(このエントリの初投稿日時は2010年2月9日午後11時。予算審議中は、エントリーの順番が発生順とずれることがありますのでご了解下さい)
【衆院予算委員会基本的質疑③日目 2010年2月9日】
きょう、ようやく当初予算書をもらって、重いカバンを背負って帰宅しました。ことしは「事情」がありましたので、補正予算書の入手も遅かったのですが、さっそく予算書をひもといてみたいと思います。
基本的質疑は③日目。NHKなしですが、全閣僚出席で行われました。
自民党の大村秀章・前厚生労働副大臣の質問。
国民年金、厚生年金の保険料が年金給付以外にも使われていると指摘しました。
平成22年度特別会計予算の271頁によると、「年金特別会計国民年金勘定」で、歳出として、「年金相談事業など」へ1029億円を繰り出しています。
また同書278頁によると、「年金特別会計厚生年金勘定」からも「年金相談事業など」へ1016億円が繰り出されています。
それぞれ前年当初予算比で、△47億円、△99億円減っているだけで、政権交代してもほぼ同額が「流用」されたことになります。
極めて残念です。
なぜこのようなことが起きたのか。大村さんは「政務三役から指示がなかった」との言質を厚労官僚から取っているようです。
重ね重ね残念です。
というのは、ねじれ国会、2007年逆転の夏・第21回参院選からスタートした「法案の嵐作戦」で、参院で最初に可決させた議員立法が「年金流用禁止法」(第168国会参法第1号、直嶋正行、蓮舫、福山哲郎、大塚耕平、辻泰弘、足立信也各参院議員提出)」だったからです。
民主党の政権交代への道のりの序章となった法案(衆院で継続審議のまま事実上廃案)が、最初の予算編成に生かされていないからです。
おそらく長妻昭・厚生労働大臣ら政務三役は忘れていたのだと思います。足立信也発議者は、今厚労政務官なのですが、忙殺されて気付かなかったのでしょう。
【当ブログ内関連エントリー】
年金保険料流用禁止法案が参院本会議で可決(2007年11月2日)
民主の年金流用禁止法案が参院委員会で可決(2007年11月1日)
民主党、年金保険料流用禁止法案を参院先議で提出(2007年9月14日)
【長妻質問】衆院自公、「イタイ」国会審議 年金流用禁止法案(2007年11月21日)
きょうは閣議を見てきました。国会議事堂本会の3階で開かれている衆院予算委員会が午後5時過ぎに終わったら、2階に降りて大臣室で閣議をやると聞いていました。が、実際に閣議が始まったのは午後6時25分でした。上に書いた「年金流用問題」で審議がストップしたからです。SP(警護官)も衛視も新聞記者も、みんな待ちぼうけです。鳩山内閣は、すべてが後手後手に回っています。
優先順位をしっかりとつけないといけません。予算はいまさら組み直せませんから、長妻さんは頭を下げるべきです。
そして、閣議は朝やる。大事なことを決めるのは朝と決まっています。答弁の勉強で朝が忙しいのなら、早朝に閣議をやる。早朝も忙しければ未明にやるべきです。それと、閣議はインターネットで公開する。閣僚懇談会は非公開でかまいませんが、閣議をインターネットで公開すると、情報公開と情報共有が早くなります。
トップダウンで物事を決めるのが鳩山内閣です。情報の川上にいる人間は朝早くなければいけません。夜の宴会をやめて、朝の5時や6時に閣議をやればいいのです。
人口わずか4000人の町長は、午前5時45分に町長室に入りました。8つの新聞を読みながら、職員が知っておいた方がいいことをメールにしたため、毎朝、送りました。それが評判になって役場外の人からも「僕にも送ってよ」とせがまれました。やがてメールがまとまり本になりました。35歳の青年町長は11年間の任期中にスター首長になり、今は首相補佐官をしています。逢坂誠二さんです。
いつまで続くか分からないんだから、朝の5時から閣議をやる。政務三役会議はインターネットで公開する。そうすると、職員は政務三役会議を見ますから、会議が終わると同時に、官僚たちが整った資料をもって、すぐに説明に来るでしょう。
偉い人ほど早朝から働かなければならない--アメリカでは当たり前です。私事で恐縮ですが、私の父は、地域の同業数十社の中で、どこよりも朝早くシャッターを開けます。75歳になった今でもそうです。ただの一日の例外もなくです。だから、父の会社は広告を出さなくても、仕事の依頼が来ます。
どうせいつまで続くか分からないんだから、酒なんか飲まずに早朝から働け! 閣僚任期も人生も、どうせいつまで続くか分からないんだから、早朝から働け!そして、夜は寝ろ。