福満虚空蔵尊円蔵寺にお参りしないのもなぁ~~と、お義姉さんと夫と3人で出かけた。
車で30分強の所ではあったが、かなりの雪と
民家の建物がなくなると、すぐさま地吹雪状態で何も見えなくなってしまう。
ってか、夫に実家から柳津まで運転してくれとお願いしたところ
免許証を持ってこなかった…なに!! 敵は呑むつもりなのだなΣ(゜д゜;) ヌオォ!?
それでも、お義姉さんが認知気味の母親を一生懸命に面倒を見ているのだから
たまには、行きたい所へ連れて行ってあげたい…と思った。
最初はどうなることかと思ったが、地吹雪で一寸先も見えない時もあったが
そういう時は路肩に停めて通り過ぎるのを待った。
反面 参拝者は、ビックリするほど少なく、いつもなら駐車場まで何十分もかかった時間が
今日はノンストップ状態で楽々辿り着けた。
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駐車場から二箇所の急な石段を降りると、福満虚空蔵尊円蔵寺は目の前だった。
入り口に手を洗ったり口をすすいだりして清める所があり
その横手には牛の銅像が建っている…って言うか埋まっていた。
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その昔 この寺の大構築は大きな難工事で、その時に使われた赤べこ(赤牛)が
丈夫で大変な働きをしたと伝えられており会津の代表的な玩具「赤べこ」として親しまれている。
そこでは、肩が痛かったら肩を擦り、頭病みをしたくなかったら頭を擦る…。
そんな具合に、みんなが あちこちを擦っていくので
あの雪でさえも覆いかぶさる事もなくテカテカに光を放っていた。
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中に入ると大鰐口(おおわにぐち)が吊り下げられて、
一月七日の七日堂裸まいりで、下帯姿の男衆が本堂内で大鰐口を目指し
先を争って打ち綱をよじ登るお祭りなども催される。
その大鰐口を太い綱で叩くのだが、なかなか良い音が出ない…。
円蔵寺の下を流れる只見川には、天然記念物に指定されているウグイが生息しており
魚淵と呼ばれて、弘法大師が、霊木を刻んで仏像を彫ったときの木くずを川に流すと
たちまちウグイとなったという伝説がある。
ウグイはなわばり意識が強く、単独で生息するがここでは群れをなしてる。
蒲生氏郷が川に毒を流しても、このウグイだけは死ななかったと言う逸話もあった。
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ひどい雪の為に前の方まで行けなかったので川が良く見えない…。
お参りが終わって、名物粟まんじゅうを買って帰途へついた。
途中、坂下町という所のドライブインで食事をしたが
桜肉(馬肉)が有名な所で突き出しに桜肉のの煮込みを出してくれる。
食堂の隣が販売店となっており、突き出して食べた煮込みが
お店の真ん中に大鍋で煮込まれて、自由に試食が出来るようになっていた。
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地吹雪の中のお参りではあったが、きっと 何某かのご利益はあるのではないかと思う。
因みに、おみくじ…『吉で運気向上の気配あり…ただし図に乗らぬように』とあった。