最近はどこへ行っても「レガシー、レガシー」の大合唱である。特に東京オリンピックが決まったことで、その声は一段と高くなってきたように感ずる。ある日、突然降って湧いたように市民権を得たオリンピックレガシーに関したシンポジウムに耳を傾けたのだが…。
今回のシンポジウムも旅に出る前に参加したイベントである。
3月27日(日)午後、笹川スポーツ財団が主催する「スポーツが創る!地域の理想の未来像~東京2020と地域のレガシーを考える~」というシンポジウムに参加した。
最初に度肝を抜かれた!(ちょっとオーバーかな?)
入場者に対するセキュリティチェックが航空機の搭乗者チェック並みに行われていたのだ。(搭乗者ゲートをくぐるような装置を持ち込んで)これには驚いた。その上、会場に入ると目つきの鋭いスタッフが会場の要所に立って、入場者の不審な動きをチェックするという物々しさなのだ。
「これは、いったい何?」、「何故、そこまで警戒するの?」…。そう思ってしまった私からはシンポジウムを真摯に聴こうとする気持ちがすっかり失せてしまった。
※ 開会挨拶をした小野清子笹川スポーツ財団の理事長です。
確かに、講師やパネラーに、現職大臣や道知事といった要人が出席するシンポジウムであったのだが、あまりにも露骨な参加者への警戒ぶりにはすっかり嫌気だけが私を支配した。
こう書くと、「時節柄、警戒の上にも警戒を重ねることが、主催者として当然の措置である」と反論する向きもあるのかもしれないが、例えそうだとしても、入場者に違和感を持たれないようなスマートな警備方法はないものだろうか?
※ 基調講演とパネリストを務めた遠藤利明オリンピック・パラリンピック担当大臣です。
シンポジウムのプログラムは次のようになっていた。
◇開会挨拶 小野清子(笹川スポーツ財団理事長)
◇基調講演 遠藤利明(東京オリンピック・パラリンピック大臣)
◇パネルディスカッション登壇者
・遠藤敏明
・高橋はるみ(北海道知事)
・原田雅彦(雪印メグミルクスキー部監督)
・青島健太(スポーツライター)
◇挨 拶 秋元克広(札幌市長)
※ パネリストを務めた高橋はるみ北海道知事です。
本シンポジウムの要はパネルディスカッションではないか、と思っていたのだが、登壇者の思惑がそれぞれだったこともあり、いったい何が言いたかったのか?何がシンポジウムのねらいだったのかがいま一つはっきりと伝わってこなかった。
もっともそれは、先述したように私自身が若干白けた気持ちで臨んでいたことも大いに関係があるのだが…。
そうした中、当年80歳になる小野清子さんのかくしゃくとした挨拶が印象的だった。
また、遠藤大臣の人の良さそうな飾らない話し方、大会エンブレムや新国立競技場の聖火台の問題などについて率直に裏事情について話されたことが印象に残った。
※ 同じくパネリストを務めた原田雅彦雪印メグミルクスキー部監督です。
オリンピックレガシーについては、開催費用が莫大なるにつれて、開催国が国民の理解を得るために、開催することによる物的・人的・文化的etc.な成果が遺っていくことを積極的にアピールする必要があることから、近年叫ばれるようになってきたと私は理解している。
特に前回大会のロンドンオリンピックで、そのことが声高に主張されたように記憶している。
※ 全体進行、パネルディスカッションのコーディネーターを務めた青島健太氏です。
1964年に開催された東京オリンピックは、確かに東京、ひいては日本全体が飛躍するキッカケになった大会だった。その意味では、大きなレガシーを遺した大会だった。
2020年の次期東京オリンピックがはたして1965年大会のように大きなレガシーを遺す大会となるかどうか?そうした意味からも2020東京オリンピック・パラリンピック大会を見守っていきたいと思う。
今回のシンポジウムも旅に出る前に参加したイベントである。
3月27日(日)午後、笹川スポーツ財団が主催する「スポーツが創る!地域の理想の未来像~東京2020と地域のレガシーを考える~」というシンポジウムに参加した。
最初に度肝を抜かれた!(ちょっとオーバーかな?)
入場者に対するセキュリティチェックが航空機の搭乗者チェック並みに行われていたのだ。(搭乗者ゲートをくぐるような装置を持ち込んで)これには驚いた。その上、会場に入ると目つきの鋭いスタッフが会場の要所に立って、入場者の不審な動きをチェックするという物々しさなのだ。
「これは、いったい何?」、「何故、そこまで警戒するの?」…。そう思ってしまった私からはシンポジウムを真摯に聴こうとする気持ちがすっかり失せてしまった。
※ 開会挨拶をした小野清子笹川スポーツ財団の理事長です。
確かに、講師やパネラーに、現職大臣や道知事といった要人が出席するシンポジウムであったのだが、あまりにも露骨な参加者への警戒ぶりにはすっかり嫌気だけが私を支配した。
こう書くと、「時節柄、警戒の上にも警戒を重ねることが、主催者として当然の措置である」と反論する向きもあるのかもしれないが、例えそうだとしても、入場者に違和感を持たれないようなスマートな警備方法はないものだろうか?
※ 基調講演とパネリストを務めた遠藤利明オリンピック・パラリンピック担当大臣です。
シンポジウムのプログラムは次のようになっていた。
◇開会挨拶 小野清子(笹川スポーツ財団理事長)
◇基調講演 遠藤利明(東京オリンピック・パラリンピック大臣)
◇パネルディスカッション登壇者
・遠藤敏明
・高橋はるみ(北海道知事)
・原田雅彦(雪印メグミルクスキー部監督)
・青島健太(スポーツライター)
◇挨 拶 秋元克広(札幌市長)
※ パネリストを務めた高橋はるみ北海道知事です。
本シンポジウムの要はパネルディスカッションではないか、と思っていたのだが、登壇者の思惑がそれぞれだったこともあり、いったい何が言いたかったのか?何がシンポジウムのねらいだったのかがいま一つはっきりと伝わってこなかった。
もっともそれは、先述したように私自身が若干白けた気持ちで臨んでいたことも大いに関係があるのだが…。
そうした中、当年80歳になる小野清子さんのかくしゃくとした挨拶が印象的だった。
また、遠藤大臣の人の良さそうな飾らない話し方、大会エンブレムや新国立競技場の聖火台の問題などについて率直に裏事情について話されたことが印象に残った。
※ 同じくパネリストを務めた原田雅彦雪印メグミルクスキー部監督です。
オリンピックレガシーについては、開催費用が莫大なるにつれて、開催国が国民の理解を得るために、開催することによる物的・人的・文化的etc.な成果が遺っていくことを積極的にアピールする必要があることから、近年叫ばれるようになってきたと私は理解している。
特に前回大会のロンドンオリンピックで、そのことが声高に主張されたように記憶している。
※ 全体進行、パネルディスカッションのコーディネーターを務めた青島健太氏です。
1964年に開催された東京オリンピックは、確かに東京、ひいては日本全体が飛躍するキッカケになった大会だった。その意味では、大きなレガシーを遺した大会だった。
2020年の次期東京オリンピックがはたして1965年大会のように大きなレガシーを遺す大会となるかどうか?そうした意味からも2020東京オリンピック・パラリンピック大会を見守っていきたいと思う。