鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

雲と第九と、

2011-11-28 21:35:13 | お知らせ

 きのうの夕方近くの雲です。 例の護岸工事現場に行ってきての帰り、ふと空を見上げたら、なんだこりゃあというような雲の形と雲と空の対比というかコントラスト、ちょっと驚きでした。 西の空です。 まもなく夕陽が川内の山に沈もうとしているところでした。

 

 南側が雲、北側が青空となっていて、これを見上げていたら、ここに飛行機雲があればなあと思っていたら、

    

 そしたらうまくできているものです、飛行機雲が中央をよぎっていきました。

        

 Bruder! uberm Sternenzelt muβ  ein  lieber  Vater

 wohnen. (下線引きはウムラウト) 「兄弟よ!星の天蓋の上に、いとしき父(=神)はいません(=住んでいるに違いない)」

 Such' ihn uberm Sternenzelt !

 「星の天蓋の彼方に、創造主を求めよう!」

 星空にはまだ少し早かったですが、第九の第4楽章 An die Freude 「歓喜に寄せて」を歌っていると、どうしても Gott(神) や Gotterfunken(神々の火花) Vater(父=神) という言葉がたくさん出てきます。繰り返されます。

 第4楽章の合唱は Freude! (歓喜)に始まり、Gotterfunken! (神々の火花)で終わります。

 きのうも第九の合唱練習がありました。(こちらの練習は「サントリーの10000万人の第九」ではないほうです。) 12月の20日と21日の本番に向けて、練習も佳境に入ってきます。もう1ヶ月を切りました。 あと3回しか練習日はありません。

 指導の先生の練習にも熱がこもります。 今は歌詞の意味をよく考え、感じて、それを表情で、音で表現するように厳しく指導されています。 個人的にはキリスト教の神とかについて、自分の血肉とすることは不可能です。(我が家は代々親鸞の浄土真宗ですし、私は親鸞に非常に敬意を表しています。) そこは自分の信念とか大事な人のことを思って歌うようにはしています。

 単に旋律どおりに歌えばいいということではありません。 その時の表情がとっても大切だと何度も言われています。 心を込めて歌えば、それが表情にも自ずと表れてくるということでしょうか。 第4楽章での合唱はオーケストラの演奏と交互に、または一緒に、なんども出てきますが、その都度歌い終わったあとの表情も大切だと言われます。 口を閉じるのではなく、少しあけたままにして余韻を残すようにと。

 来た!来た!来た!という高揚感を持って歌いだすところや祈るように、囁くように歌うところ、喜びを声と表情で表わすところとか、行進曲風に歌うところとか、スピードと力強さを出すようにとか、本当にいろんな場面が用意されている曲なのです。

 とっても奥が深い、深すぎる音楽なのですね。

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 日経おとなのOFF 12月号 

 「日経おとなのOFF」の中綴じの歌詞ブックです。 佐渡裕さん監修の「一緒に歌える完全歌詞BOOK」です。

 

 最後に佐渡裕さんは言います。

 『歓びとは何か。ベートーヴェンは、その答えを、人の声に乗せるという驚きとともに、世界に提示しました。それは、全世界のすべての人が一つになるということ。ベートーヴェンは、誰でも覚えることができるメロディにメッセージを乗せました。』

 ””悲しみも苦しみも背負っている人こそ、フロイデと叫ぶことができる””

 それにしても宮城県や仙台市のコンサートホールは貧弱ですね。哀れなくらい情けないです。 最高でも1400席ですし、建物や設備は古い。サントリーホールは2006席、東京オペラシティコンサートホールは1632席、札幌コンサートホールKitaraは2020席、東京文化会館は2303席、NHKホールは3601席、横浜みなとみらいホールは2020席、ザ・シンフォニーホールは1704席、すみだトリフォニ-ホールは1801席、兵庫県立芸術文化センターは2001席だそうです。

 今は震災からの復旧・復興が先ですが、ゆくゆくは芸術の殿堂にもお金を掛けて欲しいものです。


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