田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

道新 みんなの終活フェア 第一日

2024-12-01 19:56:41 | 講演・講義・フォーラム等
 菊地幸夫弁護士は誠実な方なんだなぁ…。タレントの吉村崇はかなり資産形成に励んでいるんようだ…。核家族化が進む中、家族の代わりを務めるサポート体制が進んでいることを知った…。等々さまざまな思いを抱かせてくれた「みんなの終活フェア」の第一日だった。

 昨日と本日、北海道新聞社が主催する「道新 資産運用・みんなの終活フェア」がグランドメルキュール札幌大通公園を会場に開催されたが、参加を希望したところ運よく全ての講演・セミナーに参加が許可されたので参加してきた。
 フェアは前述のとおり二つの目的を持ったフェアが同時開催されたのだが、私は資産もなく、その方面への興味も全くないことから「みんなの終活フェア」の関するセミナーを中心に受講した。もっとも、全国的に知名度の高い方が講演された特別講演は全て聴講させてもらったが…。
 ということで、今回は昨日31日(土)の分についてレポすることにしたい。
 昨日、私が受講した講演・セミナーは次のとおりである。
 ◇終活セミナー「不安を安心に!家族の代わりを務める『つなぐて』の身元保証サポート」  講師(一社)つなぐてスタッフ
 ◇特別講演「菊地流・魅力的人生のススメ~皆さまがお考えになるほど相続は甘くない~    講師 菊地幸夫弁護士
 ◇特別講演「先生教えて! 吉村さんと学びなおす、賢い資産運用講座」
     出演 吉村崇(タレント) 田中大貴(アナウンサー)
     講師(先生役) 加藤桂子(ファイナンシャルプランナー)
 ◇終活セミナー「達人が教える認知症と介護~認知症に備える」
     講師 西村敏子(北海道認知症の人を支える家族の会事務局長)

 まず、一般社団法人「つなぐて」だが、近年の日本は核家族化、少子化、超高齢化、関係の希薄化、都市集中化が進み、子どものいない人、親類縁者との関係が希薄化している人、子どもや親類縁者がいたとしても遠隔地に住んでいるなど、身元保証人が不在のケースが増えてきているという。そうした問題に対処すべく(一社)「つなぐて」は、その代理を務め、併せて子どもや親類縁者に代わり、高齢化に伴う様々なサービスも代理してくれるところだという。時代が生んだ組織だなぁ、と聴いていて思った。幸い、私自身は「つなぐて」にお世話にならずに済みそうであるが、将来に不安のある人にとっては心強い組織にように思われた。

       
 特別講演の菊地幸夫弁護士のお話は、弁護士活動を通じて遭遇したさまざまな相続に関するトラブルに遭遇した事例をお話してくれた。遺言書には「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」の2種類があるそうだが、それぞれのメリット、デメリットについても説明していただいた。最後に菊地氏は、関係者同士が生前から良くコミュニケーションを取っておくこと、家族の絆が何より大切であると強調された。菊地弁護士はテレビで拝見するのと同じように誠実なお話の仕方が印象的で、信頼されている弁護士なんだろうなぁ、と思わせてくれた。

       
 もう一つの特別講演は北海道出身のお笑いタレントの吉村崇さんが、自ら投資体験を面白可笑しく紹介しながら、ファイナンシャルプランナーの加藤さんに教えを伺うという形で進められた。前述したように私は資産もなければ、投資に興味もないため、登壇者が話す専門用語さえ理解できないため、話されている大半は理解できなかったが、最後に加藤さんが話された「元本保証を望むのであれば、それは投資の対象外」、また投資をする上での留意点は「長期、分散、積立」がキーワードである、という言葉が記憶に残った。

 この日の最後の認知症については、これまでも何度か認知症についての講座を受講した体験があり、特に目新しいことは伺えなかったが、認知症の介護に関しての留意点は①一人が抱え込まない。②100%の介護を目ざさない。③被介護者に寄り添うことも大切だが、介護者自身も大切にする心構えが必要。④認知症患者のプライドを傷つけない。などのアドバイスをいただいた。
 「資産運用」と「終活」では相反するような趣旨にも思われるが、これから終活を意識する世代の方々にとっては、老後の資金の問題も大きな課題となってくる。そういう意味では二つは相関関係とも云えるのかもしれない。だからだろうか?会場は多くの市民で賑わっていた。
 明日は第二日目の様子についてレポしたい。