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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

小笠原の旅物語 1 ボニン・アイランド & おがさわら丸

2018-03-11 20:40:32 | 道外の旅

 小笠原諸島のことを英語ではBonin Island(ボニン・アイランド)と称するようだ。事実、小笠原の海の色をボニンブルーと称したり、島内のツアー会社には「ボニンブルー シマ」とか、「BONIN WAVE」などという会社名が目立つ。その由来を島のガイドに聞いた。
 そして、私たちを島へ運んでくれた「おがさわら丸」のことを…。
 

               
               ※ ホエールウォッチングで目撃することができたザトウクジラの頭です。テールフラップの絵は後日に!

ボニン・アイランド 

 島滞在最終日の午前、「ホエールウォッチング」のツアーに参加した。その時のツアースタッフの男性が島のことについていろいろと教えてくれた。
 その男性に「小笠原のことを何故ボニンアイランドと称するのですか?」と問うと、小笠原の存在は早くから知られていたが、江戸末期まで人は住まず無人島だったという。そんな島のことを欧米人に聞かれた際に、和人は「無人島(ムニンシマ、又はブニンシマ)」と伝えたところ、欧米人には「ボニン」と聞こえたことから、Bonin Islandと欧米人には伝えられた、ということだった。

 そう聞いて合点がいったことがあった。
 「旭山」をトレッキングした時だった。旭山のトレッキングコースは、小笠原の植物の固有種について丁寧に説明プレートが付けられていた。その数はものすごく多かった。
 あまりに多く、全てはとてもチェックできなかったのだが、そのなかに「ムニンナキリスゲ」とか「ムニンシラガゴケ」というように「ムニンOOO」という固有種がすごく多かったことを思い出した。
 「ムニン」、「ボニン」は「小笠原」のことを指す言葉のようである。

               
               ※ 小笠原の固有種の一つ「ムニンナキリスゲ」です。

               
               ※ 同じく固有種の「ムニンシラガゴケ」です。

               
               ※ こちらも固有種の「タコノアシ」と見た目どおりの命名です。

おがさわら丸(三代) 

 私たちを小笠原まで運んでくれた三代目の「おがさわら丸」は近代的な大型フェリーだった。何せ建造年が2016年1月というから、進水して1年少々という新造船だった。
 一代目、二代目に比べ大型化、高速化が図られたそうで、全長150m、総トン数11,000トン、定員は894名ということだった。
 船内は7層になっていて、上階になるほど部屋のグレードは上がっていた。
 私は2等寝台だったので、4階(4デッキ)だった。
 他の部屋は覗くことができないので、2等寝台をレポすると、広さが一畳半(幅75cm、長さ200cm)くらいの広さにマットが敷いてあって、上掛け、枕ももちろん用意されている。
 私にとってありがたかったのは、カーテンでプライバシーが保障されていたことと、部屋ごとにコンセントが用意されていたことだった。

               
               ※ 私がお世話になった2等寝台の様子です。

 パブリックスペースとしては、「船内案内所」、「展望ラウンジ」、「レストラン」、「売店」、「ミニサロン」、「シャワールーム」、「洗面所」、「自販機、給湯器、電子レンジ」、「喫煙所」、「談話室」、「ペットルーム」、「授乳室」など、長いクルーズに必要と思われるものはすべて備えられていた。
 もちろんトイレは温水洗浄便座(ウォシュレット)である。

 小笠原・父島の二見港の船客待合所の壁面には「早期小笠原空港の開港を!」と大書されたスローガンがあった。
 帰りの船で出張で3週間島に留まっていた方と話をしたとき、「島民にとって、空港が開港することは悲願なんでしようね」と話しかけたら、「いや、案外反対派も多いと聞きましたよ」と話していた。
 う~ん、これはどういうことなのだろう?明日はそのことについて少し触れてみたい。

               
               ※ ゲストの船内におけるあらゆる問合せに応えてくれる「船内案内所」です。

               
               ※ 第7デッキに設けられた「展望ラウンジ」です。

               
               ※ 第4デッキに設けられた「レストラン 父島」のエントランスです。

               
               ※ レストラン内部です。船のレストランらしくテーブル、椅子は固定式でした。

               
               ※ 第3デッキに設けられた「ミニサロン 南島」です。

               
               ※ 自販機です。飲み物だけではなく、おにぎり、カップ麺、つまみ類なども販売されていました。

               
               ※ 各デッキを繋ぐ階段が船中央に設けられていました。

               
               ※ 階段の他に、各デッキをエレベーターが繋いでいました。

               
               ※ 船内の廊下です。

               
               ※ 行きの船では「小笠原を120パーセント楽しむ方法」というレクチャーも開催されました。

               
               ※ 小笠原に近づいた時にはホエールウォッチングも開催されました。一度だけ見えたそうだが、私はしびれを切らして離れたために目撃できず。