川のある風景
今夜は24日、クリスマス・イヴ。
きっと どの家庭でも家族が集まり、ささやかなご馳走とクリスマスケーキ
そして何時か来るであろうサンタクロースを待ちわびている幼子の笑顔。
何処にでもあるようなシーンが脳裏を過ぎる。
今夜のイヴは誰も居ない,、寂しいようなワクワクするようなクリスマス・イヴ
夫は今夜に限って夜勤であったし、子供達は各自友達と楽しい夜を共有している。
悲しいとか寂しいとかは、あまり感じる事はなくなってしまったが
遠い昔、子供達の小さかった頃を思い出している。
子供達は何日も前からサンタさんに手紙を書いて
玩具のクリスマスツリーの飾り付けに目を輝かせている。
親は子供の為に内緒でプレゼントを買い、見つからないように細心の注意を払う。
そういう日は少し早めの夕食で、何かしらのご馳走に
そしてメインイベントのクリスマスケーキ。
チョコの家や砂糖菓子のサンタ、子供達の笑顔をろうそくの火が照らし出している。
そうしているうちに待ちきれなくなった誰かが鐘の音が聞こえると言うと
子供達は一斉に玄関へと我先へと駆けつける…。
何かしら誰のものとも分からずに好き勝手な、赤と緑のリボンの付いた箱を抱えて戻ってくる…。
確かにサンタクロースは存在していたあの日。そんなクリスマスのあった事を思い出していた。
隣では年寄りの微かな寝息の聞こえる静かな夜に、特に面白いテレビもなく
一人の夜は長い…CDを聴きながら、ば~ちゃんのお粥を作り置きし桃缶の寒天も作った。
そして 何年か作らなかったクリスマスケーキを作りチョコの家も飾ってみた。
何か一人で食べるのはもったいない様な気がして
コタツの上にしばらく飾っておいたが冷蔵庫へしまい込み
明日の晩にでも食べようかと思った…静かなクリスマス・イヴ。
浜田省吾のセンチメンタルクリスマスが流れる…。
忘れかけていた愛しいぬくもり 君をこの手に抱きしめて取り戻せた気がする
どうか せめてひと夜だけの安らぎ運んでおくれ…Sentimental Christmas
冷たい風に襟を立て家路を急ぐ人 酔い潰れてひとり誰かの名を呼ぶ人
どうか 世界中の人に安らぎ運んでおくれ…Sentimental Christmas