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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

小笠原の旅物語 7 ザトウクジラ & 戦跡

2018-03-17 23:20:24 | 道外の旅

 小笠原の旅を終えて1週間が過ぎた。まだまだ旅を語りたいと思うが、そろそろ潮時かとも思う。今回の旅でまだ語っていなかった印象的だった二つのことに触れてみたい。         

ザトウクジラのテールスラップ
 
 今回の小笠原の旅の最後は、ホエールウォッチングのツアーに参加したが、とても興奮したホエールウォッチングだった。
 この時期(11月~5月)、ザトウクジラは寒い北極圏から温かなこの海域に移動し、交尾・出産・子育てをするために彼らに遭遇するチャンスが多いらしい。

             
             ※ 定員23名のこのような小さなクルーズ船でのウォッチングでした。

 私たちは定員23名の小さなクルーズ船で父島の周辺の海に乗り出した。
 この日は波が荒く、船も揺れたが予め酔い薬を服用していたこともあり、船酔いなどまったくせずにクルージングを楽しめた。

             
             ※ 船長は船橋から四方八方に目を光らせクジラの出没を見張ってくれました。

             
             ※ スタッフは船首に陣取り、クジラの出没に目を光らせてくれました。。
 
 クルージングでは、南島への上陸、イルカウオッチング、魚への給餌、などなどのプログラムが組まれてそれぞれ楽しめたが、クルーズ最大の目的はホエールウォッチングだった。
 船橋には船長が、船首にはスタッフが張り付き、広い海をにらみクジラを探してくれた。
 そうして私たちは2度、3度とクジラのブロウ(潮吹き)を確認することができた。その中でも親子のクジラが船の方に寄ってくるに際して、子クジラが何度も尻びれを海に叩きつけるテールスラップを見せてくれた。私は夢中になってカメラのシャッターを切ったのだが、一枚もまともな写真を撮ることができずガッカリした。

             
             ※ 写真のようにテールスラップを終えて水中に潜ってしまった写真を何枚写したことでしょう…。

 ところが、その後もう一度比較的大きなザトウクジラが現れて、今度は慎重にシャッターを切ったところ見事に写真に収めることができた。
 私は自らの目で確認できれば十分と考えていたのだが、写真にまで収めることができて大満足だった。
 ただ、残念ながらクジラが大きく水面にジャンプし背中から水面に落ちるブリーチの場面は目撃することができなかった。

 それでは感動のスリーショットを!

             

             

             


まだ残る戦いの跡

 小笠原諸島は太平洋戦争において日本軍の重要な戦略拠点だった。
激戦地となった硫黄島では多くの兵士が犠牲となったが、父島には上陸はされなかったものの激しい空爆にさらされたという。私が歩いた中でも、日本軍が使用した建物や壕、食器や瓶などがいまだに散見された。
 戦後70年が経った今も風雨にさらされながら残っているこうした遺品は、私たちに戦争の惨たらしさ、愚かさを伝えてくれているようだった…。

             
             ※ 旭山山中で見かけた兵士が隠れたであろう壕の跡です。

             
             ※ 壕の近くで見かけた食器などの遺品です。

             
             ※ 先の遺品からそう遠くないところで再び目にしました。

             
             ※ 初寝浦展望台の近くには朽ち果てた軍の司令部跡のような建物が2棟残っていました。

             
             ※ 同じく残っていたもう一棟の建物跡です。

             
             ※ その建物内部の様子です。

             
             ※ 中央山山頂近くに残っていた砲台跡とみられる残骸です。