着飾った母親と手を繋いで、桜の花びらの舞う中を歩く姿を想像する。
染井吉野や八重桜・枝垂桜など春の代名詞になっている。
いろいろな説はあるが、昔から、桜の開花が農作業の目安の一つになっていたことを思えば、
いにしえの人々が桜に実りの神が宿ると考えたとしても不思議ではないのかもしれない。
そう言えば、我がpochiko地区でも、種まき桜なるものがあり
その桜が咲く時に種を蒔くとされて、花見などはそこで催される時もあった。

冬の合間にしては珍しく暖かい一日だった。
遠く磐梯山には、また明日から天気は下り坂になるであろう雲が
白く雪化粧をした磐梯山の頭上に被さっていた。
今日は、ば~ちゃんがディサービスの為に出かけたので
以前 聞きかじった冬に咲く桜の花を見に行ってきた。
最初聞いた時は、秋の桜…コスモスを言っているのかと思っていたが
そうではなく、本当に桜の木だと言われて半信半疑で出かけた。
市内より車で役30分…青空の下スタットレスタイヤに替ええた車は軽快に走り
バイパスより右手に入った路地沿いに入る。

この雪にかなりの花びらは傷つき落ちてしまったようだが
雪枯れもせず、これからも咲き続けるであろうピンクの蕾もたくさんついて
先端や枝の途中にはまさに桜の花びらが咲き誇っていた…。


調べたところによれば、『啓翁桜』と言い、花言葉は、純潔、淡泊、精神美。
支那桜桃と彼岸桜を交配して作られ、太い幹はなく形の良い枝が何本もまとまって一つの株を作り
江戸城に生花を納めていた花き商が「冬に花を咲かせる」この手法を編み出したといわれている。

もう少しして、蕾も開いたら春爛漫…冬爛漫かな?…と。
雪の降っている時に、また行ってみようと思う。
雪の舞う中に咲く桜も、なかなかおつなものではないかと思えた。