きょうから師走12月です。いよいよ今年も残り1ヵ月。いやはや参ってしまいます。
きょうの天気は、最高気温は12.1度とさほど寒くはなく、まあまあの天気でした。でも午前9時で3度だったのが10時には6.2度と一気に上がったりしていました。そしてお昼には10.9度まで上がりました。
地域猫も生きていくのは大変でしょうね。深く同情します。 もっともニンゲンが思っている以上に逞しいのでしょうけど。 朝の散歩で堤防をのぼる時の様子です。草むらに隠れていました。少しでも寒さを和らげようということか、人に見られたくないということか。
でも帰りには草むらから出ていました。
若者たちの ”第九” 、聞いてきました。
構成は、東北文化学園大学・岩手大学・東北大学の合唱団のほかに、仙台宗教音楽合唱団や盛岡バッハカンタータ・フェライン等7つのグループからなります。
演奏曲目は、最初に「エグモント序曲」、そしてベートーベンの交響曲第9番、アンコール?はアカペラでの「ジュピター」でした。 第九の演奏時間は1時間10分くらいか。 合唱団は最初から入るのではなく、第3楽章からでもなく、第4楽章から入りました。4人のソリストも。この時の所要時間は3分余でした。
プログラムを見て何よりも興味をそそられたのは、ソロの”アルト”担当者です。 今までですと女性の「アルト」か「メゾソプラノ」でしたが、きょうは男、男性、「カウンターテナー」なのです。
その名は、村松稔之さんです。年齢や生年月日は書かれていません。(指揮者の垣内悠希さんは1978年生まれという若さです。)
この村松さん、いやあびっくりです、その細さに。細身の長身です。普通歌手は結構いい体をしているものですが、見事にその常識を覆されました。こんなに細くて、それでもハリのある高い音が出るのか、出せるのか、余計な心配をしてしまいそうなくらい細い体なのです。
でも杞憂でした。さすがプロです。今までは女性二人に男性二人という組み合わせで、第九のソロを聞いてきましたが、今回はじめて男性3人、女性一人という組み合わせでした。それがそもそもなかなかすんなりと受け入れにくいものがありました。
いくらアルトの女性のように高音が出せたとしても、もともとは男性ですから、4人のフーガのようなときにはやはり男性の声が幅を利かせていた、女性の声を圧倒していたように私には聞こえました。だから正直なところこういう第九合唱ははじめてのことで、いままでの第九合唱とは大きく異なってきますのですんなりと率直に受け入れられにくい感じがどうしても生じてしまいます。
こういう第九合唱のソロも面白いし、あってもいいなとは思うのですが、それで新しい発見をしたとか、素晴らしい感動をもらったとか、そういう感情までは至りませんでした。これが正直なところです。もっと普通にカウンターテナーを聞く機会が増えれば少しずつでも変わってくるのでしょうが。
その代りというか、合唱団の歌声の素晴らしかったこと、若さが一杯感じられる歌声で、こういう若々しさに満ち溢れている第九合唱はそれこそそのまま素晴らしいといえます。ついつい私も昔取った杵柄で歌ってしまいました。とはいっても口パクです。心の内部での合唱ということです。
演奏と合唱がとてもうまくマッチしていて、聴き惚れました。指揮者の指導が素晴らしいということなのでしょうか。
やはり合唱団の登場は、最初からではなく後からの方がいいのでしょうか。歌う方としては後からの方がいいでしょうが、聴く方としてはそれぞれの楽章と楽章の間の時間は短い方がいいのですがね。
ゆっくりゆったりとした美しいメロディの第3楽章、第3楽章が終わって一気に流れが大きく劇的に変わるということから言えば、第4楽章の前の入場はちょっといただけないかも。それではもったいないような気がします。
ただ5年間の私に経験から言うと、最初から登場してじっと待っているというのは非常につらいものがあります。折角のボイトレも声が寝てしまいます。暑いし、慣れてくるとついつい眠くなったりもします。 一長一短というところですか。
まあいろいろありますが、それでも今まで聞いた東北文化学園大の第九合唱としてはきょうが一番よかったかなと思います。