久しぶりに本の紹介をします。
須川邦彦著「無人島に生きる十六人」という本。
あの「椎名誠」も大絶賛したというこの本は著者が東京商船学校の実習生だった時の恩師である中川倉吉という人の体験談を聞いて本にしたものである。
明治31年に16人が乗った龍睡丸という船が座礁して無人島に辿りつき、サバイバル生活をするという実話だ。
全体的には後日談としてテンポよく語られているが、印象に残ったのは船が座礁した時も、無人島で問題が起きた時も、常に船長である中川倉吉が指揮をとり、励まし、一緒にいた若い実習生などには航海についての授業を行なっていたということだ。
さらに驚くことは、船長に逆らう人が全くいなかったという事実である。
戦後60年を経た現在、タテ社会が崩壊しているというが、この本の中では明治時代のタテの社会の厳しさというか裏を返すと船長の船員に対する視線というのがまるで親が我が子を見る姿のようであるということを想像できた。
これから読む人もいると思うので結末は書かないが、諦めない心や何事も信じるということの大切さを痛感した。
皆さんも是非読んでみて下さい。
無人島に生きる十六人
須川邦彦著「無人島に生きる十六人」という本。
あの「椎名誠」も大絶賛したというこの本は著者が東京商船学校の実習生だった時の恩師である中川倉吉という人の体験談を聞いて本にしたものである。
明治31年に16人が乗った龍睡丸という船が座礁して無人島に辿りつき、サバイバル生活をするという実話だ。
全体的には後日談としてテンポよく語られているが、印象に残ったのは船が座礁した時も、無人島で問題が起きた時も、常に船長である中川倉吉が指揮をとり、励まし、一緒にいた若い実習生などには航海についての授業を行なっていたということだ。
さらに驚くことは、船長に逆らう人が全くいなかったという事実である。
戦後60年を経た現在、タテ社会が崩壊しているというが、この本の中では明治時代のタテの社会の厳しさというか裏を返すと船長の船員に対する視線というのがまるで親が我が子を見る姿のようであるということを想像できた。
これから読む人もいると思うので結末は書かないが、諦めない心や何事も信じるということの大切さを痛感した。
皆さんも是非読んでみて下さい。
無人島に生きる十六人