[画像]少数会派の、山本太郎さん、世耕弘成さん、永江孝子さん、きょう2024年4月11日の参議院インターネット審議中継から宮崎信行がスクリーンショット。
衆・憲法審は事実上初めての審議がありました。衆・本会議で政治改革特別委員会が設置されました。
衆・憲法審は事実上初めての審議がありました。衆・本会議で政治改革特別委員会が設置されました。
【衆・憲法審 令和6年2024年4月11日(木)】
今国会の木曜・平日は21回あり、立憲、共産、社民が「汚れた手で憲法を触るな」と裏金追及を優先させたため、9週開かれませんでした。そして先週初開催で、幹事の選任をしました。
森英介会長は「これより会議を開きます。日本国憲法および日本国憲法に密接に関連する基本法制に関する件について調査を進めます。本日は日本国憲法および憲法改正国民投票法の改正を巡る諸問題について自由討議を行います」と語り、今国会初の自由討議となりました。
改憲与党(自民、公明、維新、国民)の代表格、馬場伸幸・維新代表は「ようやく今国会初となる本審査会の実質討議の場が持たれました」とした後さっそく立憲批判。「立憲民主党の醜態は目に余ります。国家の根幹たる憲法を議論する場に関係のない自民党派閥による裏金問題を持ち出し、本審査会の開催にブレーキをかけたのは不見識の極み」「臆面もなく、難癖をつけて拒否を決め込むのは言語道断」としました。馬場さんは「中野寛成・元衆議院副議長は、憲法調査会長代理としてあるべき与野党の姿勢をこう喝破されました。すなわち、与党には、野党を包み込む度量が、野党には、それに応える良識が必要だと。立憲民主党の対応は良識にかなったものであると胸を張れますか。改憲に反対の立場であっても、議論のテーブルにつき、堂々と反対の論陣を張るのが筋ですが、反対論をぶっても国民に理解される自信がないため、議論から逃げ回っているのが実態」とけちょんけちょんにけなしました。
さすがに「不見識の極み」「言語道断」は言い過ぎ。
馬場さんは残り10週しかないので、定例日の木曜日以外や、閉会後も開催するよう求めました。ところが、同じ維新の小野泰輔さんらは自民党の中谷元筆頭幹事に注文をつけました。岸田文雄さんの改憲発議に向けた今後のスケジュールが見えないとし、民間ならありえないと批判。中谷さんは岸田さんから9月の総裁選前に憲法改正をしたいのかどうかを確認してほしいと語りました。
主導権と方向感が見えず、漂流する憲法審査会。応仁の乱から続く日本の悪いところがつまっているように感じました。
【衆・安全保障委員会】
小泉進次郎委員長はスピード感を重視しているようです。昨日の記事で、法務委で総務省・国税庁・外務省が政府参考人として呼ばれるなど争点が広がっているとしました。こちら安保委では、小泉さんが政府参考人について、机上配布の通りだとして、1名だけ読み上げる合理化をしました。参の委員会ではそうです。なんでも合理化がいいとは思いませんが、憲法審の漂流をみても、一石を投じる行為かもしれません。
「防衛省設置法改正案」(213閣法14号)は賛成多数で可決すべきだと決まりました。
【衆・本会議】
額賀福志郎議長は「これより会議を開きます。お諮りいたします。先に設置いたしました。政治倫理の確立および公職選挙法改正に関する特別委員会につきましては、その目的を政治j改革に関する調査を行うためとし、その名称を政治改革に関する特別委員会として、その人数は40人といたしたいと存じます。これにご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よって、その通り決まりました」とし議長が指名する特別委員40名は後で示すとしました。
9年ぶりの大型委員会設置となりますが、「衣替え」というかっこうとなりました。衆・政治改革特別委員長には、自民党和歌山の石田真敏さんが互選されそうです。野党は政倫審との車の両輪をはかりますが、特別委の「政治改革に関する調査」がどこまで広がるかも注目したいところです。
「旅費法改正案」(213閣法8号)を可決し、参に送りました。
「物流2024年問題の一括改正法案」(213閣法19号)が賛成多数で可決し、参に送りました。
「雇用保険法改正案」(213閣法10号)を可決し、参に送りました。
「育児・介護休業法改正案」(213閣法54号)が参議院議員初の厚生労働大臣の武見敬三さんから趣旨説明され、代表質問がありました。
●衆・法務委は本会議散会後に理事懇談会を開き、あすの日程を協議しました。詳細はこの記事の執筆時点では不詳。
【衆・地こデジ特別委】
1月から医療・年金保険料から拠出金の試算で世論が蒸し返され続ける「子ども子育て支援法改正案」(213閣法22号)の審議。きょうは厚生労働委との連合審査会も含めて審議されました。
【衆・農林水産委】
「食料・農業・農村基本法改正案」(213閣法26号)。
【参・環境委員会】
三原じゅん子委員長のもと「生物の多様性の増進のための活動促進に関する法律案」(213閣法43号)が審議され、賛成多数で可決すべきだと決めました。あす成立のはこび。
1府15省庁のうち環境、防衛は法案が少ない傾向がありますが、参では「外交防衛委」でまとまるため、各党の参院議員会長ら環境委員になる傾向がかつてからあります。
きょうは自民党を離党した世耕弘成・前参議院自民党幹事長が、山本太郎さんと永江孝子さんに挟まれて座る見慣れない光景がありました。
[画像]山本太郎さんと世耕弘成さん、きょう2024年4月11日の参議院インターネット審議中継から宮崎信行がスクリーンショット。
【参・法務委】
「法テラス法改正案」(213閣法46号参議院先議)が採決され、全会一致で可決すべきだと決めました。あすの本会議に上程され、衆に送られる見通し。これで今国会の「参先議法案」はすべて上がります。共同親権があるから、早めに処理しなければという与野党の空気がちょっと嫌。
【参・総務委】
「NTT法改正案」(213閣法33号)が趣旨説明されました。
【参・財政金融委】
「IMF加盟法改正案」(213閣法5号)が可決すべきだと決めました。
【参・厚生労働委】
「生活保護法など改正法案」(213閣法9号衆議院修正)の参考人質疑がありました。
●今週の自民党の役員会では、参議院三役から日程が窮屈だとの認識の共有が求められだしました。
●衆の理事懇談会は、上述の法務委のほか、文部科学、経済産業、沖縄北方問題特別、原子力問題調査特別の各委員会で理事懇談会が開かれ、今後の日程を協議しました。
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