この写真は、最上川の下流域、もう少しであの有名な清川の手前、立谷沢川との合流点での写真です。
ちなみに私は写っていません。写真を撮ったのが私ですが、フォーカススイッチを通常モードではなくマクロモードにしていたため、写りがよくなかったのであって(カメラの性能がよくないのはもちろんですが)、被写体の仲間がよくないからではありません。
足元の流れは立谷沢川からの流れで、その奥に小さい中州、その奥に最上川の分流、更に奥に大きい中洲があって、その奥が本流となっています。川幅がとても広いのです。
ここに着いたのが、12時を過ぎていたこともあり、まず腹ごしらえをしてから、竿を出すことにしました。その前に缶ビールで、天気に・妻に・仲間に・川に感謝の気持ちを込めて乾杯しました。
いよいよ今日のメインイベント、最上川本流でのアユつりの開始です。12時50分スタート。
最上川は、その昔NHKの連続TV小説「おしん」でも有名になったのではないでしょうか、おしんが冬の最上川を下って酒田へ丁稚奉公に行く場面が思い出されます。日本3大急流といわれていますが、個人的には今の最上川にはそんなに急流はないといえるのではないかと思います。押しは強いですが。
舟運が江戸時代から発達したところですが、その背景には風があります。強風、最上川の下流域は強風、特に午後からの強風で舟運が発達したわけです。ここから少し下流に行けば、強風を利用した風力発電が行われている立川町があります。
ありがたいことに、風は大したことがない、このくらいならここではかぜとはいえないくらいの風でとっても助かりました。
5人全員が、一番奥の本流の瀬に入り、左岸から竿を出しました。いくら渇水で水量が少ないとはいえ、そこは最上川です。流れは強く、とても対岸へは行けません。ぎりぎり竿を出しても川幅の半分までも届きません。
私の場合は、なかなかかかりません。おとりは、大きい方がいいだろうと思い、養殖おとりにしましたが、背バリでは潜ってくれません。水中でひらひらしているのが見える状態でした。私の上流側に入った釣り友はすぐにかけていました。アユはいるのです。ハミあともそこそこあるし。でも自分にはかからない。
いったんここを見切って、動くことにしました。動くのは得意です。それから毛沢東ではありませんが「長征」をしました。しかし、浅いところで1匹、小型鮎がかかったのみ。
長征をすること約二時間、結局前のところに戻ってきました。その前から、仕掛けはホクエツの複合メタル超極細で、背バリのほかに鼻に近いところに少し小さいおもりも使用しました。
それがよかったのか、場所がよかったのか、2時間後の元の場所で4匹かかりました。嬉しかったと同時にほっとしました。
結局、15:50までの3時間で5匹という結果に終わりました。水温は25度。水量も3時間後には前よりも10センチ近く減水しました。
本来最上川のアユといえば大アユのイメージがあるのですが、今年はまだ早いのか大きさは19センチくらいではなかったかと思います。(広瀬川のアユはいかに初期から大きいことか!!)これからが楽しみです、本番です。
さて、その1の写真ですが、もう既にお分かりのように、私が釣ったものではありません。仲間とともに釣ったアユです、少しでも一杯釣ったように見せようという仲間の暖か?心遣い?の賜物です。
長い話に付き合ってくれて感謝します。