フォーラムは昨日レポートした奥田氏に続いて、平岡氏、濱地氏と続いた。興味深い話や耳の痛い話など伺うことができ、意味ある時間だった。その概要をレポートします。
フォーラムは若干の休みを挟んで、「“伝える力”で経済の学習はもっと面白くなる」と題して札幌大谷大学の平岡教授の話に移りました。
平岡氏は模擬授業の形をとりながらの講演でした。氏は大谷大学ばかりでなく、札幌市内の複数の私立大学で経済学概論のような授業を担当しているようです。その経験から、経済に関心を持たない学生、経済用語を正確に書けない学生、等々かなり深刻な実態が報告されました。氏は高校段階で経済の基礎的な学習をぜひ実施して基礎的な学力をしっかりと身に付けさせてほしいと訴えました。
その上で、現実の大学で授業は身近な事例を数多く取り入れて学生の関心を高めるために腐心していると話し、その実際を数例示しました。
現代の学生の学力不足は多方面で指摘されていることですが、実際に教えている側からそうした話をうかがうと一層深刻さが伝わり、中学・高校はもとより小学校においてもその対策に本腰を入れねばならないことを感じさせられました。
※ 講演をする平岡札幌大谷大学教授です。
続いて、北海道教育大札幌校の濱地講師による「なぜ金融教育を学ばねばならないのか」についての講演を伺いました。
澤地講師の冒頭の話は少し端折って、タイトルに対するダイレクトな答えは、戦後日本の高度経済成長が年功序列と終身雇用という「日本モデル」を形成し国民生活も安定していたが、バブルの崩壊により「日本モデル」も崩壊してしまった。その結果、一人ひとりの国民が自らの生活を守るためにも金融教育が必要になったと説きました。
ところで金融教育とは、そもそもなんぞや?ということですが、フォーラムでは語られることがありませんでしたがウェブ上で調べると、「金融教育とは、お金や金融の様々なはたらきを理解し、それらを通じて自分の暮らしや社会について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育である」とあった。
つまり澤地氏に言わせると、給料の低下や非正規雇用の増加など、国民の生活環境が厳しくなっているので自らの生活を守るためにも金融教育が必要であるということのようです。
しかし、仮にそうだとしたら寂しい話だと思いました。先行き暗い日本経済の中で自らの生活を守るために金融について学ばねばならないというのですから…。
明るい話を聞いたり、暗い話を聞いたり、といろいろでしたが、一般的に学校教育関係者は金融経済については疎い人たちが多いような気がします。
しかし、いつまでもそうであってはならないと思います。例え経済の世界から遠い教育関係者とは云っても、国の根幹を左右する金融経済について理解し、それを噛み砕いて子どもたちに伝える必要があると感じた金融経済フォーラムでした。自らの過去を反省しながら…。
フォーラムは若干の休みを挟んで、「“伝える力”で経済の学習はもっと面白くなる」と題して札幌大谷大学の平岡教授の話に移りました。
平岡氏は模擬授業の形をとりながらの講演でした。氏は大谷大学ばかりでなく、札幌市内の複数の私立大学で経済学概論のような授業を担当しているようです。その経験から、経済に関心を持たない学生、経済用語を正確に書けない学生、等々かなり深刻な実態が報告されました。氏は高校段階で経済の基礎的な学習をぜひ実施して基礎的な学力をしっかりと身に付けさせてほしいと訴えました。
その上で、現実の大学で授業は身近な事例を数多く取り入れて学生の関心を高めるために腐心していると話し、その実際を数例示しました。
現代の学生の学力不足は多方面で指摘されていることですが、実際に教えている側からそうした話をうかがうと一層深刻さが伝わり、中学・高校はもとより小学校においてもその対策に本腰を入れねばならないことを感じさせられました。
※ 講演をする平岡札幌大谷大学教授です。
続いて、北海道教育大札幌校の濱地講師による「なぜ金融教育を学ばねばならないのか」についての講演を伺いました。
澤地講師の冒頭の話は少し端折って、タイトルに対するダイレクトな答えは、戦後日本の高度経済成長が年功序列と終身雇用という「日本モデル」を形成し国民生活も安定していたが、バブルの崩壊により「日本モデル」も崩壊してしまった。その結果、一人ひとりの国民が自らの生活を守るためにも金融教育が必要になったと説きました。
ところで金融教育とは、そもそもなんぞや?ということですが、フォーラムでは語られることがありませんでしたがウェブ上で調べると、「金融教育とは、お金や金融の様々なはたらきを理解し、それらを通じて自分の暮らしや社会について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育である」とあった。
つまり澤地氏に言わせると、給料の低下や非正規雇用の増加など、国民の生活環境が厳しくなっているので自らの生活を守るためにも金融教育が必要であるということのようです。
しかし、仮にそうだとしたら寂しい話だと思いました。先行き暗い日本経済の中で自らの生活を守るために金融について学ばねばならないというのですから…。
明るい話を聞いたり、暗い話を聞いたり、といろいろでしたが、一般的に学校教育関係者は金融経済については疎い人たちが多いような気がします。
しかし、いつまでもそうであってはならないと思います。例え経済の世界から遠い教育関係者とは云っても、国の根幹を左右する金融経済について理解し、それを噛み砕いて子どもたちに伝える必要があると感じた金融経済フォーラムでした。自らの過去を反省しながら…。