この写真は澱橋の上流部です。私の大好きなポイントです。正確には「でした」。
上部の瀬から上のほうが岩盤を底にして、大きく掘られて溝になっていたり、大小の石がのっていたりして変化に富んだ瀬が続いています。
手前の方は何の変哲もないだだっ広い鏡になっていますが、かってここはアユ釣り人やその見学者で賑やかなものでした。アユ釣り銀座とでもいいましょうか、そのくらいここには活気があったのですが。
流れもこんなものではなく、大小の石が点在し、瀬やトロがあり、変化に富み、アユも一杯いたものでした。
友釣りの人とガラガケの人がそれなりに共存していました。共存できていました。
それに釣り人と見学者が一体となって、アユ釣りを楽しんだものでした。橋の上から川の様子がよく見えます。そのため橋の上から見ている人が、釣り人にあれこれ指示したり、教えてくれるわけです。おとりがいるところにはアユがいないから、もっと左とか、右とかに動かせと教えてくれるわけです。
また、そんなわけですので、解禁日にはTVや新聞社等のマスコミが一杯やってきて取材していきました。私もNHKの取材を受けたことがあります。
それも昔の話。度重なる大雨増水により川底がすっかり砂で埋まってしまいました。そして誰も寄り付かなくなって・・・。淋しい限りです。
4月の下旬か5月の上旬に年に一回のみ、虹鱒の放流のときに少し賑わいます。それだけです。
台風の大雨大増水ですっかり流れが変わってしまった那珂川が、ショベルカーやブルトーザーを使って大小の石を入れて黒羽の町裏を蘇らせましたが、広瀬川でもそういうことができるのであれば、またいいポイントになると思うのですが。