若いとはちょっと言い難い中高年のアマチュアミュージシャンが繰り出す、ちょっと懐かしいポップミュージック、それをアコーステックサウンドで聴かせる曲の数々を懐かしい思いで聴き入った。このようなコンサートもたまにはいいなぁ~。
9月25日(日)、札幌資料館において「さっぽろアコースティックコンサート実行委員会」が主催する「大通オータムコンサート」を聴いた。
出演は男女ユニットの「ダブルリバー(double river)」、男女の3人組ユニットの「トリオ・デ・ル・プシュ(trio-de-le-pushut)」、そしてサイモン&ガーファンクルのカバー・デュオの「トムさんジェリさん」の3組が登場した。
「ダブルリバー」の二人は30代の女性ボーカル(andフルート)と50代後半のギターのデュオだったが、ボーカルの高く澄んだ歌声が推しのデュオと映った。「あらいぐまラスカル」の挿入曲「ロックリバー」、八神純子の「水色の雨」、矢野まきの「青空に浮かぶ白い月」などのカバー曲を演奏した。
続く「トリオ・デ・ル・プシュ」は50代中盤の女性ボーカルと、ギター、パーカッションのトリオが登場した。こちらはアルトの女性ボーカルだったが、選曲がユニークだった。演奏した10曲を並べると、①オンザサニーサイドストリート、②花の首飾り、③月光値千金、④イパネマの娘、⑤片想い、⑥コーヒールンバ、⑦黄昏のビギン、⑧石狩挽歌、⑨サマーサンバ、⑩ディスパシート、と並べるとこのトリオの音楽の指向が分からなくなった。MCの方も「もうなんでもありです」と話していたが、これはこれで三人は演奏を心から楽しんで活動していることを伺わせてくれた。
最後はサイモン&ガーファンクルのカバーだけに拘りつづける「トムさんジェリさん」のツィンボーカルが登場した。さらにこの日限定でベースギター、パーカッションが応援として加わった。演奏された曲は、①ミセスロビンソン、②アメリカ、③スカボロフェア、④ボクサー、⑤コンドルは飛んでいく、⑦サウンドオブサイレンス、以上7曲が演奏された。二人の歌声が時にバランスを欠くところもあったが、7曲全てがS & Gの大ヒット曲ばかりである。懐かしさにどっぷりと浸りながら、彼らのステージを楽しんだ。
こうしたポップミュージックを今後も時には楽しみたいと思いながら会場を後にした。
私にとってはS&Gやカーペンターズなどを聴いていた時が最も癒される時間でした。
しめまめさん世代になるともっと幅が広くなるんでしょうね。
昔の歌のほうが節回しがシンプルでした。今の歌は、細かな符割りで、節回しの中で一音だけヒョイっと上がったり下がったりが難しそう。もしかして、そのへんは歌手の個性という裁量かもしれませんが。
歌詞も文字数が多いですし。ラップの影響なのかな……。
それが悪いということではありません。音楽が技術的に進歩しているためですから。まあ、ぼくのようにそれについていけない身には、懐かしのポップミュージックには癒やされそうです。もしかして、ぼくたちが若い頃に「懐メロ」といってバカにしていた(若者は狭量だから)音楽も、上の年代の方々には癒しだったのでしょう。
もっとも、当時は「癒し」という言葉はなかったのですが。