今年もあのけっして広くはない西区民センターの区民ホールで西区オーケストラの素晴らしい音を聴くことができた!MCの方の好リードもあって温かな雰囲気の中でモーツァルトやラフマニノフを楽しく聴くことができた!
11月26日(日)午後、西区民センターで西区オーケストラによる「ファミリーコンサート」が開催され、友人たちと一緒に聴くことができた。広くはないと記したが、オーケストラが60名を超す多人数とあってフロアの半分をオーケストラが占め、聴衆の方はフロアの半分くらいの広さのため定員130名ということだった。そのため入場整理券を入手するのが毎年大変なのだが、なんとか入手することができた。
私たちは開場前に列を作って待ったこともあり、最前列に席を取ることができた。すると、その席は指揮者と目と鼻の先といったくらい接近した位置で聴けたのだが、これも西区のファミリーコンサートの特徴といえば特徴である。
さらにこのファミリーコンサートは団員の方の解説がとてもフレンドリーに話してくれるために演奏する曲目は本格的であるにも関わらず、コンサートはとてもアットホームな雰囲気に包まれたものであることも好ましい。
今回演奏された曲目は次のとおりである。
◇モーツァルト/交響曲第40番より第1楽章
◇ラフマニノフ/交響曲第2番より第3楽章
◇ドヴォルザーク/交響曲第8番より第4楽章
(休憩をはさんで)
◆『チャイコフスキー三大バレエ組曲』からワルツ特集
◇「眠れる森の美女」より ワルツ
◇「くるみ割り人形」より 花のワルツ
◇「白鳥の湖」より ワルツ
指揮者は、西区オーケストラの指導者であり、常任指揮者でもある鎌倉亮太氏である。鎌倉氏は大谷大の音楽科准教授であり、かつピアニストとしても活躍中の方で、札幌におけるクラシック界では指折りのお一人と目されている方である。
そうした方に指導されているからだろうか?西区オーケストラの演奏はいつ聴いても レベルの高い音を聴かせてくれるように私は感じている。
この日もその印象は変わらなかった。演奏陣の顔ぶれを伺うと、女性、しかも割合ベテランの域に達している方が多いように感じられた。(もちろん男性陣もたくさん含まれてはいるのだが)鎌倉氏の指導を得て、日々練習を重ねておられることを偲ばせてくれる演奏に私の耳には届いた。
面白い発見をした。演奏が終わって会場を後にするときに、MCを務めた方に「本日の演奏者は何人だったのですか?」とお聞きしたところ「あら、何人なのかしら?」という答えが返ってきた。よくお聞きしたところ、「その日の演奏によって、他のオーケストラなどから応援が入るために正確な人数は分からない」のだという。つまり、アマチュアのオーケストラの場合、団員の方が病気とか所用によって欠ける場合があったり、曲目によって必要なパートが不足していたりした場合に、他団体に助けたり、助けられたりしているのが実状なのかもしれない、という裏事情を垣間見た思いだった。
西区オーケストラは来年4月にKitaraにおいて定期演奏会を予定しているという。ぜひ駆け付けたいと思っている。