者懇談会を開きました。政界のキーパーソンとあって、12名(岡田さん含む)が参加。

●「党首会談」もっと早くやるべきだった

 新型コロナウイルス対策のための、新型インフルエンザ特措法改正案の提出にあたり、前日夕(令和2年2020年3月4日)、自公と立憲、国民、維新、共産、社民の5党との与野党党首会談を開きました。

 岡田さんは「本来であればもっと早くやるべきだった」とし、「震災のときは、菅直人総理が各党党首を(首相官邸に)呼んで、私も幹事長として同席し、協力を要請した」とし、この党首会談を受けて、岡田幹事長を座長とする与野党担当者会議を設置。「藤井裕久官房副長官にも同席してもらい、各党の中で役職になくてもとにかく1人来てもらって、連日、要望を直接各省の局長に伝えてもらう形式をとった」としました。岡田さんは「ようやく党首会談ですか、やらないよりは、やったほうがいいですが」と安倍自民党政権の緩慢さを突き放しました。

●「あの悪夢のときの民主党政権の法律だが癪なのか」「大反省しろ」

 岡田さんは、他の野党指導者と同様に、新型インフルエンザ等特別措置法を適用できるとの考えを示し、「首相いわく、あの悪夢のときの民主党政権の法律だから適用するのが癪なのか、あるいは官僚が忖度するのか」とし、「あれをやっとけば、船舶の検疫なども明確な法的根拠もあり、いろいろなことがスムーズに進んだはずだ」と話し、「大反省してもらいたい」と激しく批判しました。

●「緊急事態」について「適切な説明」を

 来週提出予定の「新型コロナウイルス対策のための関連法改正案」(201閣法 号)について、もともとの法令用語とはいえ、緊急事態宣言が、安倍自民党が訴えてきた「憲法改正による緊急事態条項新設」と関連があるのではないかとの懸念が広がっていることについて。岡田さんは「緊急事態宣言とは別の話だが、具体的な基本的人権の制約がかかるのことになるので、適切な説明が必要かと思う」としました。改正法案が成立後も、緊急事態宣言を出す場合は、改めて国会にはかるよう求めました。

●国会休会論「この政府に丸投げするのは国会議員の責任を果たしていない」

 先月、参議院野党などから「国会休会論」が出て、与党国対委員長に提出されました。これについて「国会を休会したら、法の運用とか(安倍政権)に全部丸投げするのか。それは国会議員の責任を果たしていないと思います」と気色ばみました。

●「休業を強いるようなことをずっと続けるのか」

 新型コロナウイルスの感染と経済の今後の見通しは「三重県は早い段階で1人感染者が出たが、その方は退院して、現在はゼロなんですが、ヤマを越えたとは考えにくい。ヨーロッパもイタリアだけではなくなってきた」としました。岡田さんは「休業を強いるようなことをずっと続けるのか。ある程度長引くことは覚悟しなければならない」としながらも「どこかで難しい判断をしなければならない」と語り、岡田さんはある段階で、経済を動かすことが首相に求められるとの考えをにじませました。

 きょうは、30年以上、岡田さんの組織担当と国会事務所長をしている「四日市市出身で東京在住だけど有名な四日市人」とされる、金指良樹・公設第一秘書が司会をしました。

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【岡田克也】「はるみちゃんはしっかり説明すべきだ」通産省文化で同期を「ちゃん」づけ、高橋はるみ参議院議員(前北海道知事)の車上運動員問題に関連して

2020年02月06日 18時51分10秒 | 岡田克也、旅の途中
[画像]高橋はるみ参議院議員、きょねん2019年11月28日の参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 任意政治団体「無所属フォーラム」代表の岡田克也さんはきょう令和2年2020年2月6日(木)、国会内で定例記者懇談会を開きました。10名の記者が集まりました。

 参議院自民党で、北海道に事務所を置く選挙をたたかった、橋本聖子五輪相と、高橋はるみ議員(前北海道知事)が車上運動員の報酬の上限が法令を超えていたのではないかとの疑惑。

 岡田さんは「問題があれば、しっかりと本人が説明しないといけない」と語りました。岡田さんと高橋さんは、通商産業省(現在は経済産業省に改称)の同期入省。岡田さんは「はるみちゃんは、通産の飲み会に来てましたけどね、週刊誌に書かれる前でしたけど」と語り、岡田さんが同期の高橋さんを下の名前で「ちゃん」付けで呼んでいることが明らかになりました。通産省がちゃんづけなら、大蔵省はさしづめ名字で呼び捨てかと思いきや、昭和51年1976年の霞が関キャリア官僚で大蔵省などは女性を採用しておらず、女性をキャリアで採用した省は通産省と労働省などに限られていたようです。現代の感覚だと、下の名前でちゃんづけはあまりないように感じますが、いずれにせよ、限られた組織の文化に過ぎませんから、この半年間でその1回しか会っていないということで、通産らしい気さくな一面が出たようです。

 岡田さんは、国会議員同期の佐田玄一郎さんが前橋市長選に出馬していることについては「あっそう」と知らず、「閣僚経験者といっても前橋市長ならあるのでは」と県庁所在地の前橋市長なら閣僚経験者もありうるとの見解を示しながらも「それ以上コメントしません」と語りました。前橋市長選には現職の山本龍さん、新人の店橋世津子さん、海老根篤さん、佐田玄一郎さん、岩上憲司さん、中島資浩さんの6名が立候補しています。


[写真]記者懇談会が開かれる、衆議院議員会館1階の「面談室」。

 のんびりした話題はこれくらいにして、国会。

 おとといの予算委員会では、先週の近藤正春・内閣法制局長官の答弁をパネルにして、安倍晋三首相・河野太郎防衛相にただしました。

 近藤長官は、海上自衛隊が米軍の軍事攻撃を前提にして偵察活動をしたら、武力の行使と一体化する可能性があるとしました。これを受けて、首相は「角度を決めてうて、といったら」などと解釈を狭める答弁をしました。岡田さんはきょう「法制局長官の解釈をかってに限定して狭めて言っている。答弁のねつ造に近い」とこきおろしました。

 黒川弘務・東京高検検事長の定年が延長され、夏に検事総長に就任する観測が出ていることについて、岡田さんは「人事権は内閣にあるが、安倍内閣は今まで恣意的に使ってきている。だれが見ても、次官はこの人だという人を外して、役人に恐怖感を与えた」とし「検察の人事となるとちょっと違うという認識に立つのが普通だと思う。かってに定年延長されて、おそらく次の検事総長になるんでしょうが、それは民主主義をゆがめる」と危機感を表明しました。

 安住淳国対委員長が予算委を報じる新聞6紙の紙面に感想などを書いて国対の扉に張り出した問題では、「今も会っていたが、本人は反省しているから、それ以上コメントしません」と語りながらも「予算の議論は記事にしてもらいたいが、野党の意見が全然載っていない新聞には首を傾げる」と語り、与野党双方から批判が集中している安住さんをかばいました。

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社民党との合併を2016年に呼びかけていたと初めて明かす、民進党、岡田克也さん、地方組織の問題でご破算に

2020年01月23日 22時40分50秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]4年前2016年5月の岡田克也さん、宮崎信行撮影。

 岡田克也さんは、きょう、令和2年2020年1月23日(木)に、ことし初めて開いた定例記者懇談会で、2016年に民進党の岡田克也代表・枝野幸男幹事長コンビが、社民党に「合流の話は内々にしていた」と語りました。

 当時の報道を確認すると、参院選を2か月後に控えた2016年5月半ば、吉田忠智党首が突如発言し、福島みずほ副党首らが国会議員団に相談が無いうちに、外部で話したとしてすぐにご破算になったようです。ともに改選組だった吉田、福島両氏は、福島さんが比例の1議席を獲得し、吉田さんは苦杯をなめ昨夏の国政復帰まで3年間の浪人を強いられました。

 岡田さんは「合流の話は、できません、とのことだった。地方組織の問題が難しいとの理由だった」と話しました。今回社民党の又市征治党首(元議員)が前向きなことについて、同党内の構造の変化は分からないとしながらも「ぜひ進めてほしい」と期待を示しました。

 岡田さんは「2年前から野党は一つの党になるべきだと言ってきた」と持論を繰り返し「参院選の失敗を繰り返してはならない」と枝野幸男代表に対して求める姿勢を維持しました。しかし「当面は国会対応に専念すべきだ」と述べつつ、「いつか、水面下で協議を再開してほしい」と語りました。

 以上です。
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通常国会今週から150日間、まずは「桜」「カジノ」「中東」の3点セットで野党本会議代表質問へ

2020年01月19日 11時57分32秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]岡田克也さん、左はきょねん2019年10月宮崎信行撮影、右は1990年2月フジテレビさん撮影のニュース映像から。

 あすから第201回通常国会が始まります。安倍政権による法律改正がひと段落しており、法案審議や与野党政局は低調である可能性が高いとみられます。

 枝野幸男代表・安住淳国対委員長ら野党は、「桜を見る会」「IRカジノ」「自衛隊中東派遣」の3点セットで、今週の衆議院本会議・参議院本会議でのテレビ入り代表質問に臨むかまえ。

 宮崎信行個人としては不動産賃貸業で12年ぶりに大きな新規事業を始めており、このブログを始めてから13回目の通常国会にして、年始から一度も国会議事堂・議員会館に顔を出さないまま、召集を迎えることになりました。やはり、顔色をうかがっていないと、議員の悪口が書けないから、不安です。さはさりながら、かなり必要とされているブログですので、大所高所から感想を述べるという「ごまかし」をしながら、書いていきます。

 岡田克也さんは、おととしの「民進党強制離党」でもはやだめかと思いましたが、「野党の重鎮」として、また枝野幸男代表が頭が上がらないため、岡田さんの地位は向上しているように感じます。上記の画像のように、1990年2月に初当選するやいなや、通常国会にのぞんだ岡田さん。30年前の岡田さんはいかにも竹下派の野心家という表情もうかがえますが、岡田さんは「これから20年、30年かけて今の初心を忘れずに」との言葉から30年。政治改革法の成立、副総理就任、2度の与党運営の要など、重要な役割を果たしてきました。任意政治団体「無所属フォーラム」代表という雲をつかむような立場ですが、複数の小選挙区選出野党議員が岡田さんをとても頼りにしています。枝野幸男代表に対しては、参院選の特定の選挙区の新人候補者を明示して差し替えろと迫ったり(枝野代表の意見が通ったうえで敗北)、玉木雄一郎代表に対しては小沢一郎さんと付き合うなと強く助言しましたが、玉木さんは小沢さんと組んでしまいました。

 前置きは長くなりましたが、野党の重鎮としてかなりの発言力を持ったまま、岡田さんは令和2年2020年の通常国会にも完全な現役として臨むことができました。

 枝野代表、安住国対委員長がかかげる3点セットについて。岡田さんは、きょねん12月5日、ことし1月14日、同17日の公式ホームページ・ファイスブックページ・メールマガジンで次のように発信しました。

●1 IRカジノ

カジノがなぜ合法化されるのか十分な説明がないまま、数の力によって法律が成立しました。
刑法第185条の賭博罪の構成要件に該当するものを違法でないとするためには、その根拠が説明されなければなりません。競輪・競馬は公営であり、かつ収益が公共目的に使われることで、違法性が阻却されているのです。カジノは、民間企業により運営され、その収益の大部分は企業の利益となります。法律を作って様々な規制を行っているからといって、それだけで違法性阻却の根拠とはならないはずです。カジノ法そのものの刑法との整合性が問われなければなりません。



●2 桜を見る会

招待者の中には、マルチ商法を展開し、多くの被害者を出したジャパンライフの会長も含まれていましたが、総理枠で招待された可能性大です。反社会的な勢力が含まれていたことも指摘されています。

それらのことを明らかにするために必要な招待者名簿が、野党の追及にタイミングを合わせたかのように廃棄されていました。
税金の無駄使い、公私混同、証拠文書の隠滅、説明責任の放棄など、いままでの森友、加計問題と類似しますが、今回ばかりは役所に責任転嫁することはできないでしょう。私は、「桜を見る会」の問題は、民主主義の根幹に関わる重大問題であると考えています。

●3 自衛隊中東派遣

私は次の点が特に問題と考えています。

第一に、東情勢が更に不安定化する中でイラン核合意の一方的破棄やソレイマニ司令官殺害などを行った米国の要請に事実上こたえる形での派遣決定であることです。

第二に、自衛隊法上の「所掌事務の遂行に必要な調査・研究」目的で派遣されることです。自衛隊という実力組織を海外に派遣する際に、その活動内容や範囲、装備などについて法律上の限定を付して、国会で議論した上で派遣してきました。今回の派遣は防衛大臣の命令のみで、かつ情報収集活動の内容や自衛隊の装備について十分な説明すらありません。いざというときは海上警備行動を発令することとしていますから、一定の武器を装備していくことは確実ですが、高度な能力を持ったP-3Cなどがどこまで武装していくのかについての説明は全くありません。

 第三に、政府は日本関係船舶の安全確保の為に必要な情報収集が目的であるとしていますが、実態は米軍との情報共有であり、自衛隊の収集した情報は当然米軍に提供されることになります。

 このような見解を示しています。

 このうち、IRカジノ施設法、IRカジノ実施法に関しては、法律をやり直すべきだという趣旨のことを岡田さんは言っています。岡田さんは法治主義を尊ぶ傾向が強く、一度国会を通った法律について、廃止を含んだやり直しを主張することは珍しいといえるでしょう。

 2014年7月1日の閣議決定以降、法律(案)無視、既得権益者に情報的に有利な複雑な立法などで、恒久的な法律が複雑化し、国会、世論を通じて法律が空洞化しています。具体的な法案審議の中で野党が力を発揮するのにはかなり限界がありますが、昨年末も、野党は、きょう現在の高校2年生の大学受験での英語民間テスト導入と記述式答案を増やして民間に採点を委託する制度の先送りに成功しています。けさの日経新聞では、IRカジノ施設の民間業者選定のスケジュールをかなり先送りしようという機運が政府与党の一部に出てきたとの観測もあります。

 野党の対案の法制執務と経済政策にはあきれるようなものも多いですが、デジタルエコノミーとシェアリングエコノミーの台頭による世界的な低成長率経済にあわせた、シンプルな民主政治の萌芽となる通常国会になるのではないかと期待しています。私は日本の未来は明るいと、本気で思っています。

 このエントリー記事の本文は以上です。

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「当事者である高校生のみなさまの声が上がってうれしい」英語民間試験の先送りに成功した野党重鎮の岡田克也さんが語る

2019年12月09日 22時10分42秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]冬まぢかの文部科学省、先月2019年11月、宮崎信行撮影。

 参院選の与党勝利を受けた、第200回臨時国会で苦戦した野党ですが、「英検」など英語民間試験の大学入学試験への導入に待ったをかけることに成功しました。

 野党の重鎮である、岡田克也さんは、「野党がまとまったことが大きいが、当事者である高校生(主に2年生)のみなさまと心が通った」とし、議員会館や衆議院本会議場裏の控室で開かれた、野党の会合で声を上げた高校生や担当議員に感謝しました。

 岡田さんは、ことし2019年、気候変動対策をうったえたグレタ・トゥーンベリさんや、自治と民主を求めるアグネス・チョウ(周庭)さんらの行動を念頭に、「EUの若い人たちや香港の若い人たちのように、どうして日本ではいろいろな政治問題に若い人が声を上げないのかと思っていた」ものの「いろいろな当事者の声が上がってうれしい」と語りました。

 岡田さんは先週2019年12月5日(木)の定例記者懇談会で、臨時国会の閉会を念頭に、上述の内容を語りました。

 岡田さんはもともと自民党竹下派の厚生族議員で、自民党細田派の文教族議員とは議員キャリアで交流がなく、政策面で教育問題に取り組んだことはありません。親の教育は聖域との執心や子に対する不安、子の若さゆえの未熟さや「受験戦争」へのプレッシャーをついた教育利権を食い物にし、貪る、罪深い森喜朗・下村博文路線は、来年2020年の東京五輪で頂点を迎えることになります。続くか。
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中村喜四郎・岡田克也さんら「政治塾」きのうは野田佳彦前首相が講演

2019年11月07日 14時54分11秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]手製のレジュメをもとに選挙戦術をていねいに解説する、野田佳彦前首相、きのう2019年11月6日(水)、衆議院第一議員会館内で、宮崎信行撮影。

 中村喜四郎・岡田克也両衆議院議員らが主宰する「政治塾」の第3回会合が、きのう(令和元年2019年11月6日)、衆議院第一議員会館内で開かれました。

 野田佳彦前首相が、手製のレジュメをもとにていねいに選挙戦術を解説。統一会派「立国社」の衆議院1期生らが熱心に聞き入りました。


[写真]中村喜四郎、野田佳彦、岡田克也各衆議院議員、以下同。


[写真]熱心に聞く、屋良朝博、伊藤俊輔各衆議院議員ら、以下同。





以上です。(C)2019、宮崎信行。


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岡田克也さん、野党連携で共産党の年金マクロ経済スライド廃止「すべて一緒にする必要はない」と容認のかまえ

2019年10月31日 21時03分00秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]JR山手線など「新橋駅」ガード下から撮影した国会議事堂の夜景、東京都千代田区内幸町1丁目から、きょう令和元年2019年10月31日(木)、宮崎信行撮影。

 岡田克也さんは、「無所属フォーラム代表」の立場で、定例の記者会見を開き、14名以上の記者が参加しました。

 国会の混乱については、「安住淳国対委員長が強い決意を示したので、共同会派一丸となってがんばっていきたい」と語りました。共同会派で部会を開く機運も出てきているとしました。

 朝、河井克行法相が辞任し、先週の菅原一秀経産相と2週連続辞任になったことについて「大臣が辞めても、安倍内閣の支持率が下がらないのはいろいろな理由があると思うが、そろそろ限界が来ている」と願望を含めて強調しました。菅義偉官房長官と近い2人の辞任で「官邸内の権力流動化」が起きているのではないかとの憶測について、岡田さんは「河井さんは総理とも近かったはずだ」と多面的な見方を立てました。

 6月から参院選にかけて、共産党の志位和夫委員長が年金マクロ経済スライドを廃止し厚生年金特別会計の積立金を取り崩して基礎年金額を不変にすべきだとの政策を打ち出したことについて「党が違うのだから、すべてを一緒にする必要はないでしょう」と話しました。

 前日第2回会合を開いた中村喜四郎・岡田克也・野田佳彦・江田憲司4名主催の「政治塾」について、共同会派の衆議院1期生のみへの呼びかけから、1・2期生に拡大したとしました。「いい雰囲気になっている」「政治塾は私も勉強になる」と語り、「年内だけでなく、来年もやるかもしれない」と欲張りました。

 同じ時間帯に、れいわ新選組代表の山本太郎前参議院議員と無所属の馬淵澄夫衆議院議員が共催する消費税を見直す勉強会が開かれたことについて「馬淵さんは無所属だから何を言ってもいい」としながら、原則として「選挙に出るとしたらどこかの母体から出るのだから、それに従うのは常識だと思う」と語り、公約にしたがうべきだとの見地から難色を示しました。立憲民主党が「逢坂誠二政調会長・蓮舫参議院幹事長」の連名でしめつけととられかねない文書を出したとの指摘には、部会などと重なることはよくあるとし、自らの「政治塾の定例日は水曜日の午後5時10分だ」とアピールしました。自らの消費税率に関するスタンスは「想像の通りだ」と煙に巻き、自身は10%にこだわらない姿勢をにじませました。

 日曜日に100万票超えで初当選した上田清司・新参議院議員に寄せられる与野党双方からの秋波は「知事としてはうまく一線を画しながら自民党を利用してきたんだと思う」と語り、どちらにもくみしない、独立独歩の姿勢を上田さんがとるのではないかと期待を込めた信頼感を寄せました。

 前夜に枝野代表と福山哲郎幹事長が、小沢一郎さんと会ったことについては言及を控えながら、枝野代表が受け止めなかったとみられる新党構想について「選挙は一つの党でないとたたかえないでしょう。名簿が一つになるのは、一つの党でしょう」との原則を示しながら「時間がないから難しい」と述べ、枝野さんの姿勢に理解を示しました。いずれにせよ、岡田さんは自身の路線を受けいれられなかった先の参院選への不満から、次の衆院選に向けた合従連衡、候補者調整の動きからは距離をとり続けるかまえを維持しました。

 菅官房長官が3000円のパンケーキを食べたと批判されていることについては「個人が自分の給料の中でやるのはとやかく言うべきではない」と容認。質問通告などに関する行政府の共有文書が松井孝治・慶大教授に漏れた件については「民間に漏れたことは好ましくない」とし、質問内容が事前に高橋洋一さんらによってインターネット上で論じられたことについて懸念を示しました。

 30分間の記者懇談会で岡田さんは冒頭、首里城の正殿などの全焼について「極めて残念で驚いている。沖縄のみなさんの気持ちを思うと、適切に表現するのは難しい」とし「これからしっかりと再建に向けて努力しないといけない」と語りました。

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岡田克也さん、八ッ場ダムの利根川治水「一つの事例をとらえて正当性を強調するな」、中村喜四郎・岡田克也・野田佳彦・江田憲司「衆議院1期生の政治塾」来週立ち上げ「枝野代表と調整してスタートさせた」

2019年10月17日 21時52分07秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]衆議院本会議場の、議長に向かって右側2階(本館3階)にある外交官傍聴席、おととし2017年5月、院の許可を得て、宮崎信行撮影・所持。

岡田克也さんは、きょう令和元年2019年10月17日(木)、記者懇談会を衆議院第一議員会館で開きました。

●質問通告と漏洩

 岡田さんは、今回の第200回臨時国会冒頭の参議院予算委員会で森ゆう子さんの質問通告が遅れたとされることについて、「前々日の昼には質問通告できる日程を決めるべきだ」と語り、委員会日程を早く決めるよう、促しました。森さんの質問通告が、元財務官慮の高橋洋一さんらに漏れ「虎ノ門ニュース」ととりあげられたことについて、「通告した質問が外部に漏れているとすれば、大きな問題だ。(霞が関は)事実関係を説明しなければならない」とし、「国家公務員法の守秘義務違反でしょう。しかも立法府との問題だ」と深刻な問題だとの認識を示しました。

●台風19号と八ッ場ダム

 参議院自民党の松山政司・政審会長が、八ッ場ダムが令和元年台風19号の利根川の治水に役立ったと強調した国会審議に関連し、「一つの事例をとらえて、八ッ場ダムの正当性を主張すべきではない。それならば、全部ダムにし、全部スーパー堤防にすればいいのか」と牽制しました。岡田さんは「何が効果的か。我々は(公共事業を)全部ゼロにするつもりでなく、優先順位をつけてやるべきだと主張してきた」と語りました。八ッ場ダムが上流で雨水を受け止める効果があったかどうかは言及しませんでした。

●「政治塾」

 中村喜四郎さん、岡田克也さん、野田佳彦さん、江田憲司さんの4人は「政治塾」を立ち上げることで合意。受講対象は共同会派「立憲・国民・社保・無所属クラブ」に属する衆議院当選1回生全員で、来週初会合を開きました。初会合の講師は玉木雄一郎・国民民主党代表で演題は「小選挙区で勝つために」。再来週の第2回会合の講師は立憲民主党の長妻昭代表代行。

 この動きについて、事務局をつとめる岡田さんは、政治塾は枝野幸男・立憲民主党代表と「調整して、そのうえでスタートさせています」と語り、人選については「選挙区に田んぼがある玉木さんと、都市部の長妻さんや江田さんらとバランスよくやっていきたい。女性にも講師をやってほしい」とし、枝野代表の講演は12月9日までと会期の短い今国会では難しいかもしれないとの認識を示しました。

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