あしたから雨という天気予報ですが、今日一日は曇り空。 そんな中生涯学習の一環として、”まなびのめ Live 版”「実は、あなたも 使えるんです!大学図書館」に参加してきました。 大学とは東北大学です。 わが家からは自転車で10分もかかりません。
場所は川内地区。 戦前は陸軍の第2師団の師団司令部があったところで、戦後はアメリカ占領(進駐)軍の施設があったところです。 アメリカ軍が撤退してからしばらくして東北大学が使うようになりました。 東北大学教養部として。 ここでの思い出は一杯あるのですが、それはいつか後ほどに。
丁度きょう5日は東北大学の大学祭の日でもあり、学内は若い人たちで賑やかでした。 下の写真は千円札を模した学園祭の看板です。 珍しいから撮ってみました。
午前10時から12時までの2時間の予定ですが、前半では館長による図書館の説明が、パワーポイントを使って、ありました。
図書館の蔵書は380万冊ありますが、3月の地震で160万冊が棚から床に落ちてしまい、元に戻すのに全職員、ボランティアを使って必死に取り組んだそうです。 でも、4月7日の大きな余震で再度崩れてしまったとか。 図書館自体も建物に被害を受けているのですが、政府の補正予算がまだ可決されないので、修理に移れないそうです。
館長の説明は””生涯学習の場としての大学図書館””と題して行われましたが、大雑把に世界の図書館の成立から日本における大学の図書館、東北大学の歴史と附属図書館、図書館の電算化・電子化、そして大学図書館の地域貢献活動へという流れでの話しでした。
その後は4つのグループに分かれての館内探検ツアーとなりましたが、いやあ楽しかった!!市民図書館とは違った研究所や専門書を中心とした図書館、でも新書や文庫は一杯あるし、文学全集も揃っているようで、嬉しさに心ウキウキ、こういうところで学生時代に戻って、本に囲まれて時間を過ごすというのも憧れでしたから、身近にある大学の図書館に通い詰めるというのも悪くはないな!!そういう気持ちで館内を回りました。
というのも我々一般市民も本は見られますし、登録してカードを作れば貸し出しもOKです。 しかも、図書館は年末年始しか休みません。 公立図書館のように月曜日休館ということはないのです。
更にですよ、開館時間は午前8時から午後10時までという14時間の長い開館。 土・日・祝日は午前10時から午後10時までの12時間の開館。 仙台市民図書館は午前10時から午後7時までです。 土・日・祝日は午後5時までです。
利用しない手はありません。 川内付近には県立美術館、東北大学(図書館)、市立博物館があります。 お昼は大学の学生食堂を利用できます。 一日中この周辺で過ごせます。 何という素晴らしい環境でしょうか。 そして夏はすぐそばの広瀬川でアユ釣りができるのです。 ブラボーです。 親にスパシーバです。
図書館は今年で開館100年になります。その記念企画展として「煌きのコレクション」が1階の展示室で開催されていました。 国宝の文書も展示されていました。 でも私にとっては「西洋の名著」がとっても嬉しかったです。 その中に Das Kapital 「資本論」の初版本があり、それには KARL MARX の自筆の献辞が書き込まれているのです。 達筆ですね。はじめて見ました、マルクスの自筆の署名を!!感動です。
こうなれば何としても死ぬまでに「資本論」を読み通さなければ、と思ってしまいました。 向坂逸郎訳です、岩波書店の本。
夏目漱石、芥川龍之介、柳田國男、太宰治等の全集を読むこと、読み直すことが余生の課題?楽しみとしていますので、それに資本論も加わります。 果たしてどうなることやら、・・・・。