旅程が確定してホッとしたためだろうか、「私のニュージーランド物語」のストーリーはその後ほとんど進展しておりません。旅立ちが一週間後に迫って、少々の焦りも感じ始めている今日この頃です。
※ 私が今回の旅で2日間遊ぼうと思っているクイーンズタウンの湖の風景です。
本来なら旅行社に任せるべき旅の手配を自分の手で行うという、私の能力からいってやや無謀なことにチャレンジしたものだから、その手配が一段落したことでどこかホッとした思いが私を支配し、その後の準備等がほとんど進展しないまま今日を迎えています。
今、あらためて今回の旅の意義を考えてみている。「いったい今回の旅の目的は何なのだろう?」と…。
私の中でそのことは明確なものとして意識はしていないのだが、どこかで私は45年前の旅を意識しているように思える。
45年前…。
1968年6月から1969年3月までの10か月間、私はヨーロッパ・中近東・アジアの国々を彷徨して歩いていた。それは究極のセルフプロデュースの旅だった。
今回の旅も私はセルフプロデュースにこだわった。とは言っても1968年当時とはまるで状況は異なっているのだが…。
つまり私は今回の旅は「ニュージーランドに語学留学している友人に会ってくる」ことだけが唯一の目的で、その旅を自らプロデュースしてやり遂げることに意義を見出したいと思っている。
1969年の旅はヒッチハイクの旅だったから予定も何もなく行き当たりばったりの旅だった。唯一の予定はイタリアで予約した、インド・ボンベイ(現在のムンバイ)から2月21日発のフランス郵船の出航に間に合わせることだった。
しかし、今回は飛行機に何度も乗り換えるのだが、それらが予定どおりゆくのか、あるいはトラブルに巻き込まれるのか…。ホテルの手配は思っているように成約されているのか…。バスは予定どおり走るのか…。等々、かっちりと組まれた予定がかえって不安を増幅する。トラブルに見舞われた時に、はたしてそれを切り抜けることができるのか…。
不安は尽きない…。
だから…。今回はやり遂げることに旅の意義を見出したいと思っているのです。