冒険家・萩田氏のお話を伺うのは2回目である。萩田氏のお話を伺っていてとても残念に思うのは、氏の偉業が聞いている私たちに十分に伝わってこないことだ。冒険家は単に冒険をやり遂げるだけではなく、その偉業を伝えることも大切なのではと思うのだが…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/9c/80c44fa60218b54e8699eaaa3e781d95.jpg)
※ 会場で語る萩田泰永さんです。
3月25日(日)午前、円山動物園において円山動物園ホッキョクグマ館オープンを記念して、先日南極大陸1,126キロを50日間かけて無補給単独徒歩による南極点到達に成功した萩田泰永氏(41歳)の講演会があり参加した。
荻田氏は従来、北極探検家として過去十数年、数々の北極冒険に取り組んで来られた方である。私が以前に氏のお話を伺ったのも北極の冒険に関しての話だった。
今回は同じ極地探検ということで、初めて南極点を目ざす無補給単独徒歩による挑戦をし、見事目的を達成したことの報告会ということだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/19/fc6e1f80a61696da955bd85da58aa3fe.jpg)
※ 会場にはなぜか「北極単独歩行」のポスターが張られていた。
荻田氏はこれまで北極探検を主にしてきたことから、北極探検と南極探検を対比しながら語ってくれた。
曰く、南極は大陸であり、北極は海であるということ。
曰く、北極に比べて、南極の方が気温が低いということ。(冬季で比較すると、南極はマイナス60~70℃、北極はマイナス40℃程度)但し、今回は南極の夏の探検だったためマイナス20~30℃程度だった。それに対して北極の場合は、夏はマイナス10℃~0℃ていどになるが、氷が薄くなり冒険の季節ではなく、冒険をするには南極より低い気温の中で行わねばならないということだった。
曰く、南極には動物はほとんどいないが、北極はホッキョクグマをはじめ、さまざまな動物が存在すること、等々…。(ホッキョクグマには命の危険を感ずる)
さらには、北極探検は氷の上を往く探検なので、乱氷帯に巻き込まれたり、薄氷の上を行かねばならないなどの危険性があるという。
私は最初に、今回の講演は南極的到達の報告会と記したが、どうやら荻田氏の中ではそうではなかったようだ。聴衆に子どもの姿が目立ったこともあり、そうした内容となったのだろうか?
後半は質疑応答コーナーとなり、子どもたちの質問に答える形となり、私が期待するような報告会的なものではなかった。
※ 会場内には今回の南極点単独歩行で実際に使用したソリ、防寒ウェア、テントなどが展示されていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/e8/4c8657fc2308a73bc8dde6375630f77d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/37/00686954c18217cbb0f3b66a243ce870.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/b9/5c668a4310359b8df7b7beb51be5cfca.jpg)
前回、そして今回と萩田氏のお話を聴いていてもどかしく思うのは、萩田氏がやり遂げたことは一般人にはとても真似のできない、危険で困難なことだ。それにもかかわらず、その大変さが伝わってこないのである。萩田氏のお話を伺うかぎりは、なんだかいとも簡単に、あっさりとやり遂げてしまったように聞こえてくるのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/d7/c3f00dea8dcd920ba831d4fe4c82b58b.jpg)
※ 南極点に到達したときの荻田氏です。荻田氏の手前に極点の印が見えます。
私たちが冒険家の方から聞きたいと思っているのは、どのような困難に遭遇したのか、どのような危険に遭ったのか、そしてそれらをどう乗り越え、偉業達成に結びつけたのか、そのストーリーを聞きたいのである。
つまり私たち一般人にはけっして真似のできないことを、いわば身代わりになって挑み続ける様子を臨場感溢れるがごとく語ってほしい、というのは身勝手な望みなのだろうか?
そういえば、あの植村直己氏も朴訥で、口数が少なかったなぁ…。
私は能弁に語る冒険家・角幡唯介に魅力を感ずるのだが…。
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※ 会場で語る萩田泰永さんです。
3月25日(日)午前、円山動物園において円山動物園ホッキョクグマ館オープンを記念して、先日南極大陸1,126キロを50日間かけて無補給単独徒歩による南極点到達に成功した萩田泰永氏(41歳)の講演会があり参加した。
荻田氏は従来、北極探検家として過去十数年、数々の北極冒険に取り組んで来られた方である。私が以前に氏のお話を伺ったのも北極の冒険に関しての話だった。
今回は同じ極地探検ということで、初めて南極点を目ざす無補給単独徒歩による挑戦をし、見事目的を達成したことの報告会ということだった。
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※ 会場にはなぜか「北極単独歩行」のポスターが張られていた。
荻田氏はこれまで北極探検を主にしてきたことから、北極探検と南極探検を対比しながら語ってくれた。
曰く、南極は大陸であり、北極は海であるということ。
曰く、北極に比べて、南極の方が気温が低いということ。(冬季で比較すると、南極はマイナス60~70℃、北極はマイナス40℃程度)但し、今回は南極の夏の探検だったためマイナス20~30℃程度だった。それに対して北極の場合は、夏はマイナス10℃~0℃ていどになるが、氷が薄くなり冒険の季節ではなく、冒険をするには南極より低い気温の中で行わねばならないということだった。
曰く、南極には動物はほとんどいないが、北極はホッキョクグマをはじめ、さまざまな動物が存在すること、等々…。(ホッキョクグマには命の危険を感ずる)
さらには、北極探検は氷の上を往く探検なので、乱氷帯に巻き込まれたり、薄氷の上を行かねばならないなどの危険性があるという。
私は最初に、今回の講演は南極的到達の報告会と記したが、どうやら荻田氏の中ではそうではなかったようだ。聴衆に子どもの姿が目立ったこともあり、そうした内容となったのだろうか?
後半は質疑応答コーナーとなり、子どもたちの質問に答える形となり、私が期待するような報告会的なものではなかった。
※ 会場内には今回の南極点単独歩行で実際に使用したソリ、防寒ウェア、テントなどが展示されていました。
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前回、そして今回と萩田氏のお話を聴いていてもどかしく思うのは、萩田氏がやり遂げたことは一般人にはとても真似のできない、危険で困難なことだ。それにもかかわらず、その大変さが伝わってこないのである。萩田氏のお話を伺うかぎりは、なんだかいとも簡単に、あっさりとやり遂げてしまったように聞こえてくるのだ。
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※ 南極点に到達したときの荻田氏です。荻田氏の手前に極点の印が見えます。
私たちが冒険家の方から聞きたいと思っているのは、どのような困難に遭遇したのか、どのような危険に遭ったのか、そしてそれらをどう乗り越え、偉業達成に結びつけたのか、そのストーリーを聞きたいのである。
つまり私たち一般人にはけっして真似のできないことを、いわば身代わりになって挑み続ける様子を臨場感溢れるがごとく語ってほしい、というのは身勝手な望みなのだろうか?
そういえば、あの植村直己氏も朴訥で、口数が少なかったなぁ…。
私は能弁に語る冒険家・角幡唯介に魅力を感ずるのだが…。