昨夕(8月29日)のことである。ある会合がススキノのとある居酒屋で行われるとあって出かけたのだが…。私はその居酒屋を見つけるのに30分以上右往左往する事態になった。我、未だ田舎おやじの域を脱し得ていないことを痛感させられた…。
私が所属する退職組織が取り組んでいる児童会館での夏季の「学習支援活動」を終えての反省慰労会をススキノの居酒屋で行う、と幹事から連絡があった。その居酒屋は中央区の南4条西4丁目にあるという。私は居酒屋の名前と住所をメモし、昨夕指定された時間に間に合うように地下鉄を駆って向かった。
南4条西4丁目というから地下鉄「すすきの」駅から出ると直ぐのススキノのランドマーク的商業施設「ラフィラ」がその地番なので、「ラフィラの周りにある居酒屋だろう」と思い、その周辺を探し始めた。
周辺をぐるっと回ってみたのだが、居酒屋が入っているというビルも、居酒屋の看板も見当たらない。見落としたのかもしれない。そこで反省慰労会に出ているであろう方の携帯電話にかけてみたのだが、二人とも電話に出ない。
仕方がないので再び周辺を慎重に回り始めたのだが、一向にそれらしき店は見当たらなかった。集合時間は刻々と迫っている。
「これはもうだめだ。仕方ない、帰ろう」と思い始めた。「まてよ?」その前に一応スマホで店をググってみることにした。すると店のマップが出ていて、それを見ると…。なあ~んと、店の位置は電車通りの向かい側にあるではないか!?
店に入ったときは開始時刻ギリギリだった。ホッ。
この後は、「学習支援活動」を振り返りながら、和気あいあいと楽しいひと時を過ごした私たちだった…。
それにしても私が思いもよらず苦労してしまったのは、札幌の地番の付け方の特徴を忘れてしまっていたからだった。
札幌の街の条・丁目表示は本州各県の表示方法と違うと以前に聞いたことがある。つまり本州では一つのブロックに条・丁目の表示が付いているのに対して、札幌の地番の付け方は、通りに面している両側が同じ条・丁目になっているのだ。
例えば、北1条西〇丁目という場合、広い北1条通りを挟んだ北側と南側が同じ「北1条西〇丁目」となっている。
したがって、私が苦労してしまった「南4条西4丁目」も電車が走る広い4条通りを挟んだ北側と南側が同じ地番だったのだが、私は南側ばかりを探し回っていたのだ。
こうした札幌市の地番の付け方の特徴を忘れてしまうようだと、私はまだまだ“札幌人”になりきっていないことを覚らされた思いである。
札幌へ転居して12年。「我、未だ田舎おやじの域を脱し得ず」を露呈したエピソードだった。