ウォーキングとフットパスウォークの間に大きな違いはない。私の認識では、前者が歩くことを主体とした健康づくりを考えているのに対して、後者は歩くことによって体験できるさまざまなことも楽しみながら歩こう、とする違いかな?と捉えている。この欄ではフットパスと呼称している札幌内外のフットバスコースを巡った体験をレポートする場としたい。
「初田牛パス」は、今回歩いた根室フットパス三つのコースの中では最も凡庸なコースだった、という表現をしても良いかもしれない。しかし、ある方との出会いがこのコースに彩りを与えてくれた。
※ 初田牛パスのルートマップ。ルートとしては大回りのコースもあるが時間の関係もありショートコースを選んだ。
根室で一泊し、翌日根室フットバスの三つ目のコース「初田牛パス」を歩いた。
「初田牛パス」のStart & Goalも初田牛駅とした。初田牛もまたかわいい駅舎だったが、愛好家らから秘境駅として親しまれているそうだ。なるほど駅の周りには家らしきも見当たらず、林に囲まれているような駅だった。
※ “秘境駅”にもノミネートされている(?)という初田牛駅です。
※ 初田牛駅から歩き出す方向を写したもの。一軒の家も見当たりません。
駅をスタートして農道が走る方向に向かうのだが、どうやらその辺りが往時の初田牛集落の中心地だったらしい。小さな「初田牛会館」が建ち、近くには木製の「初田牛開基百年之碑」が立っていた。またその近くには小学校があったらしく「初田牛小学校跡」という表示柱も目に入った。
※ 草むらの中に「初田牛開基百年之碑」が立っていました。
※ こちらは「初田牛小学校跡」の表示柱です。
コースは舗装された農道の歩道に変わった。歩道と云っても人が通ることはほとんどないのだろう。舗装の間から雑草が勢いよく伸びていた。
小さなアップダウンの道が続くが、ぽつんぽつんと点在する農家以外は一面広々とした牧草が広がる。天候は良く、気温はやや高めだったが気持ち良いウォークが続いた。
※ 歩く人のいない歩道には雑草がはびこっていました。
※ 広大な根釧原野を象徴するような一枚で、心が和みます。
そんな心地良さを味わっているときだった。
牧草地の中に置物のように見事な角を蓄えた牡鹿を目に捉えた。一瞬間をおいて本物と認識した私が写真に収めようと思い、思わず「おっ!」と小さな声を発した。
その声を鹿は聞き逃さなかったらしい。私を認めて直ぐに踵を返して林の中に逃げて行ってしまった。う~ん、残念だった。
私が巡った「初田牛パス」は全コースが道路沿いを歩くものだった。その中で唯一農産物の加工体験ができると謳う「農産物加工体験館“くったら”」があった。飛び込みで体験できたらとの期待を抱きながら“くったら”に向かった。
体験館に入ると、そこには暮らしの匂いがあった。どうやら館主の家族がそこで生活しているようだった。私の応対をしてくれたのは当家の母親だったが、体験するにはやはり予約が必要とのことで残念ながら断念せざるを得なかった。
※ 農産物加工体験館“くったら”の建物です。
その時である。私がフットパスを歩いていることを知った母親が「ぜひ、息子に逢っていってくれ」と云うのだ。そこの息子さんは根室フットパスを整備した「AB-MOBIT」の一員であるという。
私は喜んで息子さんが仕事をしている牛舎に向かった。
当家の息子さん「小笠原忠行」さんとしばしのフットパス論議を楽しんだ。(その内容については明日レポートすることにします)小笠原さんとの出会いによって、それまで抱いていた私の「根室フットパス」に対する考えにかなりの影響を与えてくれた。
※ 小笠原さんから写真掲載の許可は得ていませんでしたが、他所にも出ているのでお許し願えるでしょう。
小笠原さんも云っていたが「初田牛パス」は他のパスと比べて人気がイマイチとのことだったが、なるほど私が歩いた範囲では道路沿いばかりを歩くコースで、他のパスに比べて魅力に乏しいと云えるかもしれない。
※ 広大な根釧原野らしい真ーっ直ぐな農道が伸びています。
※ こちらもじゃり道の農道が真ーっ直ぐ伸びています。
小笠原さんと別れてからは、舗装の道を、そしてじゃり道を黙々と歩く以外に術がなかった。目に入る景色にも大して特徴がなく、暑かったこの日は水分ばかり消費した。
私はいつも500mlのポカリスェットを水筒に入れて持ち歩くのだが、この日のコースはわずか10Km弱だったにもかかわらず一本分を消費してしまった。私には珍しいことだった。
※ 吹雪による雪害から車を守るためのスノーシェルターです。ここまで来ると初田牛駅はもう直ぐです。
※ 遠く林が切れたところに建つのが初田牛駅です。
歩き続けること2時間強、ゴールの初田牛駅に帰ってきた。
リード文にも書いたとおり、フットパスコースとしては凡庸かもしれない。しかし、途中で小笠原忠行さんに出会えたことがこのフットパスウォークを色濃い思い出に変えてくれた。明日、そのことについて詳しく綴ろう…。
※ 今日、午前中はあるボランティア活動に参加した。その際参加者それぞれが自己紹介をした。それを終えると一人の若い男性が私に近寄ってきて「丸尾清一さんですか? 私毎日丸尾さんのブログを楽しく拝見しています」と話をしてくれた。思わぬ申し出に驚くやら、嬉しいやら…。実名を出していることの効用の一つかもしれない。実名を出すことについての賛否をいろいろと聞く。そのことについていずれ考察してみたいとも思っている。
「初田牛パス」は、今回歩いた根室フットパス三つのコースの中では最も凡庸なコースだった、という表現をしても良いかもしれない。しかし、ある方との出会いがこのコースに彩りを与えてくれた。
※ 初田牛パスのルートマップ。ルートとしては大回りのコースもあるが時間の関係もありショートコースを選んだ。
根室で一泊し、翌日根室フットバスの三つ目のコース「初田牛パス」を歩いた。
「初田牛パス」のStart & Goalも初田牛駅とした。初田牛もまたかわいい駅舎だったが、愛好家らから秘境駅として親しまれているそうだ。なるほど駅の周りには家らしきも見当たらず、林に囲まれているような駅だった。
※ “秘境駅”にもノミネートされている(?)という初田牛駅です。
※ 初田牛駅から歩き出す方向を写したもの。一軒の家も見当たりません。
駅をスタートして農道が走る方向に向かうのだが、どうやらその辺りが往時の初田牛集落の中心地だったらしい。小さな「初田牛会館」が建ち、近くには木製の「初田牛開基百年之碑」が立っていた。またその近くには小学校があったらしく「初田牛小学校跡」という表示柱も目に入った。
※ 草むらの中に「初田牛開基百年之碑」が立っていました。
※ こちらは「初田牛小学校跡」の表示柱です。
コースは舗装された農道の歩道に変わった。歩道と云っても人が通ることはほとんどないのだろう。舗装の間から雑草が勢いよく伸びていた。
小さなアップダウンの道が続くが、ぽつんぽつんと点在する農家以外は一面広々とした牧草が広がる。天候は良く、気温はやや高めだったが気持ち良いウォークが続いた。
※ 歩く人のいない歩道には雑草がはびこっていました。
※ 広大な根釧原野を象徴するような一枚で、心が和みます。
そんな心地良さを味わっているときだった。
牧草地の中に置物のように見事な角を蓄えた牡鹿を目に捉えた。一瞬間をおいて本物と認識した私が写真に収めようと思い、思わず「おっ!」と小さな声を発した。
その声を鹿は聞き逃さなかったらしい。私を認めて直ぐに踵を返して林の中に逃げて行ってしまった。う~ん、残念だった。
私が巡った「初田牛パス」は全コースが道路沿いを歩くものだった。その中で唯一農産物の加工体験ができると謳う「農産物加工体験館“くったら”」があった。飛び込みで体験できたらとの期待を抱きながら“くったら”に向かった。
体験館に入ると、そこには暮らしの匂いがあった。どうやら館主の家族がそこで生活しているようだった。私の応対をしてくれたのは当家の母親だったが、体験するにはやはり予約が必要とのことで残念ながら断念せざるを得なかった。
※ 農産物加工体験館“くったら”の建物です。
その時である。私がフットパスを歩いていることを知った母親が「ぜひ、息子に逢っていってくれ」と云うのだ。そこの息子さんは根室フットパスを整備した「AB-MOBIT」の一員であるという。
私は喜んで息子さんが仕事をしている牛舎に向かった。
当家の息子さん「小笠原忠行」さんとしばしのフットパス論議を楽しんだ。(その内容については明日レポートすることにします)小笠原さんとの出会いによって、それまで抱いていた私の「根室フットパス」に対する考えにかなりの影響を与えてくれた。
※ 小笠原さんから写真掲載の許可は得ていませんでしたが、他所にも出ているのでお許し願えるでしょう。
小笠原さんも云っていたが「初田牛パス」は他のパスと比べて人気がイマイチとのことだったが、なるほど私が歩いた範囲では道路沿いばかりを歩くコースで、他のパスに比べて魅力に乏しいと云えるかもしれない。
※ 広大な根釧原野らしい真ーっ直ぐな農道が伸びています。
※ こちらもじゃり道の農道が真ーっ直ぐ伸びています。
小笠原さんと別れてからは、舗装の道を、そしてじゃり道を黙々と歩く以外に術がなかった。目に入る景色にも大して特徴がなく、暑かったこの日は水分ばかり消費した。
私はいつも500mlのポカリスェットを水筒に入れて持ち歩くのだが、この日のコースはわずか10Km弱だったにもかかわらず一本分を消費してしまった。私には珍しいことだった。
※ 吹雪による雪害から車を守るためのスノーシェルターです。ここまで来ると初田牛駅はもう直ぐです。
※ 遠く林が切れたところに建つのが初田牛駅です。
歩き続けること2時間強、ゴールの初田牛駅に帰ってきた。
リード文にも書いたとおり、フットパスコースとしては凡庸かもしれない。しかし、途中で小笠原忠行さんに出会えたことがこのフットパスウォークを色濃い思い出に変えてくれた。明日、そのことについて詳しく綴ろう…。
※ 今日、午前中はあるボランティア活動に参加した。その際参加者それぞれが自己紹介をした。それを終えると一人の若い男性が私に近寄ってきて「丸尾清一さんですか? 私毎日丸尾さんのブログを楽しく拝見しています」と話をしてくれた。思わぬ申し出に驚くやら、嬉しいやら…。実名を出していることの効用の一つかもしれない。実名を出すことについての賛否をいろいろと聞く。そのことについていずれ考察してみたいとも思っている。