きょうは順調に気温が上昇しているようです。お昼過ぎに25.7度を記録しています。きのうは23.7度ですから、丁度2度高くなっています。とっても爽やかな風が入ってきます。外は明るく眩しく、深くなった緑が目に爽やかです。
書くのを忘れていましたが、この前の題名のない音楽会に TiA という女性の歌手が出ていました。大柄そうで、日本人離れしているように感じましたが、その歌声に聴き惚れてしまいました。アカペラで アメイジング・グレイス を歌いました。
えっー、こんな若手で素晴らしい声量の歌手がいるのか?!驚きでした。そして聴くことができて感激でした。圧倒的な声量がありますし、高音が何とも透き通ってきれいです。彼女の歌声を聴きながらすぐに思い出したのは アベ・マリア です。
いろんな作曲家のアベマリアがあるようですが、何といってもシューベルトのアベマリアが有名ですよね。私もこの曲を聞くまではシューベルトしか知りませんでした。でもその後変わりました。アベマリアは断然この作曲家の、この歌手と思うようになりました。想像つきましたか?
作曲家はカッチーニ(Caccini)で、歌手は Inessa Galante です。いやあ、参りましたね、ガーンと圧倒されました。なんですか、あの高音、もうギリギリの高音と思うのですが、それでも伸びは失わずに、きれいに発声して歌っているのです。こんな高音も出るのだと驚きです。
こんな人がいたのか、こんな人がいるのか、こんなにきれいに高音が出せるのか、いやあすっかり叩きのめされた感じでした。でもとっても嬉しかったですね。この歌手を知って、聴くことができて・・・・。当然お気に入りに入っています。
というわけで、TiAの歌声を聴いて、Inessa Galanteのアベマリアをすぐに感じたわけです。TiAさんには、是非ともカッチーニのアベマリアも歌ってほしいですね。是非とも聞いて見たい。今度もしもTiAさんが仙台に来てコンサートを開催するのであれば、行ってみたい、聴いて見たいと思い、それを楽しみにしているわけです。
この前発表された人口動態調査、新聞でご覧になりましたか?ついに出生数は90万人を切り、865,234人となりました。これは去年より53,166人も少なく、統計のある1899年以降で最少となりました。 死亡者数は1,381,098人で、これは戦後最多です。
出生数から死亡者数を引いた自然減は 515,864人となり、過去最大の減少幅を記録しています。 合計特殊出生率は 1.36 で、8年ぶりに1.4を割り込んでいます。 人口の維持にとっては 2.07 が必要とされていますが、それに対しての 1.36 です。0.71も 低くなっています。
県別にみると、合計特殊出生率は何となんとナント我が宮城県は下から2番目の 1.23 とのことです。最下位は東京都です。 いくら今の政権が子どもの数を増やそうと画策しても、今の自民党の家族観が続く限り不可能でしょう。
世帯主制度や大家族主義に郷愁を感じ、それこそが日本の美点原点、伝統的な家族の在り方だという古臭い考えを改めない限り無理でしょうね。 (以下は、伊藤真「赤ペンチェック自民党憲法改正草案」を参考としています。) 自民党の改憲草案」の24条第1項です。これは現行憲法にはない新規の追加規定です。
『家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない。』
これに対して伊藤さんは次のように批評しています。「現行憲法が個人の尊重を究極の価値としているのに対して、草案は『個人』よりも『人』や『家族』に価値を求めている点も大いに問題」と。
「『人』や『家族』を『個人』の上位にあるものとして明記することは、個人の尊重本質とする立憲主義に照らして許されないことです。・・・、団体、集団、社会、ひいては国家が個人よりも優位に立つかのような表現は、立憲主義に逆行します。」
「家族の絆が大切であるとしても、ライフスタイル・生き方は多様であって、『あるべき家族の姿』は、・・・、最終的には個人の内心にゆだねられるべき問題です。」
「憲法で家族自体を規定することは、現代における家族の多様性を否定することにつながる懸念も生まれます。また、この規定を生存権規定(草案25条)の前に置くことによって、国家による社会福祉、社会保障の充実よりも、家族による扶助義務を優先させる考えを示している」
人口の減少は、物言わぬマジョリティが”アンチ自民憲法”を静かにしかし深く実践している表れかもしれません。
八幡平の残雪のなせる自然現象です。