【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

政治資金が参・審議入り、見捨てられた半島・能登の8月補正説浮上も中越を上回る予備費支出済みだと明らかに

2024年06月07日 20時40分14秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]岸田派事務所、今週、東京・永田町の「全国町村会館」。

 50歳のジャーナリストですが、最近は、言葉の力よりもお金の力が大事だと考えています。3年前に岸田派に取材妨害された腹いせは、その50日後の「日当5000円」スクープで雪辱しましたが、今国会で、岸田派そのものがなくなることになりました。そこで、今週岸田派の事務所を直撃しましたが、高齢女性が一人いて、「もう解散したから、解散式はありません。ここに先生方がいらっしゃることはもうありません」とのことでした。解散「した」のか「する」のかが不明瞭でしたが、「なんちゃって解散」ということではなく、残務財産の処分・寄付が決まれば、本当に解散するのだろうという雰囲気でした。

 昨夕の立憲NCは「復旧・復興予算の原則について」を決定し、この中で、国立国会図書館の試算で、中越地震は補正で3000億円予備費で91億円歳出していたことに比して、能登地震では補正は0円ですが予備費は4144億円歳出され、既に総額で上回っていることが分かりました。閉会後に内閣改造し8月に能登補正で求心力を高める案があります。復興プランをつくるために予備費でなく補正で示すべきだとの考え方がありますが、補正は必ずしも必要ではないのかもしれません。政策プログラムとしては、来年2025年が半島振興法の10年に一度の第5次改正の年になりますから、南房総、能登半島の復興に関する国家観が示される必要があります。

【参議院政治改革特別委員会 きょう令和6年2024年6月7日(金)】
 政治資金改革で、「213衆法13号衆議院修正」「213参法1号」「213参法2号」「213参法11号」の4議案が趣旨説明されました。週明け月曜日に質疑。

【参・本会議】
 まず登壇議案の「日本版DBS法案」(213閣法61号)が加藤鮎子・こども家庭相から趣旨説明されました。立憲は塩村あやかさんが質問。およそ1時間前の9時に衆議院に「悪質ホストクラブ被害防止法案(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の一部を改正する法律案)」(213衆法おそらく20号)を提出したことを紹介しました。ちなみに、きょねん10月の内閣委冒頭で国家公安委員長・消費者担当相から前向き答弁を引き出した際に、その月末に、塩村さんや杉尾秀哉ネクスト内閣府担当相らのチームはNCに法案を示しており、立憲の政策立案スタッフは2009年より充実している印象です。都知事選に立候補する蓮舫さんに対する辻元清美さんの演説も、東京の光と影として、歌舞伎町の女性の問題を取り上げる選挙になりそうです。

 今国会で文科省唯一の閣法「学校教育法を改正する法律」(213閣法35号)が全会一致で可決し、成立。蓮舫筆頭理事はお役御免となりました。

 「銃刀法を改正する法律」(213閣法30号)も全会一致で可決すべきだと決まりました。自民党員の長野県中野市議会議長の子が長野県警警察官2人を射殺した事件が立法事実。環境省所管の鳥獣保護法で「クマ」の駆除を省令改正で対応してきますが、銃刀法の検討も浮上するかもしれません。

 「建設業法などを改正する法律」(213閣法51号)が賛成多数で可決し、成立しました。11年以上国土交通大臣を独占する公明党の斉藤鉄夫大臣(党副代表)、近畿の小選挙区の国重徹議員、西田実仁参議院議員会長らが、創価学会・公明新聞にも非公表の建設業者だけの会合を開き、この改正の動きを宣伝きました。

 「動産担保融資法」(213閣法57号)が賛成多数で可決し、成立しました。
 「再生医療法を改正する法律」(213閣法41号)が賛成多数で可決し、成立しました。
 この後、3つの調査会長が中間報告をしました。2010年の通常国会で会期末の混乱で「最終報告」ができないまま参院選になったことがあり、やや早めに処理する傾向が続いています。

【参議院改革協議会】
 選挙制度について。

【参・地方創生及びデジタル社会の形成に関する特別委員会】
 道庁・札幌市職員へのパワハラで辞任した長谷川岳さんに代わる、古川俊治委員長が進めました。「第14次地方分権一括法案」(213閣法51号)を可決すべきだと決めました。次の定例日である月曜日に本会議が設定されておらず、来週水曜日に成立のはこび。

【参・災害対策特別委員会】
 一般質疑。

【参・北朝鮮拉致問題に関する特別委員会】
 参考人質疑。

【衆・環境委】
 水俣病に関する集中審議となりました。前回の立憲代表選に出馬した西村ちなみ代表代行と、宮崎1区の1期生の渡辺創さんの「新潟大学コンビ」も登場しました。

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