きょうは穏やかな日曜日となっています。 きょうも平穏に一日が終わってくれますように。 なんか宗教的な感じ。
きのうは酒田市の三居倉庫をご紹介しましたが、きょうは庄内藩藩主酒井家よりも富を誇った本間家が築造した本間美術館の庭園と本館をご覧ください。
美術館には本館と新館があり、本館は昔から伝わる木造、新館はコンクリートつくりですが、3月の地震では新館のほうに被害が出たそうです。 江戸時代からの建物に、明治末に一部二階建てに改装されたそうです。 写真は 本館「清遠閣」 と 庭園「鶴舞園」 です。
いかにも歴史を感じさせる木造建築ですが、大正14年には東宮殿下(後の昭和天皇)が宿泊してからは、迎賓館として使われてきたところです。
ガラス窓というかガラスは大正時代の手漉きガラスだそうで、今のガラスと異なり、ゆがんで見えます。 何とも味わいのあるガラスです。 子どもの頃のガラスには確かに周りがゆがんでいるガラスがあったように記憶しています。 ガラス1枚とっても由緒あるものとなっています。
むかしは2階から見えるこの方向遠方に鳥海山が見えたそうです。いわゆる借景ですね。 しかし残念ながら今は見えません。 何とも白けてしまうカラオケの看板がよく見えるのです。 まったくここからの風景にはそぐわないのですが。 もったいないことです。
以下の3枚の写真は庭園「鶴舞園」となります。 下の写真は本館の2階から撮ったものです。
蓬莱嶋を中心とする回遊式庭園だそうで、島の、厚保に鶴が飛んできたことから、酒井侯によって「鶴舞園」と名付けられました。
灯篭がいろいろあるのですが、佐渡、伊予、京都などから綿積石(海神石)として北前船で運ばれた銘石と小豆島の御影石でつくったそうです。
何とも贅沢な造りですが、華美ではないし豪華絢爛というものでもなく、しっくりした落ち着いた心が安らぐような庭園と建物です。
こういう文化遺産は大事に後世に伝えていきたいものです。