田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

二つの “宝石” 写真展

2024-12-11 19:50:31 | 作品展・展覧会等
 “宝石” といっても、あの鉱石の宝石ではない。一つは「青い宝石」とも称される野鳥のカワセミである。もう一つは、「ジュエリーアイス」と呼ばれる氷が豊頃町の大津海岸に打ち寄せられ、最近脚光を浴びている様を写し取った写真展を覗いてみた。

       

 私にとってはかなり珍しい二日連続のギャラリー巡りである。本日(12月11日)は、富士フィルムフォトサロンで開催されている岸本日出雄写真展「氷が創る奇跡の海岸+飛ぶ宝石・カワセミの一瞬の美」を観賞したいと思い足を運んだ。
 実は昨日、「さっぽろ漫画人協会忘年展」を見た後、引き続き子の写真展を覗こうと思っていたのだが、私が富士フィルムフォトサロンの場所をしっかりと把握していなかったために空振りに終わり、本日出直して観賞したのだ。なお、富士フィルムフォトサロンは大通西6丁目の南側で大通公園に面している。
 私は芸術的な写真などには全く無関心なのだが、“カワセミ” の華麗な一瞬を切り取るような画像だけはなぜか魅力を感じているのだ。「ジュエリーアイス」を撮った写真が展示されていた。「ジュエリーアイス」は、十勝川でできた氷が河口から流れ出て、河口近くの大津海岸に打ち上げられ、それが太陽の光を浴びた際に “宝石” のような輝きを見せることから命名されたとされている。
    

     
 写真展では、それらの「ジュエリーアイス」を岸本氏の一瞬を切り取る技で見事な写真が陳列されていた。なお、写真展では「カメラでの一点撮りは禁止」されていたが、そうではないものは許可され、SNSへの投稿もOKとの寛大な告知だったので、その忠告を守りながら何点か、添付することにします。
     
      ※ いただいたカーどの写真をスキャンしたものです。

 続いて奥のコーナーには私にとって待望のカワセミの色鮮やかな写真がたくさん展示されていた。そこには鮮やかな青い体毛に包まれたカワセミだけではなく、白黒の体毛のヤマセミも同時に展示されていた。(ヤマセミの写真も撮ったのだがボケちゃいました)
    
※ こちらもカードをスキャンしたものです。

 写真に貼付されていたコメントでは、カワセミの幼鳥が4羽同時に撮影できたのはほんの一瞬の出来事だったそうだ。
 岸本氏が説明されていたが、カワセミの体長はわずか17cmほどでスズメくらい大きさだそうだ。その大きさで川魚の捕獲する技を持っていることが素晴らしいと思える。

   
   
   ※ 上の2枚は、カワセミが川魚を捕獲する瞬間の図です。
    
 掲載する写真は拙劣ですが、主催者注意に違わぬように留意しながら掲載しますのでご覧ください。
 なお、こちらの展覧会は会期が本日までとなっていました。

 ※ 掲載写真の中で、ジュエリーアイスの一点ものと、カワセミの幼鳥を4羽を写した2枚は、いただいたカードをスキャンした写真であることをお断りしておきます。

さっぽろ漫画人協会忘年展 2024

2024-12-10 19:31:33 | 講演・講義・フォーラム等
 毎年恒例の「忘年展」である。風刺の効いた “笑い” を求めて、「ほくほく札幌ビル」の「らいらっく・ぎゃらりー」(大通西2丁目)を覗いてみた。

 本日(12月10日)より16日までの日程で、「さっぽろ漫画人協会忘年展」が開催されていることを知り覗いてみた。この忘年展は毎年開催されており、今回で51回目だという。
 あまり広くはない会場に一般の漫画による作品が15点、「川柳画」と称する川柳と同時に画が描かれた作品が33点展示されていた。
 それぞれクスッと笑わせられる作品が所狭しと展示されていた。プロとは違うアマチュアの作品だから、全てが観る者を唸らせるような作品ばかりでない。中には「ひねりが足りないなぁ」という作品や、「画がイマイチかなぁ」という作品も混じってはいた。そこで私なりに漫画の部、川柳画の部、それぞれのベスト5を選定させていただき、その作品を紹介することにします。ベスト1は貴方がお選びください。
 まず「漫画の部」です。(なお、漫画の部は「新」というテーマとの部と一般の部に分かれていた)
 まずは「新」の部から3点紹介します。    
 今年はこの人のことは外せないでしょう。大谷翔平選手にまつわるたくさんの「新」を携えた戦国武将が登場しました。大谷選手の今年は、「新チーム」、「新居」、「新婚」、「新家族」、「新記録」そして「新通訳」と、「新」づくめの一年でした。
     
    
 続いては、今春の「能登地震」を題材にし「謹賀年」から「謹賀年」にしたいという願いが込められた一作ですが、能登半島の擬人化が優れていますね。
    
    
 次は「軽めの紙幣、首相 大丈夫?」とタイトルが付けられた作品です。新首相についてはなんとなく分かる気もしますが、新紙幣の渋沢栄一にもそうした評価が囁かれているのですか?
    

 4作目は一般の部から、トランプ米大統領の選出をカードのトランプに掛け合わせた作品ですが、トランプさんの顔のイメージではなく、好々爺に見えているところは減点でしょうか?
       

 最後は強烈な皮肉が笑いを誘います。題して「総裁選 クレーンゲーム」として今年の自民との総裁選をゲームセンターのクレーンゲームに例えています。恋人(?)の二人の会話がまた笑わせます。(彼女)「どれでもい―よね―」(彼)「いんじゃね―」  ※ ガラスで光源が写り込んでいるのが残念!
   

 続いて「川柳画の部」です。
 最初に「寝転んで カステラ食べて 金メダル」です。道民にとってパリオリンピックで旭川市出身の北口榛花選手の金メダルは嬉しい出来事でした。また、彼女の明るいキャラクターも全国的な人気でしたね。
     
 
 2作目は、「始球式 人より上手く 運べるワン」 ここでも大谷選手がらみです。愛犬の「デコピン」は大人気でした。
      

 3作目は、「政治家も イモもミカンも 小粒なり」これは痛烈な皮肉の一句ですね。政治家の奮起を期待したいものです。
      
 4作目は、「ハラハラで 何も言えない しゃべれない」〇〇ハラスメントという言葉が世の中に氾濫しています。おじさんが心に浮かんだ言葉は、「きれいだね」、「髪切った?」、「頑張れ!」、「その服似合ってるね」…。難しい世の中になりましたなぁ。(リタイア親爺の感懐です)
     

 最後の5作目は「石破氏を たたいて渡る 総選挙」、「石破氏」と「石橋」を掛け合わせたものですが、果たして石破首相は石橋を叩いて渡るような総選挙したのでしょうか?そこは疑問も残りますが…。
       

 さて、あなたはどの作品をベスト1に選びますか?
 全48作品、それぞれに工夫があり、クスッと笑わせてくれて、楽しいひと時でした。
 忘年展の会期は16日までです。時間がありましたら覗いてみてはいかがでしょうか?その他にあなたの気に入る作品があるかもしれませんよ!

めだか会議 放談会「私の余暇の活用法」

2024-12-09 17:07:14 | 「めだかの学校」関連
 今回も会員の方々のさまざまな余暇の活用法を伺うことができた。それぞれが第一線を離れた今、それぞれの環境の中でボランティアに励んだり、自己研鑽に多くの時間を費やしたり、と前向きに生きられている方のお話を伺うことができた。

 本日午後、私の所属する「めだかの学校」は本年最後の学習を実施した。(12月だけは年末の第4月曜日を休みとしている)今回は表題どおり「めだか会議 放談会」を実施した。 
 今回のテーマは「私の余暇の活用法」ということだった。実はこの放談会のテーマについては、昨年の企画会議(運営委員会)において、そのほとんどを私が提案していたのだが、実施の段階になって大きな誤りに気付いた。
 というのも、リタイア組である私たちは「毎日が日曜日」とよく口にするが、考えてみると、私たちにとってはある意味24時間「全てが余暇」とも云える状況なのである。だから私たちにとっての関心事は「余暇を活用する」ことではなく、「余暇をいかに埋めるか」ということなのだ。

    

 それでも会員の方々は、「今何を生きがいとしているのか」、あるいは「与えられた環境の中でどう生きているか」などについて饒舌に語ってくれた。
 曰く、「クロスワードを解くことで老化に抗っている」、「町内会活動に取り組んでいる」、「放送大学で学んでいる」、「ボランティア活動に取り組んでいる」、「講演・講座を積極的に受講している」等々…。中には「うん十の手習いでピアノの練習を始めた」という方もいらっしゃった。
 私は?というと、「余暇をいかに埋めるか」=「スケジュール表を埋める」ことを目標にしていると話し、そのために新聞、フリーペーパー、インターネット、各施設におかれたパンフレットなどをチェックし、情報収集を怠らないようにして、各種講演・講座を受講し、コンサートを楽しみ、ウォーキングにも励んでいると発表させてもらった。
 各人の発表が一巡した後、話題を絞って深堀する段になると、皆さんの関心事がやや拡散気味となり、話がイマイチ深まらなかったのが少々残念だった。この辺りにテーマ設定の問題があったとも云える。

    
 いずれにしても、私たち「めだかの学校」に集う会員の方々は、自分の思いや実践を臆することなく発言してくれるところが素晴らしいと思っている。
 「めだか会議 放談会」は残り3回予定されていて、それぞれテーマが決まっている。次回はより深堀できるような話し合いがもたれることを期待しているのだが…。

ブラボー!プレットロ ノルディコ マンドリンコンサート

2024-12-08 19:47:40 | 講演・講義・フォーラム等
 それは「ブラボー!」と喝采を送るに相応しい演奏だったのではないだろうか?マンドリンの繊細な音に酔った。そして管楽器が加わっても、そのバランスが絶妙だった。歴史を刻んだプレットロ ノルディコの素晴らしいコンサートだった…。

    

 本日午後、札幌コンサートホールKitaraの大ホールにおいて「プレットロ ノルディコ」「第30回記念定期演奏会」が開催されたので駆け付けた。入場が無料ということもあって満員に近い聴衆が入った中での演奏会となった。
 楽団名の「プレットロ ノルディコ」とは、イタリア語のPlettro(爪、ピック)とNordico(北の、北国人)を組み合わせ「北国のマンドリン合奏団」という意味を込めた名称で、もともとは小樽市を中心に発足したのだが、その後幾多の変遷があり、1993年に新たに結成されたマンドリンの合奏団だという。その「プレットロ ノルディコ」が毎年定期演奏会を開催し、今回30回目の節目を迎えたということだ。
 演奏会は3部に分けられて構成されていた。そこで演奏された曲目は…、
 【第Ⅰ部】
  ◇G.ラヴィトラーノ/雪~ロマンツァとボレロ~
  ◇S.ファルボ=ジャングレコ/間奏曲
  ◇A.アマディ/海の組曲
     第一楽章 ナイアーデのセレナーデ
     第二楽章 オンデーナの踊り
     第三楽章 シレーナの唄
     第四楽章 トリトーネのフーガ
 【第Ⅱ部】
  ◇久石譲/オーケストラストーリーズ「となりのトトロ」  
    1.さんぽ  2.五月の空  3.ススワタリ~お母さん 
    4.トトロがいた!  5.風の通り道  6.まいご  7.ネコバス  
    8.となりのトトロ
 【第Ⅲ部】 
  ◇鈴木静一/スペイン第二組曲
     第一楽章 汽車の窓から
     第二楽章 モロッコへの憧れ
     第三楽章 悲しき闘牛
     第四楽章 祝宴
  ◇鈴木静一/劇的序楽『細川ガラシャ』
 【アンコール】
  ◇中島みゆき/糸

 
※ 最近の演奏会はどこでも写真撮影はNGである。この日ももちろん「演奏中の写真撮影はお控えください」というアナウンスがあった。これは「会場での撮影はご遠慮ください」という意味なのかもしれない。しかし、「演奏中の」というアナウンスを拠りどころとして演奏後の写真を一枚撮らせてもらった。その写真を掲載させていただいた。

 第Ⅰ部は、弦楽器陣56人による演奏だった。マンドリンを中心とする弦楽器のみによる演奏は、繊細な音が魅力的で「これぞマンドリンオーケストラの音!」といった魅力にあふれた演奏だった。特にギターやコントラバスの音が効果的に聴こえてきて素晴らしかった。その中でも私は「間奏曲」が最も素晴らしく聴こえてきた。
 第Ⅱ部は56人の弦楽器陣に11人の管楽器、パーカッションが加わっての演奏だった。さらには札幌市立北辰中学校合唱部の19人も加わった。
 私は管楽器が加わることによって弦楽器の音が後方に消されてしまうのではと恐れた。(つい先日11月30日のコンサートを思い出したのだ)ところが管楽器陣の音が適度に抑えられた形で、弦楽器とよく調和している音として聴こえきた。プログラムを拝見すると、全ての曲が楽団の方によって編曲されていることが分かった。つまり、全体のボリュームを適度に調整しながら演奏されているようだったのだ。このことで、弦楽器だけの音とはまた違った魅力を感ずることができた。また、最初と最後の曲には合唱も加わったことでより効果的なステージになった。
 私としては、前述したように危惧していただけに演奏後の感動は倍増した。
 そうしたこともあり【第Ⅲ部】は同じく管楽器も交えた演奏だったが、あまり記憶に残るものとはならなかった。
 そして最後【アンコール】は、またまた弦楽器だけで中島みゆき作曲の名曲「糸」が静かに、繊細に演奏されコンサートは閉じた。
 今回はマンドリンオーケストラの魅力をたっぷりと味わえたひと時だった。
 近く12月21日には、実力派の北大のチルコロ・マンドリニスティコの演奏会も控えている。聴き比べが楽しみである。

えっ!人類は100%絶滅する!?

2024-12-07 19:43:41 | 講演・講義・フォーラム等
 恐竜研究者として我が国の第一線で活躍する北大の小林快次教授は「人類は100%絶滅する」と明言された。え――――っ!それはどういうこと? 本日開講された「サイエンスフォーラム in さっぽろ」における小林教授のお話に耳を傾けた。

 本日午後、札幌市中央図書館で開講した「サイエンスフォーラム in さっぽろ」「恐竜研究最新研究 in 2024」と題して、小林快次北大教授(恐竜学、北大総合博物館副館長)が講演された。

     

 小林氏はまず、「これまでの歴史上、空間を最も支配した生物は恐竜だった」とし、その恐竜時代は2億3千年前から6千6百年前までの、およそ1億6千万年もの長い期間だったとし、恐竜が絶滅した原因は大規模な隕石の衝突が原因だとしたが、ここまでは教科書でも習う知識である。

       

 そしてその後、小林教授から衝撃の発言「人類は100%絶滅する」という発言が飛び出した。「世界中の人が今、日本人と同じ生活スタイルをしたとき、地球3個分が必要だ」と言うのである。さらに「30年後には地球7個分が必要になってくる」とも話された。科学者から見ると、それだけ今の地球環境は危機的な状況になっていると警告したのだと受け止めた。(この問題については後述する)
 さて、肝心の恐竜の話であるが、現在も生息する鳥類というのは、羽毛の生えた羽毛恐竜(獣脚類)が進化したものであり、鳥類は恐竜の仲間とも言えるということである。となると今現在も世界中には1万種ほどの恐竜類が生息しているとも言えるということだ。

     

 そして最新研究では、鳥類の鳴き声などを研究してくるにつれ、恐竜の声帯を研究する中でも恐竜も声を出してコミュニケーション取っていた可能性が高くなってきたということだ。
 恐竜学者にとっても、恐竜ファンにとっても夢のような話であるが「恐竜復活の夢」があるという。生物の復活のためにはDNAを採取することが前提だが、それは DNAの寿命が690万年程度のために難しいという。ただし、コラーゲン(アミノ酸配列)は採取することができているので全く不可能というわけではないが、現時点ではまだまだ夢の話の段階だという。
講演の後半は小林氏が恐竜の化石発掘のため、あるいは恐竜が生きた痕跡を求めて近年歩いた諸外国でのフィールドワークのことについて、興味深くお話された。
 そうして諸外国を訪れ、地球を俯瞰的に見た時に、いかに地球破壊が進んでいるかということを身に沁みて実感するという。
 小林氏は最後に「例え人類が絶滅することが避けられないとしても、その時期を遅らせることは私たちの努力で、いくらでも遅らせることができるはずだ。地球破壊を遅らせるために今生きている人たちが、その努力をすべきではないだろうか?」と聴衆に訴えて講演を終えた。
 私たち世代は戦後の貧しい日本に生まれ、高度経済成長の中で徐々に豊かさを獲得し、経済が失速したという今も生活の豊かさへの欲求は止まず、今のような便利で快適な生活を手にすることができた。そのレベルはおそらく世界でも相当上位に位置していることは間違いない。そんな豊かさ、ある意味では贅沢な生活を見直してみるべき時期に来ていると小林氏は警告したと受け止めたい。
 小林氏のお話をお聞きし、日々の生活を見直す契機としたいと思った。人類絶滅の日を少しでも遅らせるために…。                                                                                                                                                                                               



北一条教会 昼休みコンサート

2024-12-06 17:26:01 | ステージ & エンターテイメント
 久々の昼休みコンサートだった。今季(秋季シリーズ)はオルガン演奏オンリーなのだが、12月とあってそのことにちなんだ曲を中心に演奏された。パイプオルガンの音というのは、なかなか馴染みのない音なのだが、よく聴いているとそれなりに味深い。

 昨日(12月5日)お昼、久々に札幌北一条教会で開催された「昼休みコンサート」に出かけてみた。以前は欠かさず参加していたのだが、今年はスケジュールが重なることが多かったことから久々の参加だった。

    
    ※ 札幌北一条教会の全景です。

 今秋(9月、10月、12月)の「秋季シリーズ」は、200回記念コンサートと銘打ってのコンサートだったこともあって、教会音楽の代表的な楽器であるパイプオルガンの演奏が主であったが、今回もお一人のオルガニスト(井上志乃さん)による演奏だった。
 コンサートを聴いた際の例によって、演奏された曲目を羅列すると…、
【待降節】
 ◇J.S.バッハ/「いざ来ませ、異邦人の救いの主よ」BWV589
 ◇J.パッヘルベル/「いざ来ませ、異邦人の救いの主よ」
 ◇J.S.バッハ/「いざ来ませ、異邦人の救いの主よ」BWV661
 ◇J.S.バッハ/「主キリスト、神の一人子」BWV601
【降誕節】
 ◇J.S.バッハ/「みどり児ベツレヘムに生まれぬ」BWV603
 ◇J.S.バッハ/「かくも喜びに満てるこの日」BWV605
 ◇J.M.バッハ/「甘き喜びのうちに」
 ◇J.S.バッハ/「御空より天使の群れ来たり」BWV607
 ◇J.パッヘルベル/「高き天より我ら来たり」
 ◇M.レーガー/「高き天より我ら来たり」op.67-40

 このラインナップを見てもお分かりのように教会音楽というと、バロック音楽の大家ヨハン・セバスティアン・バッハである。今回も全10曲中6曲がJ.S.バッハの曲だった。J.S.バッハは鍵盤楽器の奏者としても高名であり、したがって彼が創った曲はパイプオルガンに適しており、あの広いカテドラルで演奏する楽器としてパイプオルガンが教会音楽として普及していったのだろうなぁ、と素人の私は想像したのだが…。

         
  ※ 学校の音楽室の壁などによく張られているJ.S.バッハの肖像画です。

 なお、J.M.バッハは、J.S.バッハの又従兄弟(またいとこ)にあたるそうである。
 ところでJ.S.バッハの曲には、曲名の後にBWVの記号が付されているが、これは「Bach Werke Verzeichnis」の略で、「バッハ作品総目録番号」と訳されているようである。
 さらに、曲名の前に【待降節】とか、【降誕節】と付されていたが、これも調べてみるとドイツでは12月25日のクリスマスのクライマックスに向かう4週間を「待降節」といって、キリスト教徒にとって一年で一番大切な喜びにあふれる4週間に演奏する曲のようだ。
 一方【降誕節】は、クリスマスから1月6日の直後の日曜日までの期間をイエスの誕生を祝う期間としているようだ。
 以上、私が調べた雑学を披露したが、肝心の「昼休みコンサート」の演奏はどうだったかというと、私は正直に吐露してパイプオルガンの音はそれほどお気に入りではない。いま一つ音の歯切れを感じられないためなのだが…。

      
 ※ 北一条教会のエントランスにはクリスマスにちなんでのオーナメントが飾られていた。

 今回の演奏では、曲の一口メモが配布されたのだが、それによると4曲目の「主キリスト、神の一人子」は、「イ長調の明るい…」と記されていたが、そのとおりに明るい曲調が聴いていた私には心地良かった。また、6曲目の「かくも喜びに満てるこの日」は「…、左手のリズムが喜びを表すリズムになって…」と記されているとおり、最初から最後まで同じリズムが続いたことを聴きとれたことで、パイプオルガンの曲も注意深く聴くことによってその良さや曲調の違いを感得することができるのだ、ということをこの歳になって教えられた思いだった。
 「昼休みコンサート」は冬季間はいったん休みに入るが、また来年再開されたときにはできるだけ参加したいと思っている。

ブリリアの会 解散昼食会

2024-12-05 15:54:31 | ボランティア
 美味しい食事をいただきながら、15年間の来し方を振り返りながらの和やかな会話が弾んだ。どの顔にもある種の達成感と安堵感を漂わせながら…。そしてなんと!思いもしなかったサプライズが飛び出したりして…。

 昨日(12月4日)お昼、円山の某割烹において15年間にわたって活動を続けてきた歩道清掃ボランティア「近美を愛するブリリアの会」「解散昼食会」を実施した。これまで年によってはお酒を介した年度反省会も実施してきたが、年齢も上がり、しかも女性会員が多数を占めることから「昼食会が適当だろう」との判断から「解散昼食会」とした。

    
    ※ 解散昼食会の会場の円山にある某割烹のエントランスです。

 会は私からの簡単なあいさつの後、会の中で最も高齢ながら、最も献身的にボランティアに務められたTさんの乾杯の音頭で美味しい食事の会へと移っていった。食事を介しながら、女性会員たちのとりとめのない会話が延々と続いた。その表情からは、私の挨拶の中に滲ませた「ちょっとだけ地域に貢献できたのでは…」ということに同意する達成感を言葉の端々に含ませたもの、あるいは「これで早朝に起きねば…」という緊張感から解放されたことに安堵を滲ませたものなど、さまざま意味が込められた会話が飛び交った。

    
    ※ Tさんの「乾杯!」の合図で解散昼食会はスタートしました。

 その中で私から「ボランティア活動は終えるけど、ここで培った絆を何らかの形で続けては?」という投げかけに対して、誰もが賛意を示してくれた。私自身としては「女性の方々のおしゃべりの場・交流の場を残したい」という思いだったのだ。その結果、どなたかの提案で、「電話網を作りましょう!」ということになり、即座に互いの電話番号を交換し電話網が出来上がった。

    
    ※ 和気藹々、会話が弾む解散昼食会です。
 
 そして、とりあえず次回を1月末に実施することも決定した。さて、交流の場がどのような形で継続されるのか?今後、私は一歩引いた形で、女性の方々の交流を見守っていきたいと思っている。何故って?いや~、女性の会話の輪に加わるのは私には至難の業と感ずるからである。
 楽しい時間は「あっ」という間に経ってしまった。会の最後は、私と共に活動を続けてくれた男性会員のK氏が皆さんの思いを汲み取り素晴らしい挨拶で締めてくれた。
 とその後で、とんだハプニングが飛び出した。どなたの発案だったのか知る由もないのだが、密かに相談されて私に花束を贈呈するということになっていたらしい。思ってもみなかった花束を贈られ、私はびっくりするやら、嬉しいやら…。有難く皆さんの思いを受け取らせていただいた。

    
    ※ プレゼントされたバラの花束は家のエントランスに飾らせてもらいました。     

 とりあえず、今は15年間にわたり会を率いてきた責任から解放されてホッとしているところである。 

近美を愛するブリリアの会 15年の軌跡

2024-12-04 19:23:33 | ボランティア
 私たちの清掃ボランティア活動「近美を愛するブリリアの会」の15年間の活動をスライド写真で振り返ってみた。その年に起こった主な出来事と共に…。スライドに見入った会員の方々と15年の月日の流れを実感した瞬間だった…。

    
 私たちが道立近代美術館前の歩道の清掃活動を今年いっぱいで終えるということについて拙ブログの4月10日付で宣言していたが、その最終回の活動は10月25日(金)に終えていたのだが、特にそのことについては今日まで触れてこなかった。

     
 私たちはまだまだ続けたい気持ちはあったのだが、会員の高齢化によって清掃そのものが一人ひとりにとって辛いものになってきつつあったことで今年を限りとしたのだ。

    
※ 近美前のART文字のところで何年か取り組んだジャンボヒマワリ作りですが、最も高く伸びたのが2010年の3m85cmでした。

 活動を終えるにあたり、なんとか皆さんで15年間を振り返る手立てはないものか?と考えていた時、「パワーポイント」の活用を思いついた。写真を張り付けたり、文章で表示したりと稚拙な資料しか作成できないのだが、その少ない能力をフル動員して「近美を愛するブリリアの会 15年の軌跡」と題する41ページの資料を作成した。

        
 その上映会を昨夕、マンションの集会室で行った。常時活動に参加していただいた8名の方が集まってくれた。
 15年前、近美前の歩道に雑草が蔓延っていた様子、活動を終えた後の会員たちの笑顔、暦年の花壇の様子、懇親交流会の様子、私が一時取り組んだジャンボヒマワリの成長した姿、等々…、厳選した(?)84枚の写真と説明の文章を綴った41ページの資料を見てもらった。

     
     ※ 左は年度の反省交流会、右は男性会員の集いの様子です。

 会員たちは映し出された資料を見ながら「あゝ、あの時はこんな状態だったんだねぇ」とか、「えーっ、こんなこと記憶にないなぁ…」とか、写真から派生した思い出話に花が咲いたりと、和気あいあいに15年間を振り返った。
 資料の作成に時間がかかったり、プロジェクターを知人から借りたりと、いろいろ苦労はあったが、その苦労も吹き飛ぶくらいに会員の皆さんが喜んでくれたことが何よりだった。

     
 実はこの上映会は、本日実施した「解散昼食会」(明日レポの予定)の前夜行事として実施したものである。というのも、昼間に飲食店内でスライド上映をするということにお店側は難色を示すのではないかとの思いから前夜にマンション内で実施したのだが、結果としてはそれが正解だったように思う。

               

    
    ※ 作成資料の最後のページです。

老練の味 札幌マンドリン倶楽部

2024-12-03 13:35:30 | ステージ & エンターテイメント
 総勢50名にならんとする札幌マンドリン倶楽部の皆さんの音は厚みがあり、落ち着いた音が印象的な演奏会だった。ただ、そのマンドリンに管楽器の音が加わった時に「果たしてそれが効果的なのか?どうか?」若干の疑問も残った。

     

 11月30日(土)午後、実は「終活フェア」の一部をエスケープして、札幌市教育文化会館で開催された「札幌マンドリン倶楽部 第53回定期演奏会」を覗いてみた。
 私が聴いたのは演奏会が三部構成になっていたのだが、私はそのうち第一部のみを聴かせていただいた。第一部に演奏された曲目は…、
 ◆第一部「スポーツ音楽特集」
  ◇ヴァンゲリス/炎のランナー
  ◇渡辺岳夫ほか/スポーツアニメメドレー
     (巨人の星~アタック№1~タッチ~キャプテン翼~スラムダンク)
  ◇B.イルヴィソーケルほか/The Fox
  ◇松本孝弘ほか/スポーツテーマ曲メドレー
     (Ultra Soul~栄光の架け橋~TRUTH)
以上だったが、プログラムによるとマンドリンをはじめとして弦楽器の奏者は48名だったが、メンバーを拝見すると若い人も散見されたが、主なメンバーはかなりのヴェテランと拝見した。その演奏はけっして派手さはないが、堅実な演奏ぶりで弦の良さを堪能できる演奏だった。特に私的にはスポーツアニメメドレーの中の「タッチ」の軽快な音が素晴らしく聴こえた。
 確かThe Foxの時からだったと思うが、その弦の演奏陣に8名の管楽器とパーカッションの演奏陣が加わった。すると演奏の印象がガラっと変わった。確かに音としては豊かになり、音の厚みも加わったのだが…。しかし…、そのことによってマンドリンなどの弦の音がグッと奥に引っ込んでしまった印象が拭えなかった。そのことは演奏されている方々も承知のことなのだろうが…。
 ここらあたりが倶楽部に関わっている方々にとっては悩ましいところなのでは、と推測する。音楽の完成度を取るか?弦の響きを大切にするか?と…。
 私自身の好みでいえば、マンドリンの響きが何より好みなので弦楽器だけでの演奏を聴きたいと思っているのだが…。

   
   ※ カメラ撮影はNGだったので、ウェブ上の写真を拝借した。

 今回は前述したように第一部のみ聴いただけである。はたして第二部、第三部を聴いた方々はどのような感想を持ったのか?次回はじっくりと全編を聴くことができるようにスケジューリングをして演奏会に臨みたい。

道新 みんなの終活フェア 第二日

2024-12-02 19:06:29 | 講演・講義・フォーラム等
 いや~、自分は改めて経済音痴であることを思い知らされた…。経済より私の場合はやはり “健康” かなぁ…。カラダに良い食べもの、そしてヨガのセミナーの方が興味深かった。そしてあの山田邦子さんと…。

 北海道新聞社が主催する「道新 資産運用・みんなの終活フェア」の第二日、私は次のような講演、セミナーに参加した。
 ◇終活セミナー「どうしょう?私の終活 相続・遺言・成年後見」
     講師 札幌司法書士会スタッフ
 ◇特別講演「日本経済の現状と投資戦略」  
     講師 経済アナリスト 森永 康平 氏
 ◇終活セミナー「カラダは食べものからできている」
     講師 (株)明治管理栄養士     
 ◇終活セミナー「膝に優しい 座ってできるヨガ~みつヨガ~」
     講師 みつわ整形外科クリニック理学療法士
 ◇特別講演「笑顔で行こう!~これからの人生もいきいきと~」
     講師 タレント 山田 邦子 氏

 最初の相続・遺言・成年後見だが、これまで何度か「エンディングノート」に関する講座を受講した経験があるが、未だにエンディングノートに記入したことがない。今回受講したことを契機に一度記入してみようかな、と思ったのだが…。          
 問題は森永氏の特別講演だった。氏はお父さんの森永卓郎氏とは違い、聴衆に阿るようなところはなく、氏が観察する日本経済ついてある意味で淡々とその考えを披露された。私は講演の初めに紹介されたディマンドインフレとコストプッシュインフレについては理解できたが、その後の投資に関する実践編になるととたんに興味を失ってしまった。私に投資話はまったく向いていないことを悟らざるを得なかった。
                  

 午後からの二つの終活セミナーは興味深かった。
 「カラダは食べものからできている」は、講師が話される一言、一言に納得ができ、これまでも同種の講座を何度も受講しているが、私たちの年代になると食べもの一つとっても、十分に留意しながら摂取することの大切さを再度教えられた思いである。最近どのセミナーに出席しても語られるBMI値について留意していこうと思った。
 この日4講座目の「ヨガ」である。理学療法士の方の指導のもと、椅子に座ったままでできるヨガを体験した。ヨガなどと聞くと女性が取り組むものなどと思っていたが、実際に体験してみると、けっこうな負荷がかかりセミナーを終えるころにはかなり身体も温まり、心地良くなっていた。これは簡単に取り組めて、適当な負荷も与えてくれる我々世代には適した運動であるように思えた。
     

          
 最後はお笑いタレントとして一世を風靡した山田邦子氏の登場である。いや~、彼女の持ち時間一杯、ひと時も休まず早口で捲し立てる様はある種の“天才”だと思わせてくれた。特に何かを主張したわけではなく、「楽しければ人生はハッピー!」ということを言おうとしたのではないか?「笑いは健康の源」とも云われるし…。彼女は十数年前に乳がんを患い、それを克服して今があるという。絶えず聴衆の笑いを誘いながら、機関銃のように早口でまくしたてる山田邦子さんにとっては舞台に立って聴衆を笑いに誘うことが、彼女の健康法のように思えた。
                

 しかめ辛しく生きるよりは、楽しく生きること、それが健康寿命を延ばす秘訣なのかもしれない。
 今回のようなフェアに参加するのは昨年に続いて2度目であるが、ただ聴くだけできなく、実践に移さねばといつも受講直後は思うのだが、実際にはなかなか…。そこを乗り越えねば…。