田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

初任者研修

2012-08-12 23:28:53 | その他
 「○○ヨシ!」、「○○ヨシ!」列車内に座っていても聞こえてくるほどの大きな声で確認作業をした後に発車の合図を送っていた。周りには二人のベテラン車掌が見張っていた。JRの新人さんの乗務研修中だったようだ。それにしても…。

 今日(12日)フットパスウォークのためにJRで百合が原駅に向かうときだった。
 桑園駅から乗ったのだが、たまたま最後列の列車の入口から乗り込むことになった。
 すると、若い車掌さんが真剣な表情で、そしてあたりに響くほどの大きな声で、「○○ヨシ!」、「○○ヨシ!」と5回くらい繰り返したのちに、発車の合図を送っていた。

 4月に入社した新入社員が座学での基礎的な研修を終えて、実務的な乗務研修の最中だったようだ。それも実際に乗客が乗った上での研修だから、デビュー間近の最終段階の研修だったのではないだろうか?

 客車内に乗っていても各駅に停車する度に同じことを繰り返して確認作業をする声が聞こえてきた。そんなに大きな声でなくてもいいのに…、と思いながらその光景を見ていた。
 百合が原駅に着き、列車を降りたときだ。くだんの研修中の若い車掌さんから「乗車券を拝見いたします!」と言われた。おーっと、私は乗車券は駅舎の方で回収するものと思っていたので財布の奥深くに仕舞ってあった。車掌さんは私の乗車券を回収しない限り、発車の合図は出せない。慌てて財布を引っ張り出し、乗車券を新人車掌さん渡した。すると、真剣な表情で「ありがとうござました!」と大きな声で謝してくれた。それを見ていたベテラン車掌は満足そうにうなずいていた。

          

 しかし…。
 なんだか私はその様子に少し違和感を覚えた。そんなに大声で確認作業をする必要があるのだろうか、と…。
 なんだかベテラン車掌が「もっと大きな声で!」、「もっと大きく!」と強制してやらせているような気がしてしまった。彼らベテラン氏がそれほど大きな声で確認作業をしているだろうか??
 私はそこに軍隊式の訓練を連想してしまった。今どき体罰などはないだろうが、現実的でない訓練が効果的とも思えないように思えたのだが…。
 そうしたことの反作用として、独り立ちしたときに研修時代の緊張が解けて居眠りをしたり、携帯を見ていたり、などということにならなければいいのだが、などといらぬことを考えてしまった。

 また、フットパスウォークで路上を歩いていたときだった。
 向こうから中央バスがやってきた。バスを見ると行先表示のところに「北海道中央バス」と会社名が明示してある。「あれ?」と思っていたら、前面のガラスのところに赤字で「乗務員募集中」と見えた。「バスの運転手さんもなり手がいないのかなあ?」と思ったのだが、よく見ると「乗務員実習中」と書かれてあった。

          

JRも、バス会社も今は新人さんの研修真っ盛りのようだ。
あるいは半年間の研修を終えて、この9月からは独り立ちということなのかもしれない…。
安全に乗客を目的地に届ける優秀な乗務員になってくださいね。