「aqua」という雑誌というよりは」冊子というべきか、があります。発行は「財団法人河川情報センター仙台センター」です。
vol.68夏号を見る機会がありました。なかなか面白い記事がありましたので、簡単に紹介します。
[特集] 川の目線から。-秋田・雄物川のカヌークルージングで見えてきたもの。A4版で4枚の写真が多い記事です。
雄物川は、今カヌーの絶好のフィールドとなり、週末の川面は愛好家たちで賑わっているという。自力でパドルを操り川を漕ぎ下るカヌークルージング。そこから環境保全活動や地域振興への河川利用の提案などが出てきています。主催は「NPO法人秋田パドラーズ」で、定期的に一般参加者に自然観察会を実施しています
その中から出てきたカヌー効果;
①「人」が変わる。・・・雄物川の自然に感謝しつつも、ゴミが気になりだし、カヌーに乗せてあげる代わりにゴミを拾ってはどうかと募集したら一気に100人以上も集まったとか。クルージングとクリーン作戦で、自然環境を大切にしようという気になってくる。
②「川」が変わる。・・・水面利用者が急増したため、誰もが安全に安心して乗り降りができるカヌー発着場としてはもちろん、水辺を活性化しみんなが雄物川を大切に思えるような身近な親水交流拠点として”船着場”が整備された。トイレや水場の整備の他、「川の駅」の構想も出てきているということです。
③「まち」が変わる。・・・雄物川がつなぐカヌー・食・文化の体験型観光の振興をテーマに掲げる「雄物川カヌー観光交流推進事業」を国土交通省が「観光交流空間づくりモデル事業」に選定し、ハードソフトの両面から地域づくりを総合的にバックアップしようとしているとのこと。
素晴らしいことです。雄物川みたいに大きい川だからできることで、広瀬川ではせいぜいがこの前お知らせしたようなゴミ拾いをすることでしょうか。
こうしてみると、釣り人は一体何ができるのでしょうか。考えてしまいます。単に人よりも多く釣ろうということだけに熱中していると、ますます自然環境からも見放されてしまいかねないのではないでしょうか。
漁協組合は組合として、釣り人は釣り人として自然保護、環境保全に取り組んでいかないと取り残されてしまうのではないか、と恐れます。釣具メーカーとの連携も必要でしょう。